千畳敷カールを一周

2024-08-26 09:51:03 | その他旅行き
駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅を出ると、目の前に千畳敷カールが広がっているのが見え・・、たのは一瞬で、白いガスが覆い近くの地面しか見えなくなった。
あれ残念。
あまり高山に来ることのない連れに見せてあげたい岩山と緑のお花畑の景色なのだが、今日は無理だろうか。
引き続き体調が悪くなる気配はないので、遊歩道へと足を踏み出した。





ガスっていても近くの花は見れるので、里では見れない高山植物を鑑賞しながら歩く。
なかなか見事なお花畑で、一面に様々な花が咲き乱れていた。
時期的に夏の花から秋の花へと移り変わる頃合いで、チングルマは実をつけ赤茶色の穂をなびかせ、トリカブトはまるまると蕾を膨らませていた。
この標高までは鹿は上ってこないのか、他の山でよく聞く鹿の食害は無いようで安心した。
ただ、里に生えるスイバらしき雑草が混じっているのが気になった。
下界から我々観光客が持ち込んだ種が繁殖しているのだろうな。
人間の観光害と言うべきものが高山植物を脅かしている。
申し訳ない。





そうして歩いていると上方のガスが切れ、部分的に青空が覗くようになってきた。
これは晴れるかもと期待していたら、期待通りにガスが抜けてくれた。
千畳敷カールの稜線までスッキリと見渡せるようになった。
上方を仰ぐと結構な急斜面に人が連なって歩いているのに気がついた。
ああ、元々予定していた浄土乗越に行くにはあの急斜面を登らねばならないのか。
連れが履いて来たのはスニーカーで、この靴であそこを登れる気がしないと言う。
こんな斜面だと想像してなかったので、遊歩道を巡るだけにして正解だった。





上方の視界は晴れたが、下方は雲に覆われたまま。
下界の眺めは今回お預け。
それでも目的だった千畳敷の眺めが見れて良かったねと連れに問うと、うんうんと頷く。
ほんとよかった。
ゆっくりと1時間15分くらいかけ遊歩道を一周。
千畳敷駅に戻ってきた。
とても涼しいが歩くとやはり汗をかく。
お昼を過ぎていたので千畳敷駅の隣にあるホテル千畳敷のテラスで昼食を食べ、涼しさを満喫しようとも考えたが、下りのロープウェイの待ち行列が長くなりかけていたので先に降りることにした。





なんか駆け足で巡ることになり勿体ないことだが、この混みようでは致し方無し。
もともと千畳敷から浄土乗越に登り、宝剣山荘でお昼を食べて千畳敷に戻ってくるのに4時間半を取っていた。
バスとロープウェイの待ち時間で3時間くらい使ったので千畳敷での滞在時間は短くせざるを得ない。
まあこの後の行程に影響が出ないよう調整を効かせることができたのでよかった。