お正月映画

2020-01-10 08:30:50 | 音楽&本&映画
今もそんな呼び方をするのだろうか。
今年は久しぶりに寅さんの映画がお正月に公開されたから、そんな映画には似つかわしいけどな。
さて、今回お正月に楽しんだのはスター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け。
とうとうシリーズ9作の最終話。
どうやって終わらせるのか興味津々だったが、まずまず無難に納めたのではないだろうか。
設定で引っかかったところや、ふーんうまく考えたなと思ったところを書いてみたい。
もう大丈夫だろうけど、以下、ネタバレ注意。

まずはパルパティーンの復活。
やはり最大の悪は彼でないと締まらないということか。
強大な悪の軍隊を結成していた。
その本拠地であるエクセゴルへの道が一つしかなく、特殊な道案内をしてくれる装置がないと行けない、星図に載っていない宙域にある、というのが私には解せなかった。
だって宇宙なんて四方八方に開けてるんだから、反対側から近づけそうなもんでしょう。
でもこれを書いてて、ハイパースペースにジャンプするには途中の障害物(ブラックホールとか大きな恒星とか)を避けて通るよう計算してからでないと飛べないんだと、ハン・ソロがルークに教えていたのを思い出した。
SWの世界では銀河のどこへでも行けるイメージが出来ていたが、実は星図の作成が終わっていない宙域がまだまだあって、星図がなければハイパードライブを使えないのだ。
だからルークも隠遁することができたという訳か。
今頃気がついた。
あの古い三角錐の装置は密林のどこかに隠された古代都市のありかを示す古地図というところか。

面白かったのはレイとカイロ・レンが離れた場所にいるのにライトセーバーを交わらせ戦うシーン。
フォースで呼び合う事で実現するようだ。
相手の姿しか見えないのでどこにいるのか分からず、ライトセーバーで勢い余って破壊された周りのものがカイロ・レンのいる空間に現われ出でて、レイがどこにいるのかバレるという。
最後にカイロ・レンがレン騎士団と素手で戦っているところへ、レイがライトセーバーを想念で送ったり。
とうとうフォースで物質転送してしまった。
この辺はフォースがどのような力なのかよく分からないので魔法としてみるしかないな。

もうSFXがどうのという時代ではないのだが、SWの特撮シーンには何故か惹かれてしまう。
贔屓目があるからかな。
エンドア星系の惑星で大荒れの海を背景にライトセーバーで戦う場面は、砂漠ばかり出てくるSWとしては目新しいものだった。
デス・スターの残骸が形を保って惑星に落ちてる画も良かったなあ。
ああいうのに私は弱い。
ちょっと半径が小さい気もするが、内殻の一部だとすればいいか。

最後は空中戦とシス対ジェダイのフォースの戦い2元中継。
エピソード6のルークと皇帝の対決シーンを彷彿とさせる。
ハラハラドキドキの二乗、やはりこのパターンが一番盛り上がるということか。
レイが今は亡きジェダイ騎士達の力を借りてパルパティーンを葬り去る。
いろんなジェダイ騎士の声が聞こえるのだが、判別できたのはヨーダだけだった。

強力な大艦隊も、一箇所でしか集中管制できないという出撃前の弱点を突かれて撃破される。
エピソード7のスターキラー基地もそうだけど、一箇所の弱点を攻略されると、全て壊滅するような設計にするのは何故なんだろう。
まあ、そう設定しないとレジスタンスが勝てない訳だけど、なんだかなあ。
このエクセゴルでの戦いの後、銀河各所で反乱が起こりファースト・オーダーの支配から解放される。
それならもっと早くみんなで対抗すればいいのにと思ってしまったが、これはまあシス支配の中枢が崩壊し、統制が取れなくなったから可能となったということなのだろう。

カイロ・レンが最後にライトサイドに転ぶのは、まあそうなんだろうな。
カイロ・レンの記憶として少しだけハン・ソロが出てきたので、エンドロールにハリソン・フォードの名前を探したが、涙に霞む目であの小さな文字群から探し出すのは難しく、見つけられなかった。
あるはずだよな。
もう一度見る機会があればしっかり探してみよう。
シリーズ9作はこれで終わりだが、サイドストーリー的な物語はまた作成されるのだろう。
きっと観に行ってしまうに違いない。
楽しみにしておこう。