今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

大動脈解離を防ごう

2023年02月23日 | 健康

落語家笑福亭笑瓶さんが大動脈解離で急死した。
突然発症して、その場で帰らぬ人となる恐ろしい病気。
同年代である点で、また以下の動脈硬化系の疾患をもっている点で我が身につまされる。

この病気は、先天性でない場合は、動脈硬化系の問題、すなわち、高血圧・糖尿病・高脂血症など動脈を傷つける症状が遠因となる。
なので、まずはこれらの症状の改善が必要。

ところが、これらは無症状なので、検査によってしか判明しない。
ということは、定期的な検査をしない人(自由業、無職)は、それだけで危険度が高まっていると思ってよい。

もっとも高血圧は市販の血圧計で測れるが、そもそも日頃血圧計を使っている人は、すでに高血圧症と判明している人だろう。

私自身、これらと無関係ではない。
まず高血圧症で、ずっと降圧剤(バルタルサン+アゼルニジピン)を服用している。
いまだ降圧剤の”副作用”を喧伝する人がいるが(過去の降圧剤にはいろいろ問題があったようだが)、ちゃんと定期的にクリニックに通ってチェックをしており、副作用は全くない。
高血圧で恐ろしいのは、降圧剤を拒否して、自己流で対処したつもりになって、高血圧状態(拍動ごとに動脈を内側から傷つけている)を放置していること。
心身のリラックスや塩分を多少控えたくらいで簡単に血圧が下がるものではないことは、日頃血圧計を使っている人なら痛感している。
今年で94歳になる母は40代の時から半世紀もの間降圧剤を飲み続けているが、体も頭もしっかりしている。

高脂血症(血液中の中性脂肪過多)は、体重が今より10kg多かった時に発症していたが、ダイエットにより体重を減らしたら、自然に完治した。
以後体重を維持している間は発症していない。
なのでこれは自分で直せる。

また高コレステロール血症(高脂血症と一緒に脂質異常症にまとめられた)があり、私自身、総コレステロールと LDL(悪玉コレステロール)の値が長年高めだった。
こちらは生活習慣の改善では限度があったので、投薬(アトルバチスタン)を始めたら劇的に改善した。

以上によって私は動脈硬化症状態でなくなった。

糖尿病は、今のところ無縁だが、これも生活習慣病なので、食習慣と運動習慣に気をつけて、検査値を注視している。

もう一つ、睡眠時無呼吸症も動脈硬化を悪化させるという。
私は、高校以来これを患っていた。
この状態を防ぐための大袈裟な装置もあるようだが、私自身は、寝る前に口にサージカルテープ(100円ショップで購入)を縦に貼って口が開かないようにした(口呼吸の防止)だけで解消した(今でも毎晩貼っている)。

ついでに、半年に一度の頻度で、歯科に通って歯石除去をしてもらうついでに歯周病のチェックもしてもらっている(歯科で舌ガンの疑いをもたれて、口腔外科で検査したこともある)。
歯のケアは、歯磨きだけでなく、歯間ブロスも必要。

このように生活習慣の改善でなんとかなる場合とならない場合がある。
大切なのは、血液検査などの検査にる客観的情報で、それによって適切な対処を選択する。

そういうことをしない(あるいは自己流でやっている気になっている)人たちは、自覚症状がないため動脈硬化を放置・悪化させることになり、脳梗塞・脳出血・心筋梗塞そして大動脈乖離などのいずれも致命的な状態を迎える恐れがあるので注意してほしい。
致命的でなくても、血流が悪いのは万病の元、改善するに越した事はない。