今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

定額給付金の愚

2008年11月08日 | 時事
景気後退の対処として、消費を喚起する目的での定額給付金とやら。
以前、似たようなことをやって効果に乏しかったはずなのに、”わが党の力”を誇示したい勢力の後押しで、なにかの一つ覚えのように繰り返そうとしている。

そして、ばらまき批判の回避のため、所得制限を設けようとして、それがかえって自治体の仕事を増やしてコストを増すという皮肉をもたらす始末。
皮肉ついでに言っておくと、低所得者は目減りした生活資金の補填か将来不安だからタンス預金にまわすって。
消費に使うのはむしろ生活資金も預金も足りてる高額所得者でしょ。
いっそ高額所得者のみに支給した方が市場に流れるよ。

後押しを受けた自民党にしても、支持率が上がらない麻生内閣の選挙の目玉にしたいだけなのが見え見え。
ところが、調整を重ねるうちに、お駄賃レベルになり下ってしまった。
今緊急に必要なのは根本的な景気対策なのに(公定歩合はいじる余地ないが)、実効に乏しい表面的な対処療法では、ボーナスカットと消費税アップの前では焼け石に水。
この件に関しては民主党の主張の方が正鵠を得ているでしょ。