世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

印度鮪(インドマグロ)・南鮪(ミナミマグロ)

2016年06月25日 07時25分39秒 | Weblog

インドマグロ・南鮪(ミナミマグロ)



【語源】
ミナミマグロの語源は、名前の通り、南半球のみで
生息している事から来ています。
英名もそのままで、Southern Bluefin Tunaです。

別名のインドマグロの「インド」~は、インド洋を指して
います。








       天然のミナミ鮪にぎり



【旬】
ミナミマグロの旬は夏です。
北半球に生息する本マグロ、南半球に生息するミナミ
マグロ。必然的に旬は真逆になります。

ミナミマグロの肉質、脂ののりは本マグロに匹敵し、
たいへん美味しいマグロです。

この為、本マグロの端境期となる夏場は、このミナミマグロ
が、主役に躍り出ます。






     天然インドマグロの赤身




       天然のインドマグロ赤身の寿司

【うんちく】
外見上は本マグロとよく似ています。
見分け方としては、本マグロ(黒マグロ)より眼がやや大
きく、胸ビレがやや長い事。
また、尾っぽの方が黄色みを帯びています。

南半球だけに生息し、南半球の夏・・・9~3月に産卵期を
むかえます。
この為、北半球では産卵を終え、体力が戻った夏場が旬と
なるわけです。

天然物は極希少で、流通しているほとんどが養殖物です。

この養殖物は脂ののりは最高ですが、その分、色変わりが
早く、この事がお鮨屋さんから敬遠される理由になって
いるようです。







      天然インドマグロ

【ブランド・産地】
ブランド化はされていませんが、ミナミマグロ自体が
本マグロと同様、高級マグロとして流通しています。

特に天然物は非常に高値が付き、希少な為、出会えたら
ラッキーかも・・・・

主な産地は、養殖が盛んな、オーストラリアです。


        養殖のインドマグロ


          ミナミマグロのヅケ丼



【産地ならではの漁師料理】
この高級魚は、刺身、寿司をおいて他の食べ方はお勧め
出来ないでしょう。

非常に美味しいマグロですが、本マグロの代用品としての
位置づけは、本マグロの養殖技術の発達もあり、ますます
強くなっています。

天然物のミナミマグロは、どのマグロより美味いと言う方
もいるようですが・・・・。





【栄養と効果・健康】
DHA・EPAが豊富に含まれ、視力改善・脳細胞の活性化・
中性脂肪の引き下げなど、多くの効果が期待されます。
また、鉄分も多く含み貧血気味の若い女性には最適。
鉄分は赤身に、DHA・EPAはトロに多く含みます。

特に脂ののりのよいミナミマグロは脂肪酸であるDHA、EPA
の含有量は多いといえます。

冷凍でもよく流通しますが、栄養価が落ちることは、
まったくありません。










        天然インドマグロのにぎり寿司





           養殖インドマグロのにぎり寿司



       天然インドマグロ刺身







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