思うところの多い区間

2020-12-26 01:23:27 | 山行
低山縦走シリーズ『福井のバス停から銭原のバス停まで』
(その3)彩都あかね公園→粟生岩阪



鉢伏自然歩道に戻り、再び木々の間を歩く。
歩き始めてすぐ、道脇に軽トラが廃棄されているのを発見した。
ええ?、こんなところにどうやって持ち込んだんだ?、と思ったが、道は狭いながらも軽自動車ならなんとか無理矢理通れないこともない。
うーん、すごいこと考えるな。
ここまでして廃棄にかかるお金をかけたくないんだ。
いつからあるのか枯葉に埋もれ、車内には幼い木が生えている。
車の前にゴミを捨てないようにという立看板があるのが面白い。
どちらが先にここに存在していたのだろう。
・・・軽トラに違いない。



先に進むと道は整備された遊歩道になり、小さな広場があった。
石のベンチがあったりして、あまり人に知られて無さそうな場所だから、季節の良い頃静かに過ごすのに良さそうだ。
覚えておこう。



砂防堰堤があった。
凝った造りの美しいダムで、説明板があった。
木々が繁茂し水面は見えないが、水はほとんど流れていないのではないか。
こんな所に必要なのだろうかと不思議に思った。
今は冬で渇水期だし、雨の多い時期には流量が多くなったり、あるいは昔に災害発生した場所なのかもしれない。
斜面は怖いからね。



二つ目の砂防堰堤を過ぎると谷は開け、さっき間違えて下ってしまった道路の橋の下に到着。
背の高い橋がかかっていた。



橋をくぐるとすぐに粟生岩阪の集落。
谷の反対側の斜面を再び登る。
斜面に民家が密集して建つ眺めは、私にとって懐かしい景色である。
父方の実家がある田舎も同じような地形にあり、狭い坂道のすぐ脇に家の屋根があるような山の斜面に村があった。



ここでも少し道を間違える。
道しるべがあったのに、よくよく見ないでこっちだろうと勝手に判断して歩いていったら、登らねばならないのに下りに入ってしまった。
今回はすぐに気が付き取って返し、道しるべをよく見ると矢印は反対の方角を指していた。
この自然歩道の道しるべはなかなか親切で、大まかな矢印以外に詳細な現在地の地形図が貼り付けてあるのだ。
なのにこの有り様。
これに懲りてこの後は地形図をしっかり確認して歩くことになった。