飯坂温泉街

2024-11-14 06:37:56 |  秋休みは福島へ
飯坂温泉駅を出た所にある交差点の斜向かいに観光案内所があり、そこで飯坂温泉のガイドマップを手に入れた。
これを元に町を歩こう。
飯坂温泉にはいくつも共同浴場がある。
そこを巡ろうかとも思ったが、駅を出たところにある橋の向こうにいかにも古びたビルが立ち並んでいる。
歴史ある温泉地で町自体が古そうなので、駅周辺の街中心部を満遍なく歩くことにした。









駅横を流れる川の両岸のビルは多くが温泉旅館のよう。
しかし写真を撮るのによくよく観察すると、もう営業を終えた旅館がいくつも混じっているようだ。
窓にかかるカーテンの具合が、明らかに部屋が使用されていない風に見える。
昔はビルが建っていたが、撤去された跡が緑に覆われていたり。









川の対岸に渡ると、大きなビルの並びの反対側は飲み屋の入る小さなビルがゴチャっと建っていた。
ここも好きな雰囲気。
川沿いに共同浴場のひとつ「切湯」があったが、入口は閉まっていた。
月曜定休日の札が掛かっていたのでただのお休みかと思ったが、別の共同浴場の情報板に切湯は閉鎖したと書いてあった。
老朽化が理由のよう。
新陳代謝はまだ進んでいないようだ。







駅横の橋を渡って駅前に戻る。
今度は川から離れ、商店街らしい通りに入ってみる。
商店街といっても民家も混じるので、住宅街といってもいい。
こちらも昭和な家屋が並んでいていい感じ。
意外と坂道や階段が多く、高低差が見られた。





飯坂温泉で一番歴史ある外湯とされる鯖湖湯に到着。
日本最古の木造共同浴場だったらしいが、1993年に改築されたそう。
明治期の先代の建物を忠実に再現したと説明書きされていた。
とても風情のある建物で、お風呂セットと着替えを持っていたら入ってたかも。
明治時代の建物なんて数は少ないが珍しいものではない。
建て替えしなければならなくなったのは、温浴施設故の湿り気が木造建築の各所を腐らせてしまったのだろう。









そこからさっき見かけた高低差のある高台の方へ足を向けた。
こちらはすっかり住宅街で、さっき歩いてきた辺りを上から見下ろせる場所だ。
湯の町らしい名前の坂道があった。
そういえば「湯道」という映画があったな。
茶道や華道ならぬお風呂の入り方を「道」として極めようとする人達が出てきて、潰れかけた銭湯を舞台に入浴する物語。
なかなか面白かった。





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