見るのも書くのも今頃で、どうもすみません。

2009-08-05 23:16:49 | 音楽&本&映画
先週の水曜日、仕事帰りに「ターミネーター4」をレイトショウで観て来ました。
週の初めまで7末で上映終了だとは知らず、危うく映画館で見損ねるところでした。
前回の「スタートレック」でこういう映画は大画面で見なければと思いを新たにしたところでしたので、夜が遅くなってしまいますが、無理やり行ってきました。
以下、ネタばれあります。まだ見られて無い方ご注意ください。

観に行って正解。
出だしから弩迫力の戦闘シーンで、引き込まれました。
それを冗長したのが座席位置。
休日はテニスをするので適正な視力に補正してくれる眼鏡を掛けるのですが、平日はパソコン画面をすぐ近くでにらむ為、若干度の緩い眼鏡をかけています。
仕事帰りだったので後者の眼鏡をしていて、字幕が読めないかもと気がついたのが切符を買うとき。
いつもは後ろ目の席を取るのですが、スクリーンに近い席を取りました。
結局心配することは無く、問題なく読めたのですが、おかげでスクリーンサイズが視界一杯。
目の前が爆焔と爆煙で占められました。
その上カメラワークが戦場カメラマンが撮ってる風で、視点がガンガン動き自分がその場にいるような効果をまんま知覚させられました。
実際に体が吹っ飛ばされているわけではないので、三半規管のよこす情報と視覚情報が合致せず、少し気分が悪くなりましたが。

さて、物語の設定で意外だったのが、人間側抵抗軍がヘリコプターや戦闘機や潜水艦をまだ保持して運用しているということでした。
もっとゲリラみたく地下に潜伏して、身一つで知能を駆使して対抗しているのだろうと思ったのですが。
飛行機なんて飛ばしたらすぐに見つかって叩き落されるでしょうに。
まあ、実際すぐに叩き落されてたんですが。

あとこれは意外と言うには当たらないのですが、主人公のジョン・コナーが立派な戦士になっていました。
若い頃のひ弱いイメージのジョン君からは想像もつかない、タフで諦めを知らないリーダーらしいリーダーになってました。
何が彼を変えたのでしょうね。

作品に対する作り手の考え方もこれまでと変わっていて、過去3作はみな未来から現在に敵方ターミネーターと味方戦士が送り込まれ、自陣に比べ圧倒的に強力なアンドロイドから逃げて逃げて逃げ切れなくなって、なんとかやっつけるという基本路線でしたが、今回は同時代にいるジョンとカイル君を抹殺するための機械軍の計略が主軸です。
これが私には好印象でした。ワンパターンでなくて。
1作目のアイデア(未来の敵を過去に戻って脅威になる前に消す+不死身のロボットが暴れる)は当時の映画としては画期的なもので(SF小説では普通にありましたが)とても面白かったのですが、3度も使うともうダメですね。
どんななんだろうと想像させていた未来の抵抗軍の戦いを、そのまま描いていてすんなりと納得して見る事ができました。

反対に言うと、ただの(戦争)アクション映画になってしまったとも言えます。
他国や宇宙人や化け物や怪獣など、戦う相手が機械に替わっただけ。
機械軍のかけてくる罠も珍しいものではないし、この1作だけを見るとさして評価できないのではと思ってしまいます。
繰り返しになりますが面白かったのは、ターミネーターというこれまでの作品世界から繋がった物語として、この表現をしたことだと思います。
単純に未来が現在の戦いが面白かったです。
たぶんもう1作製作することが出来る土壌が出来たのではないかと思います。
が、次も同じ作り方をしたらそれで終了でしょうね。
非常に幅広く話を展開できるストーリーなので、いくらでも話を続けることは出来る設定になっているのですけど、それ故にその見せ方を問われる作品の一つだと思います。

(書いた後ちょっと調べたら、もう5作目の製作が決まっているようです。3部作の扱いで6作目まであるらしい。きっと次は中途半端に終わって6作目に繋げようとするだろうと思っているのですが、はたして・・)