今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

居住地のリスクを知ろう

2014年08月21日 | 防災・安全

広島の土石流(山津波)災害には、言葉を失う。

避難勧告発令のタイミングが問題ではない。

深夜のごく限られた地域の短時間強雨なのだ。

事前の避難指示は予測として難しく、逆に危機が迫ってからの避難はかえって危険というかあの雨では無理。
せめて、家の中の安全な場所に退避するしかない(これについては次の記事で)。

言ってしまうなら、三陸沿岸と同じで、そもそもそこは住むには危険すぎる。
土石流危険箇所(ただし警戒区域には指定されず)に宅地が密集していること自体がおかしい
(狭い三角州の広島市が100万都市なんて元来は無理。
どうしても上流の山地にしか広がれない)。

ただ、7月10日の(南木曽町の土石流を受けた)記事にも書いたが、
国土の70%以上を占める山地はそのまま土砂災害危険地帯だし(山地で危険区域に指定されていない部分は人家がないから)、
残りの30%未満の沖積平野は地震と津波、洪水の危険地帯(沖積平野は洪水で形成された)。
それが日本なのだ。

われわれ日本人全員、自然災害のリスクを背負っていることをまずはきちんと自覚しよう。
そして、どのようなリスクがどの程度高いのかできるだけ客観的に評価すること。

私の防災教育で学生に必ずやらせることをこの記事の読者にもやってもらう。必ずやること!

①居住自治体のサイトの防災のページにアクセスし、
(すべての自治体に公表が義務づけられている)地震および洪水ハザードマップを見て、
自宅周辺の想定危険度(震度、水深)を把握すること。
ただし想定”値”には実質的意味はなく、あくまで周囲との相対危険度として理解すること。
国交省のこのサイト(←クリック)からもアクセス可

②自宅周辺の土砂災害危険度を把握する。たとえ都市住民でも近所に「急傾斜地崩壊危険箇所」があるかもよ。
この情報は自治体のサイトに貼ってある場合もあるが、まずは国交省のこのサイト(←クリック)から。

以上で、自宅にはどのような災害のどの程度のリスクがかかっているか、これである程度わかる。
ちなみに土砂災害のリスクは大雨・地震の両方にかかわってくるから一番大事。