乗り物紹介

2011-05-12 01:11:58 |  季節を巡る旅
前回の続き。

私の記憶が正しければ、室堂には過去3回訪れた事があります。
当然、立山黒部アルペンルートでアクセスしたのですが、いずれも富山側から高原バスで上りました。
長野側はほとんどがトンネルを潜るルートで景色を楽しめないし、料金も高い。
気になるルートではありますが、たぶんこちらを使う事はないなと思ってました。
今回も富山側から入るつもりでしたが、南信州観光後、富山まで行くのは時間的に厳しい。
急遽長野ルート利用が浮上しました。
この機会をありがたく利用させてもらいました。

さて、長野ルート最初は関電トロリーバスです。
電気で走ります。
鉄道の線路上にあるようなコの字型の架線柱が道路をまたぎ、その下の道をバスが行きます。
凄い違和感があります。
面白し。
すぐにトンネルに入り直線道路をブイブイ進みます。
バスは大きな車体なのに、強力なモーターを積んでいて、グイグイと坂道を上ります。

同じ車内にスノーボーダーのお兄さんが乗ってました。
春スキー、もとい春ボードですね。
普通のスキー場と違い、山スキーは全て自己責任ですから、凄い重装備です。
どんなコースを攻めるのでしょう。
お気をつけて。

15分程で黒部ダム駅に到着。
黒部ダムへの出口の温度計は4℃を指してました。

当然冬服を持って来てたので対処。
黒部ダムはさすがにでかかった。
ダム湖の水は茶緑色でイマイチでしたが、暫し展望を楽しんで次の乗り物へ。
(なんか遊園地の紹介してるみたい…)

次は地中を走る、ケーブルカーです。
うまく後方下側が覗ける場所を占める事ができ、車両が引き上げられ穴が深くなっていく様を観賞?できました。
いつも思う、「ケーブルが切れたらどうなるのかな。」という想像と共に。


そして次は、ようやく外を移動する乗り物、ロープウェイです。
麓の黒部平駅の屋上から見上げると、はるか上方に小さな四角い穴があり、ロープがつながってます。
007のアクションシーンで使えそうな眺め。
帰りにもう一度眺めた時は、スキーヤーがいくつもシュプールを描いていました。
ロープウェイでは真っ白な自然のゲレンデを見下ろし、大観峰駅に到着。
大観峰駅の展望台からは、後立山連峰が左は唐松岳から右は野口五郎岳まで、一望です。
まぶしい。
お天気良すぎです。


最後は再びトロリーバスでトンネルを進み、室堂に到着。
乗り物の待ち時間はほとんどを展望台で眺めを楽しむのに使え、しかも希望する便に乗る事ができ、言う事なしでした。
移動はほとんどが地中ですが、各駅で変化ある景色を眺めれて、長野ルートもなかなか面白いじゃないですか。
見直しました。

早起きは三文の得

2011-05-11 01:18:21 |  季節を巡る旅
では予告どおり、季節を巡る旅のお話し(秋は含みませんけど )。
まずは冬から。

旅は3日目、5月5日の事です。
この日は立山黒部アルペンルートで室堂まで上り、雪の大谷を歩いて来ました。
またしても立山です。
我ながら好きだなあ。

前の晩は松本に宿泊してました。
GWだからきっと乗り物の待ち時間がたっぷり必要だろうと、早朝に出発。
6時前には、ホテルの駐車場を出ました。
松本から大町へと北上。
早朝なので、他の車はほとんど見かけず、快調に走れました。

空は青空。
行く手 前方や左の車窓には雪を抱いた北アルプスの山が望め、しかも水を張った水田のみなもに映り、絵になるなぁ。
右手東の方角は、うっすら朝靄がかかる平野が南北につながり、低い位置から光を寄越す朝日が、風景を墨絵風にシルエットに見せ、懐かしさを呼び起こします。
うーん、いい日になりそう。
走る車から撮ったので、構図はイマイチですが・・


県道扇沢大町線に入ってしばらくすると、道路の傾斜が増して来ました。
この道はずいぶんと昔に通った事があります。
その時は夜で一人。
他に車の通らぬ、灯りの無い道が怖かった。
車のヘッドライトが、林の陰影を強調し、不気味なんです。
昼間、明るい時に走るのは今回が初めて。
両側に斜面が迫り、狭い谷間には、まだ冬枯れたままの樹々が、次々と重なり現れます。
こんな所だったのね。


坂道を上がって行くと、道路脇に溶け残った雪が現れ出しました。
さらに進むと、雪は山の斜面を覆いだし、その面積がどんどん増えて、ほどなく扇沢に到着。
あれ、こんなに近かったかしらん。
駐車場も立体的で、私の記憶とずいぶん違ってました。
まあ、よくある事ですよね。


到着は7時過ぎでした。
他のお客さんはまだまだ少なく、次に出発するトロリーバスを予約出来ました。

続く。

季節を巡る旅

2011-05-10 01:22:16 |  季節を巡る旅
新緑が濃くなるのは、早いですね。
GW前、遅がけにひょろりと数枚葉を付け始めた街路樹が、今日見るともう体中に葉っぱを繁らせていました。
葉を入れ替えた楠木や道端の草も柔らかさが薄まり、わさわさ感が出て来ました。
かわいいばかりの幼稚園児が、憎まれ口を叩く小学生にいつの間にやら成長しちゃった感じ。
かわいくない。
しかもその元気一杯さに、ちょっと気圧される自分に気付く。
年なんだろうか。

さて今年のGWは3日から6日まで4日間を使い、西信州を時々越境しつつ旅してきました。
またしばし、GW特集を記載していこうと思います。
よろしくお付き合いのほどを。

当初、今年のGWはチャリ友としまなみ海道を往復する計画を立てていました。
しかし、チャリ友が膝を痛め、大事をとって中止。
さて、どうしよう。
私一人ならいつものごとく、大阪以西の山へと旅するのですが、膝を痛めたチャリ友も一緒となるとそうもいかず。
で、考えました。

以前高遠の桜を母と見に行ったとき、途中南信州の清内路で見た花桃の花を写真に納めることができず、悔しい思いをしてました。
再度訪れたかったので、この機会に行ってもいいかと提案してみるとOKの答え。
と言うわけで、信州方面にターゲットを移し、目的地を選定。
今、旅を終わって振り返ると、これがなかなか目先が変わった旅先を選択できました。
自分一人だとこうはいかなかったでしょう。

ただGWの人手は凄かった。
高速料金が安くなってから、GWに東向きに走った事がないので単純比較できないのですが、これまで渋滞発生するのは、近畿圏なら大津辺りまで、中京圏なら一宮~小牧間くらいの印象があるのですが、それ以外の場所でも断続的に発生し、中央道に入ってからもトロトロとしか進まない状況に、初日の行程は完全にあきらめモードでした。

最初の目的地は中山道の歴史的文化遺産である妻籠宿。
最寄りのICがある中津川に到着したのは予定より3時間遅れ。
やむなく妻籠宿観光は諦め、清内路(妻籠宿から飯田へと抜ける国道256号線)を通り、花桃の咲き加減を確認しつつ飯田へと出ました。
宿は飯田の北に位置する松川に取っていたので、そこまで車を走らせ初日は終了。
出だしはなんともつまらない一日となりました。
しかし翌日からはお天気もよく、再編した日程を順調に消化し、今までにない経験が出来ました。

春は冬から夏へと移ろう季節。
緯度高度で季節の進みが全く違います。
高度差がある地域では、これら三つの季節の「雰囲気」を、同時期に味わう事ができます。
信州近辺はそれが可能。
今回は冬、春、(初)夏を視覚・触覚で味わえたので、「季節を巡る旅」と題して、お贈りします。
訪れる季節の順で記載したいので、記事は実際の日程と前後します。
ご容赦の程を。