今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

中津川で中央アルプスが見える所

2014年01月27日 | 
まだ宿にいる。
今日は見事な快晴。
青空に突き出る真っ白な中央アルプスが観たい。

中津川(岐阜県)の定宿にはもう数え切れないくらい通っており、
毎度カメラで風景写真を収めているが、
考えてみれば、この地から中央アルプスの白い連嶺を眺めた記憶がない。
もちろん、目の前に聳える恵那山(2191m)も中央アルプスの殿(しんがり)なのだが、
いわゆるアルプス的な森林限界を超えた高さの、麦草岳から越百山までの核心部を観たい。

手前の恵那市や、あるいはもっと先の長野の大桑村なら、
”山が立っている”と称される高度差抜群の中央アルプス核心部を眺めることができるのだが。
その中間にあり、木曽谷の前山や恵那山塊が間近に迫っている盆地状のここ中津川は、
取り囲む山々しか見えない。
宿のカウンタで問い合わせても、首をかしげている。
しばらくして、外出するのでカウンタに鍵を預けにいくと、
ネットで調べてくれて、市内では富士見台と苗木城趾からなら見えるらしいとのこと。
それらの情報をプリントアウトしてくれた。

それ自身中央アルプスからの延長上にある富士見台からは、確かに中央アルプスが望めるが、
今の季節は積雪で本格登山となるので、最初から除外していた。
苗木城は、木曽川畔の高台にあり、広い眺望なので、私も可能性が高いとふんでいた。
何しろ、下流の恵那峡の橋(恵那市)の上から、中央アルプスが見えたから。

まずは、宿の南の高台にある「ふれあい牧場」の展望台に車を走らせる。
ここからは、御嶽の頂上部が、手前の阿寺山脈の上に顔を出しているのを知っているから。
コンバーターレンズで、真っ白い御嶽の頂上部を写す。
ここからは、やはり純白の伊吹山も遠くに望める。

さて、苗木城趾に向う。
岩山に巧みに石垣をはさんで見事な山城にしたここ苗木城は、
見張り番のように木曽川岸から聳え立っているので、中津川を中心に周囲が一望なのは知っていた。

その最高点である天守閣跡に立つと、北東の空に、白い3つの壁が空をさえぎっていた。
左から中央アルプスの空木岳(2864m)、南駒ヶ岳(2841m),それに仙崖嶺(2734m)だ(右写真)。
木曽駒(2956m)まではさすがに見えないが、これら秀峰が見えただけで満足。

それにしても苗木城からの眺めは素晴らしい。
市内で珍しく中央アルプスが見えることも含めて、中津川の第1の展望スポットだ。