台風周辺域のような所では、雨が降ったり止んだり。
降る時はドバーッと降り、止むと日が差す。
水平よりも垂直に拡がった積乱雲のためだ。
こういうメリハリのある雨の日は、虹が発生しやすい。
実際、夕方に東京で虹が見えた。
虹は出ている太陽を背にして、正面の雨雲がスクリーン状に拡がった側に見える。
要するに、天の前半分が雨雲で、後ろ半分が晴れの状態。
グレー系の雲が拡がる空に、カラフルな虹が天をまたぐのだから、その物理現象を知っていても、不思議な気持ちになる。
少なくとも”見て得した”と思うはず。
その得した気分を二倍にできる。
虹を見つけたら、その外側にもうひとつ虹を探そう。
その虹、ちょっと薄めなので、あると信じて目を凝らして探してほしい。
色の並びが、内側の虹(主虹)の逆順になっている。
ということは主虹の一番外側は赤だから、その外側の虹、すなわち副虹※の内側も赤になっていて、二つの虹は赤で向かい合っているのだ(ネットで見つけた右図は図式的で、実際には外側の副虹はかなり薄い)。
主虹の赤からちょっと離れた外側に、うすい赤があるものと思って探してみよう。
※「副虹」の読みは、主虹 (シュコウ)に対しては”フクコウ”だが、発音的にピンとこないので、それ単独なら”ふくにじ”でいい。私はそう呼んでいる。
そして副虹が見つかったら、今一度虹のある空を見渡してみる。
主虹の外側にさらに直径が大きな副虹が拡がっていて、
天空に架かる壮大な”虹の二重橋”を見ることができる。
これで眼福も二倍というもの。
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