街角の出来事に思う

2021-06-04 07:39:43 | Weblog
街中の花壇に咲くきれいな花々。
通りがかるといつも目を引き、通り過ぎながらぼんやりとそれぞれの形態を観賞する。
毎朝の一服の清涼剤となってくれている。
そんな身近な花壇に異変?が。

季節の花を植え替える為だろう、全て抜き取られて土が露わになっていた。
次に植えられる花の予告だろうか、写真が立札に貼り付けられ土に刺さっていた。
直前の記憶ではそんなに枯れてる印象はなかったけどなあ。
それでも抜かれちゃうんだ。
観葉植物として生まれたものの定めと言おうか。

きちんと管理された花壇の花ほど、まだ美しさの残るうちに命を終えてしまうのだなあと気付いた。
人に見られる事のないその辺の雑草の方が長生きするに違いない。
田畑の近くに生を受けると、刈られてしまう確率は高くなるが、人の目障りにならない場所に根を張れば、種を落とすまで生を全うできるものがほとんどだろう。
でも他の植物と競争して勝ち抜かねばならない。
見目は観葉植物に比べたら圧倒的に地味である。

観葉植物なら養分たっぷりの柔らかな土でなんの憂いもなく育ててもらえる。
人間目線でどっちが幸福なんだろうと考えてしまった。
派手な花も人にとっての美しさで、その植物が獲得したいと思った容姿ではないからな。
植物の気持ちを聞いてみたいと思ったが、どうであれそう生まれてしまった彼らに選択の余地はないのだ。
映画のブレードランナーを思い出してしまった。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿