洞川散策

2020-11-07 18:52:40 | その他旅行き
MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館
鑑賞記その9

以上で作品鑑賞は終了。
山を降りて温泉旅館街に戻り、喫茶店でお茶して帰宅の途についた。
巡ってみて思う。
作品を展示してあるコースは洞川の様々な魅力に触れられるとてもいい道程になっていた。

<現在地から、紫の道を右へ、赤い道を左へ>


まずは温泉旅館街。
一番目立つのは陀羅尼助丸を売るお店。
そして時代を経て風情ある旅館に、飲食店。
こんな山奥なのに、どのお店もしっかり営業している。
活気に溢れ、シャッター商店街のような寂れた印象はまったくなく、観光客で賑わっていた。

<旅館街から北を見た>


<ステッカーを売る自販機>


<旅館の2階、掃除中>


町を奥へと歩いて行くと家が少なくなり、木々が迫ってくる。
この辺りは石灰岩地のようで鍾乳洞があった。
今回は入らなかったが、普通に観光で来たなら見どころのひとつにしていたろう。
山岳信仰にまつわる建物がいくつかあり、昔の女人結界地である母公堂を見て谷間に降りると、とても澄んだ水の流れる山上川に出会う。

<こんな道を歩く>


<昔の鍾乳洞入口>


<母公堂>


川沿いの遊歩道を町の方へと戻ると、小さな滝や翠の淵を覗く渓流散歩が楽しめる。
杉か檜の林の樹高はなかなか高く、深山幽谷の雰囲気も漂う。
それでも所々にベンチやテーブルがあり、夏は涼しく休憩できそうだ。
中には入っていないが、修験者の修行の場である「とうろうのいわや」と「こうもりのいわや」という洞窟があり、見学できるようだ。

<洞窟>


<山上川>


<迷いやすい場所には道しるべあり>


コース後半に現れる山は大原山。
遊歩道と言っていい登山道はとても歩きやすい。
高度を上げれば洞川の町を眺めることができる。
町側の斜面に沿って道が付いているので、木々の隙間から町が望め、展望台からは遮るものなく見下ろせ、気分爽快である。
下りの遊歩道には怖くない吊り橋もあり、退屈しない。

<登り始め>


<明るい遊歩道>


<落ちる心配の全く無い吊橋>


遊歩道はさらに続くのだが、鑑賞コースは分かれ道で左折し山を降る。
遊歩道をそのまま行くと、そこにももう一つ鍾乳洞があるようだ。
道を降ると龍泉寺という大きなお寺に出る。修験者が水行をする場だそうで、水面に写る紅葉がきれいだった。

<龍泉寺>


<澄んだ池があった>


龍泉寺から出発地の洞川温泉の旅館街はすぐそこ。
夕刻の町は流石に人気が去り、さみしくなっていた。
天川村には有名なみたらい渓谷があり、そこの散策も良いのだろうが、このコース散策も変化に富んでいておすすめである。

<さっきの吊橋(かりがね橋)を旅館街のはずれから望む>