新年あけましておめでとうございます!
皆様にとってよい一年でありますように
元日を迎え、例年のごとく、まずは自然の起床の後、和服(羽織袴)を着て近所の二社一寺に初詣。
参詣客は多くはないが、間隔を空けているので列は長め。
一家が揃ったら、お節料理の前に、我が家で欠かせない正月儀式「屠蘇の儀」を執り行なう。
烏帽子・直垂(ひたたれ)という武家の正装に着替えた私が、BGMに越天楽(えてんらく)が流れる中、式三献のやり方、すなわち三つ盃で、幼順に屠蘇を注ぎ、三三九度で飲む(小児は口をつけて飲むマネでよい)。
我が家のお節料理は、重箱ではなく、おせち専用の大皿に盛り付ける。
ただお節料理って、酒の肴中心なので、大人は喜ぶが、子どもには受けが悪い。
義妹が作ったローストビーフで子どもたちは満足。
私にとっては市販の具材よりも母が作る煮しめが一番の楽しみ。
〆は、すまし汁の雑煮
我が家では、餅は雑煮でも必ず焼く。
そうすれば必ず噛み切るので、咽喉に詰ることはない。
正月三が日だけの行動様式がある。
まず、昼間から堂々と酒を飲む(本日は、越の雪椿の「月の玉響」)。
そして室内でも和服で通す。
あと、意地でも仕事はしない。
そして、歴史書を読むことにしている。
好きなのは、関東の戦国前期(足利成氏、太田道灌の時代)。
最近、その期の”享徳の乱”(命名は峰岸純夫)が注目され、本が次々出ているのがうれしい。
先年の『享徳の乱と太田道灌』(山田邦明、2015年)に続いて、今回は『享徳の乱と戦国時代』(久保健一郎、2020年 )。
関東だけでなく、東日本全体に視野を広げた本で、最新の研究結果(いろいろな説)が紹介され、道潅に縁(ゆかり)のある文化人や、暴悪な印象しかなかった茶々丸の情報が参考になった。
ただ傑出したヒーローがおらず煮え切らない時代なので、同好の士は多くはないだろうな。