エンジンをかけ、車を出した。
ここにきた時は夜で真っ暗だったから道の様子がよく分からなかったが、明るい中で見ると思ったより道幅も広く舗装も荒れているということはない。
林道は慣れているつもりだが、知らない暗い道を走るストレスが道を悪く見せていたようだ。
その日の宿泊先は登山口から車で数十分のところにある白峰温泉の宿。
昨日登山開始前に予約しておいた。
予約時は夕刻に下山するつもりだったから近くの宿にしたのだが、まだ午後1時半だ。
これなら次の目的地として考えていた金沢の町にもっと近づけたなあ。
まあ仕方ない、早くチェックインしてゆっくりしよう。
夕食までまだ時間があるし、昼食はお菓子を食べただけだったから、どこかで軽く食べたいところだ。
行きに市ノ瀬を通り過ぎた時、大きな建物があったから、そこでなにか食べれるだろうと車を進める。
市ノ瀬の駐車場に到着し、車を止めた。
大きな建物は二つあり、右の建物は休憩所のようでお店をやってるようには見えない。
左の建物もビジターセンターぽくて、やはり食べられるものを売っているか怪しい。
入ってみると思ったとおり白山の自然を紹介する展示があるだけだった。
駐車場の反対側に一軒だけお店らしき建物があったので行ってみると、温泉宿のようだ。
日帰り入浴はできるようだが、食事はできなさそう。
そうなのか・・。
行きに見た時は夜で暗かったから、大きな駐車場と大きな建物があれば、道の駅みたいな施設があると想像してしまった。
観光地でもない山奥にお土産屋さんやレストランなんか作ってもやってけないよな。
どうもこの旅は調査不足だな。
でもまあそれが行き当たりばったりな旅というものだ。
再び仕方なくお菓子の残りを食べてお腹を持たせることにした。
自販機で飲み物を買って、休憩所に入ってみるとずいぶん立派できれいな休憩所だった。
畳の広間があり、ベランダにはリクライニングチェアが並んでいる。
誰もいないのをいいことにリクライニングチェアに荷物を広げ、菓子を食べながら宿に持っていく荷物と登山道具を分けたり、履きっぱなしだった登山靴を脱いで脚をストレッチしたりした。
大きな袋菓子もこれで完食売り切れ。
これでチェックインできる時刻になったぞ。
車に戻って白峰の町へと向かう。
白峰は市ノ瀬から県道を下り、国道に出る所にある。
町は県道に沿って細長く広がっているようだ。
宿を見つけ訪いを告げても誰も出てこない。
早すぎたかな。
玄関に呼鈴を見つけて鳴らし、それでようやく出てきてくれてチェックイン。
温泉は暖める必要があるらしく1時間ほど待てとのこと。
総湯という公衆浴場があるらしいのだが、その日はお休みらしい。
そりゃ残念。
部屋は和室だった。
ポットでお湯を沸かし、座り込んで脚を伸ばした。
受付の所にあったこの辺りのガイドマップをもらってきていたので見てみると、白峰の集落は重要伝統的建造物群保存地区になっていた。
へえ、そうなのか。
茶色い壁に三階建の建物、縦長の小さな窓があり、屋根にハシゴがかけられているのがそうらしい。
後で見に行ってみよう。
ようやく温泉に入れる時間になり、着替えを持って風呂場へ行った。
こじんまりとした湯殿だったが、一人で入るには十二分な広さ。
二日分の垢を落としてからお湯に浸かった。
うーむ、気持ちよし。
お湯は無色透明。
脱衣所にあった温泉成分表のpHは中性だったが、アルカリ性の温泉のようなぬめりがある。
しばしひとりくつろぐ。
温泉から上がった後、夕食までの時間、明日の行き先を検討。
やはり受付にあった白山市のガイドマップを見る。
白山市はおもしろい形をしており、日本海から山の方に口を縛った袋のように面積を広げている。
金沢の21世紀美術館に行こうと思うのだが、その途中に寄り道できそうなところをピックアップした。
夕食の時刻となり食堂へ。
テーブルセッティングから宿泊客は他に1組いるだけのようだ。
料理は猪鍋や岩魚の塩焼きなど、地の食材を使ったようなものもあって、美味しゅうございました。
アルコールはビールと地のお酒を頼んでほろ酔い。
地酒と言うには有名な銘柄もあって、石川県は酒どころだったんだなと認識を新たにした。
食後、旅館の外に出て少し散策。
雨は夕刻に止んでいて、程よい気温。
なんでか提灯が軒先に吊られていて灯が入っていた。
暗くなったのでよく観察出来なかったが、伝統的な造りの建物らしきものがそこここにあるようだ。
部屋に戻ってさっき見ていたガイドマップを再度確認。
明日はすぐには発たずに、町を見学して行こうかな。
布団に寝転がってそんな事を考えていたら、あっという間に眠りに落ちてしまった。
<上の写真は全て夕食後の散策時に撮ったもの、です。 >
ここにきた時は夜で真っ暗だったから道の様子がよく分からなかったが、明るい中で見ると思ったより道幅も広く舗装も荒れているということはない。
林道は慣れているつもりだが、知らない暗い道を走るストレスが道を悪く見せていたようだ。
その日の宿泊先は登山口から車で数十分のところにある白峰温泉の宿。
昨日登山開始前に予約しておいた。
予約時は夕刻に下山するつもりだったから近くの宿にしたのだが、まだ午後1時半だ。
これなら次の目的地として考えていた金沢の町にもっと近づけたなあ。
まあ仕方ない、早くチェックインしてゆっくりしよう。
夕食までまだ時間があるし、昼食はお菓子を食べただけだったから、どこかで軽く食べたいところだ。
行きに市ノ瀬を通り過ぎた時、大きな建物があったから、そこでなにか食べれるだろうと車を進める。
市ノ瀬の駐車場に到着し、車を止めた。
大きな建物は二つあり、右の建物は休憩所のようでお店をやってるようには見えない。
左の建物もビジターセンターぽくて、やはり食べられるものを売っているか怪しい。
入ってみると思ったとおり白山の自然を紹介する展示があるだけだった。
駐車場の反対側に一軒だけお店らしき建物があったので行ってみると、温泉宿のようだ。
日帰り入浴はできるようだが、食事はできなさそう。
そうなのか・・。
行きに見た時は夜で暗かったから、大きな駐車場と大きな建物があれば、道の駅みたいな施設があると想像してしまった。
観光地でもない山奥にお土産屋さんやレストランなんか作ってもやってけないよな。
どうもこの旅は調査不足だな。
でもまあそれが行き当たりばったりな旅というものだ。
再び仕方なくお菓子の残りを食べてお腹を持たせることにした。
自販機で飲み物を買って、休憩所に入ってみるとずいぶん立派できれいな休憩所だった。
畳の広間があり、ベランダにはリクライニングチェアが並んでいる。
誰もいないのをいいことにリクライニングチェアに荷物を広げ、菓子を食べながら宿に持っていく荷物と登山道具を分けたり、履きっぱなしだった登山靴を脱いで脚をストレッチしたりした。
大きな袋菓子もこれで完食売り切れ。
これでチェックインできる時刻になったぞ。
車に戻って白峰の町へと向かう。
白峰は市ノ瀬から県道を下り、国道に出る所にある。
町は県道に沿って細長く広がっているようだ。
宿を見つけ訪いを告げても誰も出てこない。
早すぎたかな。
玄関に呼鈴を見つけて鳴らし、それでようやく出てきてくれてチェックイン。
温泉は暖める必要があるらしく1時間ほど待てとのこと。
総湯という公衆浴場があるらしいのだが、その日はお休みらしい。
そりゃ残念。
部屋は和室だった。
ポットでお湯を沸かし、座り込んで脚を伸ばした。
受付の所にあったこの辺りのガイドマップをもらってきていたので見てみると、白峰の集落は重要伝統的建造物群保存地区になっていた。
へえ、そうなのか。
茶色い壁に三階建の建物、縦長の小さな窓があり、屋根にハシゴがかけられているのがそうらしい。
後で見に行ってみよう。
ようやく温泉に入れる時間になり、着替えを持って風呂場へ行った。
こじんまりとした湯殿だったが、一人で入るには十二分な広さ。
二日分の垢を落としてからお湯に浸かった。
うーむ、気持ちよし。
お湯は無色透明。
脱衣所にあった温泉成分表のpHは中性だったが、アルカリ性の温泉のようなぬめりがある。
しばしひとりくつろぐ。
温泉から上がった後、夕食までの時間、明日の行き先を検討。
やはり受付にあった白山市のガイドマップを見る。
白山市はおもしろい形をしており、日本海から山の方に口を縛った袋のように面積を広げている。
金沢の21世紀美術館に行こうと思うのだが、その途中に寄り道できそうなところをピックアップした。
夕食の時刻となり食堂へ。
テーブルセッティングから宿泊客は他に1組いるだけのようだ。
料理は猪鍋や岩魚の塩焼きなど、地の食材を使ったようなものもあって、美味しゅうございました。
アルコールはビールと地のお酒を頼んでほろ酔い。
地酒と言うには有名な銘柄もあって、石川県は酒どころだったんだなと認識を新たにした。
食後、旅館の外に出て少し散策。
雨は夕刻に止んでいて、程よい気温。
なんでか提灯が軒先に吊られていて灯が入っていた。
暗くなったのでよく観察出来なかったが、伝統的な造りの建物らしきものがそこここにあるようだ。
部屋に戻ってさっき見ていたガイドマップを再度確認。
明日はすぐには発たずに、町を見学して行こうかな。
布団に寝転がってそんな事を考えていたら、あっという間に眠りに落ちてしまった。
<上の写真は全て夕食後の散策時に撮ったもの、です。 >