街角に咲く花韮は、疲れた花弁を透きとおらせて終え、
小手毬が白花を丸々と集め揺れるように。
昨日まで街路樹の根元で春を謳歌していた雑草たち、
根こそぎ引き抜かれ露わな焦げ茶色の土。
花を咲かせてその後、種を放つ刻はあったのか。
きっとすぐ復活してくれることだろう。
毎朝なにかしら移ろうさまに思う春の候。

小手毬が白花を丸々と集め揺れるように。
昨日まで街路樹の根元で春を謳歌していた雑草たち、
根こそぎ引き抜かれ露わな焦げ茶色の土。
花を咲かせてその後、種を放つ刻はあったのか。
きっとすぐ復活してくれることだろう。
毎朝なにかしら移ろうさまに思う春の候。
