実は私の定型行動は元日に限るものではなく、三が日を通して持続される。
意地でも、特別な行動パターンを通すことにしている。
すなわち、意地でも①着物を着続け、②昼から酒(日本酒)を飲み、③仕事には手をつけず、④歴史(武士)ものの本を読みふける。
①は、せっかく着物があるのに着ないのはもったいないが、日常的に着るには不便だから、せめて三が日だけは堪能する。
②は、お節料理と一緒に酒を飲むから(屠蘇の儀を含む)。そして③だから。
④は、仕事を忘れて趣味の本を読みふける貴重な三日間をあえて設けたいから(仕事としての読書もしない)。
逆に言えば、これらの行為は三が日以外ではしない。
とりわけ、②と③を続ければ生活が破綻する。
私は休肝日は年に一日(健康診断前日)しか設けないが、アルコール依存にならないために、無節操には酒を飲まないようにしている。
④については、『関東戦国史』(黒田基樹)と『上杉謙信』(今福匡)を読み終え、今『武士の起源を解きあかす』(桃崎有一郎)を読んでいる。
かように、毎年この三日間は、酒の入った頭で、着物を着ながら、仕事を忘れて武士の時代に思いをはせている。