川根はお茶処

2012-01-09 23:21:29 |  大井川鐵道の旅
SLを見送ると次の電車までまた時間が開きます。
あらかじめ目を付けておいた道の駅が国道を少し行った所にあり、お茶する事が出来るらしいのでそこへ行く事にしました。
駿河徳山駅から歩いて10分くらいでしょうか、大井川を渡った向こうにあります。
「道の駅 フォーレなかかわね茶茗舘」と言う所。



お茶と言ってもコーヒーの事でなく、本当のお茶(煎茶でしょうか?)を飲ませてくれます。
その辺りは川根本町と言い、川根茶の産地でお茶のPR施設のようです。
お茶の淹れ方を教えてもらいつつ、自分で淹れて飲むのです。
受付で申し込むと、中庭が眺められるお座敷に上げられ、こんな一人用のお茶セットが目の前に。



施設の女性の方が、他にお客さんがいなかったからか対面で教えてくださいました。

では、教えていただいた美味しいお茶の淹れ方をご紹介。
右上の器(名前があったように思いますが忘れてしまいました。取り敢えずポットと呼びます。 )にお湯が入っています。
その左の器は湯冷ましに使います。
左上が急須。
お茶菓子の右が茶碗。

先ずは急須にお茶の葉を入れます。
一人分は大振りのスプーンに擦り切り一杯だそう。
まんべんなくお湯に浸るよう、急須に入れたお茶っ葉は平に均すよう注意。
ポットのお湯を湯冷ましに1/3程入れ(茶碗一杯分)、熱を取ります。
湯冷ましを手のひらに乗せられる熱さまで冷ますとそれで40~50度らしいので、これを急須に注ぎます。
蓋をして40秒蒸らします。

さっきの湯冷ましの時間と、この蒸らし待ちの時間が川根茶のPRタイムです。
講師の方のおっしゃるには、良いお茶に熱いお湯は注ぎませんが、それでも普通50~60度くらいで淹れるそうです。
でもこの辺りのお茶なら40~50度で淹れるのが最適です。
とのこと。
この「この辺りのお茶」とおっしゃるのを、淹れ方説明の間に三回聞かせていただきました。
後で物産館の方に、その年の全国品評会かなにかで1位~3位を川根の農家の方で独占したと聞きました。
特別なお茶処の自負をお持ちでした。

さて蒸らし終えたら茶碗に注ぎます。
この時、急須の口から落ちる最後の一滴までしっかりと落とします。
旨みが一番凝縮されてる滴だそうです。
二口くらいで飲んでしまう量ですが、香りも味も爽やかで、お茶っ葉の甘味のみがお湯に溶け出したかのよう。
へえ、お茶ってこんな風に飲めるのですね。
自慢されるだけあって、とても美味しかったです。

それが一煎目。
その後二煎目三煎目を淹れるのですが、淹れ方も味も記憶が薄れて来てます。
この後は話半分でお読みください。
二煎目は同量の湯を湯冷ましに入れ、さして冷ます事なく急須に注ぎ、すぐに茶碗に出します。
三煎目は湯冷ましに入れはしますが、熱いまま急須へ。
これもすぐに茶碗へ注ぎ、いただきます。
二煎目三煎目とお茶の渋みが増し、その味の移り変わりを楽しむのだそう。
お茶菓子は渋みが強くなる三煎目でいただきました。

茶碗の上にあるかわいい小袋は、お茶の葉が入った匂い取りで、持って帰れます。
これで料金300円。
素晴らしい。

目の前の庭には水琴窟が設置されているそうで、散歩を薦められたので、歩いて行って聞いてみました。
カラリンコロリンと不思議な音色が響いていました。