味わうのは一回きりで

2011-10-26 01:10:12 |  分割取得夏休み
また前回の続き
お昼は古い家屋をそのまま使った蕎麦屋で食べました。
冷たいワサビソバを注文。
ワサビを溶かしピリリとさせたツユを、蕎麦に絡めて食べるのだろうと思ってました。
が、馬鹿ですねぇ。
そんな訳ないのはご想像通り。
冷たい汁ソバに山菜っぽい葉っぱを乗せて、そいつは出てきました。
むむ。
この葉っぱはワサビの葉という事か?
箸で挟み上げ、ちょっと齧ってみると、ワサビの辛味が舌を刺しました。
ワサビって地下茎だけでなく、全身辛味成分が行き渡っているんでしょうか。
ドキドキしながら蕎麦と一緒に啜り味わうと…。
のほほー、舌を刺すどころでない辛さが、口いっぱいに広がり鼻に突き抜けます。
くわー、効っくー。
全部食べきれるかしらん。
心配になってきました。
と、麺の上に気になるものを発見。
また、箸でつまみ上げて観察すると、緑色した細いゴボウのスライスみたい…。
ゴボウなわけは無く、これは当然ワサビそのものの輪切りだよな。
またしても齧ってみると、果たして予想通り、葉っぱより強烈な刺激が口腔鼻腔を襲います。
たははは。
よく見るとそのスライスワサビ、麺つゆの中にたくさん浮かんでいます。
ひょえー。
よーし、…覚悟を決めて蕎麦と一緒にほおばり、噛む噛む噛む。
クワー。
噛む噛む噛む。
クワー。
こんなにワサビを味わって食べたのは初めてです。
上顎を中心に頭蓋の中がおかしくなってしまいました。
唐辛子と違いワサビが熱く作用するのは、局所的なんですね。
首から上だけで汗をかきました。
ふう。
知ってたらできない得難い経験です。
蕎麦は美味しかったですよ。