真鯊(マハゼ)・ハゼ
【語源】
ハゼの語源は、非常に答え難い・・・・。
実は「ハゼ」とは、その姿形が玉茎(はせ)、男茎(おはせ) つまり、おチンチンに似ていることに由来するらしいです。
「素早く馳せるから」と言う説もありますが、どうやら前者 が、有力のようです。
【旬】
地域によってズレはありますが、名産の東京湾物は、 繁殖期が冬季、産卵期が冬から春なので、旬は秋と言える でしょう。
【うんちく】 一般に「ハゼ」と言えば「マハゼ」のことです。
マハゼはスズキ目ハゼ亜目ハゼ科に分類されます。
ハゼ亜目は世界に2000種以上、日本には350種以上もいると 言われています。
雑食性で小魚、貝類、藻類、ゴカイ類などを食します。
大きな目が付いていますが、行動はこの目による視覚に よる事が強いようです。
マハゼは成長の過程で何度も名前を変える出世魚です。
7月頃に釣れ出す5~6㌢の稚魚を「デキハゼ」、9月頃 10㌢を超える若魚を「彼岸ハゼ」。
20㌢近くに成長した晩秋、産卵のため深みに落ちる親魚を 「ケタハゼ・落ちハゼ」と呼びます。
そして真冬、婚姻色で口の周りが黒くなったものを 「お歯黒ハゼ」、
さらに、夏のデキハゼに混じって釣れる 15㌢前後の2年魚は「ヒネハゼ」と呼びます。
ハゼの南蛮漬け
【ブランド・産地】
ブランド化はされていませんが、東京湾のハゼは古くから 好まれ、有名です。
夏から秋のハゼ釣りシーズンには東京湾のあちこちの河口で 、にわか釣り師も含めて大賑わいとなり、
現代でも江戸前の 秋の風物詩となっています。
東京湾以外では、浜名湖、伊勢湾、松島湾が漁獲量が多い 事で知られています。
【産地ならではの漁師料理】
ハゼの料理方法は色々ありますが、何よりも美味しいと されているのは、釣ったその場で捌き~天ぷら・・・・ でしょう。
屋形船の上でこの天ぷらを肴に一杯~たまりませんね~。
ハゼ丼
漁師料理と言うより釣り人料理になるかもしれませんが、 お刺身もいけます。
鮮度が要となりますが、釣りたてのものに軽く塩をし、 30分ほど置いてからウロコを落とし、三枚に捌くのがコツ だとか・・・・
干物や南蛮漬け、甘露煮も美味しいですよね~
【栄養と効果・健康】
脂肪分が極めて少なく、低エネルギーな魚です。
天ぷらで食べることが多いので、高エネルギーと言った 方が良いのでしょうか?
カリウムとカルシウムを豊富に含んでいますが、ビタミン 類は総じて少なく、効果は期待できそうにありません。
また、脂肪酸も少なく、DHAやEPAもほとんど含んでいま せん。
ハゼの天ぷら
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