今朝はわが新居を建てる土地の地鎮祭。
わが家では地鎮祭は20数年以来の2度目だが、1度目は私は不在だったので、
見るのもやるのも今回始めて。
まずは、建築会社の人(以下、(建))が事前に、4隅に青竹を立て、しめ縄を張って祭場を作っておく。
当日、(建)がわが鎮守となる天祖神社の神職を迎えに行き、道具一式とともにやってくる。
(建)がしめ縄に四手を各面4本ずつ飾り、祭場の前に用意した土で盛土を設ける。
神職が、道具をセッティングし、東向きに祭壇を作る。
神職から指定された供え物を、施主が渡す。
神酒は、「4合瓶」としか指定されなかったので、個人的好みで岩手の銘酒「あさ開」の純米酒にした。
酒瓶に水引や包みは必要なく、神職が瓶の封を切って、自前の祭壇用の二つの酒器に入れる。
あと季節の野菜と果物数種、昆布、鰹節、スルメイカ、それに塩、米、水(これは指定漏れだった)。
いよいよ神事が始まる。
神職の最敬礼は、みごとに直角でキマっている。
180°方向転換時の足さばきは、回転動作が入る点で武家礼法とは異なっている。
修祓、降神、四方拝(敷地の四隅に紙吹雪を撒き、清める)と進み、
(建)の設計担当者が、刈初(盛土てっぺんの笹を木製の鎌で刈り取る)、
施主である私と弟が、鍬入(盛土に木製の鍬を左・右・左の順に三度入れる)、
(建)の営業担当者が、穿初(盛土に木製の鋤を三度入れる)、
それぞれ、「エイ、エイ、エイ」と声を出す。
神職、そして、施主家族全員、建築会社の順で玉串奉奠する(その際、神前に2礼2拍手1礼)。
神職が直々に酒器より神酒を各人に注ぎ(紙コップを用意)、
一斉に献杯をする。
盛土に塩と米を撒き、神酒も撒いて空にする。
塩と米が入った皿を合わせて閉じ、これを工事の時に盛土とともに土中に埋めるという。
以上で終わり。
祭壇を撤収し、青竹は土地に置いたままにする。
なお、青竹の先にカマキリの卵があったので、甥がそれをもらう
(甥の母=私の義妹は、小学生時にカマキリの卵を自分の机の引き出しに入れておき、大量のカマキリの子供を孵させた前歴有り)。
供え物は神社に供え、(建)の人はこの後も仕事が有るので、直会はせず、解散。
幸い好天だったが、寒かったので神職以外は外套を着たままだった。