とても小さな黒い丸薬

2020-11-05 06:33:21 | その他旅行き
MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館
鑑賞記その7 <作品 ダラニスケ研究室>

蟷螂窟(とうろうくつ)という洞窟のある場所で川を渡り、川沿いの遊歩道から離れて針葉樹林を出る。
しばし平な道を歩き、三つ目の「distance」作品を見て、今度は山を登る。
山の斜面に直線的につけられた山道は数回折れ曲がって高度を上げる。
すると道の途中に小屋が。
そこに作品「ダラニスケ研究室」がある。
ダラニスケとは天川村で古くから作られている胃腸薬で、黒い小さな丸薬のこと。
洞川温泉には町の名産?の陀羅尼助丸を売るお店が十数店あり、小屋ではその紹介と、大型化した丸薬の模型による分量に関する考察が行われている。













そこに何が見える?

2020-11-04 06:23:09 | その他旅行き
MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館
鑑賞記その6 <作品 関係ー気配>

谷間の遊歩道は木々が鬱蒼と茂り、お天気いいのに薄暗い。
木々の向こうに何か見えた。
次の作品だ。
銀紙のような歪に光を反射する巨大な膜が張ってあった。
周りの林や自分、他の鑑賞者、幕に写るそれらの関係性を考える作品なのかな。




沢音に包まれて

2020-11-03 01:06:43 | その他旅行き
MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館
鑑賞記その5 <作品 Erode>

作品鑑賞コースはどんどん山の中へと入っていき、母公堂という庵を過ぎてUターン。
谷間に降り、そこからは谷川沿いの遊歩道を通って戻る。
遊歩道が始まる川のたもとにこの作品はあった。
水の音を増幅するような音がスピーカーから発し、沢音についての認識を促す。
二本の木の上の方にスピーカーが設置されていて、その軸線が交わる場所に立つと、今まで聞こえていたはずなのに、当たり前にあって気にすることのなかった沢音が、突然意識の表層に浮かび上がってくる。
そう、辺りには沢音が充満していたのだ。
スピーカーから離れ、またスピーカーの前に立つと、水音の中に浮かんでいるような感覚に包まれる。




気持ち良さそう

2020-11-02 06:33:35 | その他旅行き
MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館
鑑賞記その4 <作品 Sky Fishing - variations Ⅲ>

昨日のNHK Eテレの日曜美術館アートシーンで、この芸術祭が取り上げられていた。
場所は吉野だったが、見つけられなかった一つ目の作品「千本のひげ根」の正体が分かった。
「千本のひげ根」は各会場すべてにある。
歩いて巡るため、観賞者のために杖をたくさん用意してあり、それを「ひげ根」と表現していたのだ。
駐車場に帰ってきたとき、あ、杖がいっぱいおいてある、と見つけていた。
あれが作品だったのか。
分からんかった。

一つ目の作品は見つけられず、二つ目の作品は正体不明で、と、もやもやして歩いてきたが、三つ目は作品として存在しているのがとても分かりやすかった。
洞川エコミュージアムセンターの大きな建物の前の広場に、長大な竿が立てられ、先端に凧が吊され風に揺れていた。
ようやく安心して鑑賞。