今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

杉並・妙法寺界隈の寺巡り

2025年02月23日 | 仏教・寺巡り

昨日、東京23区の各区ごとの「一寺リスト」を作成した結果、杉並区代表に選んだ妙法寺(お祖師様)※にまだ行ってないことに気づいた。
※:日蓮宗の本山の1つ。
そして翌日の今日23日は、妙法寺境内にある「二十三夜尊」の縁日ということなので、早速行くことにした。

付近の地図を見ると、妙法寺界隈(杉並区松ノ木、梅里、堀ノ内)は寺町を形成している。
なので界隈の各寺もまわってみる。


地下鉄丸の内線の「新高円寺」で降り、まずは地元の町中華(杏杏)で「五目焼かたきそば」を食べる(ランチセット800円)。
ここからすぐに寺町に入る。
各寺の入り口には区の案内板があるので、寺の歴史や本尊・所蔵文化財などがわかる。
案の定、ほとんどの寺が江戸時代は江戸市中(浅草・上野界隈)にあったが、大正時代に東京市の拡張によって、この地に移転してきたもの。
同じような寺町は、世田谷区の千歳烏山にもある。
※:江戸時代にも大火の後など寺が一ヶ所に集められ、それが谷中(台東区)などの初期の寺町を形成した。
ただ、この地で関東大震災の被害と空襲被害に遭い、いずれか一度は灰燼に帰したようだ。
関東大震災(震源地は小田原沖)の被害は、東京下町(これらの寺が元あった所)だけでなく、移転先の武蔵野台地のこの地も含まれることを改めて知った。

以上の理由で、寺の建築に歴史を感じるをことはできず、また境内に見るものも少ない。
その中では、華厳院(天台宗)の本堂右の大きな閻魔像、西方寺(浄土宗)の石仏群などは見るに値する。


そして界隈の中心的存在の妙法寺に達する。
門前にはスーパーがあって、現代的な門前町の賑わい。
縁日のためか、門前には数軒の出店も出ている。
山門を抜けると、まずは祖師堂がある。
祖師堂は奥の本堂よりも立派で屋根の破風が金色に輝いている(写真)。
堂内に入ると、中も金ピカで(撮影不可)、日蓮聖人が本尊として祀ってある。
また庫裡では「堀ノ内寄席」が開催されている。

本堂の奥にある小さな二十三夜堂に行くと、中で僧侶が一人読経しており、参拝者は一人ずつ狭い堂内に入って本尊(月天?)を参拝する。
左下を見ると、見事な蛇石(大石の中に蛇の紋様)があった。

さらに境内最奥には、幼児を抱いた子育て観音の石像が建っていて、その美しい顔立ちは私の「美仏リスト」に入れたいレベル(写真)。


妙法寺を出て、環七沿いに北上すると、眞盛寺(天台宗)という立派な寺がある。
滋賀の天台眞盛宗総本山・西教寺の東京別院で、西教寺は明智光秀の菩提寺で、数年前に訪れた。
あちらは 境内を観光できたが、こちらは観光対象でなく、ひっそりしている。
だが、境内には竹林や茶室、池もあって風情があり、近所にあったらぜひ散歩コースに入れたい所。

この寺の真横が実際に梅里公園になっていて、そこから環七を歩道橋で渡り、蓮光寺(日蓮宗)でチャンドラ・ボースというインド独立運動の旗手の像を見て、蚕糸の森公園を抜け、丸の内線の東高円寺駅に着いた。



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