世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

鼠鯒(ネズミゴチ)・メゴチ

2021年06月29日 23時46分59秒 | Weblog



鼠鯒(ネズミゴチ)・メゴチ

【語源】
可愛いとぼけた顔がネズミに似ている事から付けられたのか?
ネズッポ科ネズッポ属の魚なのでそれが変化したのか?
詳しい事はわかりません。

ネズミゴチの「コチ」はコチと姿が似ているためですが、この由来
は神官が持つしゃく(こつ)に体形が似ていることから付いた、
またはもっと単純に骨が硬いことからコツ(骨)。
この「コツ」が「コチ」に変化したといわれています。

 

 

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【旬】
産卵期は春と秋。産卵後体力が回復する、また、産卵前に力を
蓄える夏が旬です。
また、江戸前の天ぷらの代表的食材。夏の料理である天ぷらダネと
して多く流通すると言う意味でも、夏が旬といえるでしょう。



【うんちく】
一般的にメゴチと呼ばれ流通していますが、本当の名前は「ネズミ
ゴチ」です。スズキ目ネズッポ科ネズッポ属の魚。

正式に「メゴチ」と言う別の魚が存在するからややこしい。
こちらの「メゴチ」は、カサゴ目コチ科メゴチ属。まったく違う
魚なのです。その上見た目も非常に似ているので始末が悪い。

また、スズキ目ネズッポ科の魚は、世界に130種、日本には35種が
生息しています。
近縁にはハタタテヌメリ、ヌメリゴチ、トビヌメリ、ヨメゴチ、
ベニテグリなどがいますが、姿形がよく似ている上に、それぞれオス
・メスで背ビレの模様が違うなどの性差があるため、正確に見分ける
事がかなり難しいです。
これらの事からネズッポ科の仲間はすべてメゴチと総称され流通して
います。

これまた、ややこしいですね~!




【ブランド・産地】
メゴチと言えば天ぷら~天ぷらと言えばメゴチと言うくらい。
天ぷらネタとしてブランド化されているようなもの。
魚としてはブランド化はされていません。

新潟県、宮城県以南から東シナ海・南シナ海の沿岸域で獲れる為、
主な産地も特にありません。


     メゴチの天ぷら

【産地ならではの漁師料理】
やはり、この魚は天ぷらが最高でしょう。
しかし漁師さんは、鮮度のすこぶる良い物が手に入ると刺身で
食べるとか。尾びれを付けたまま刺身にし、コリコリ感を楽しむ
そうです。


メゴチのにこごり

また、メゴチで作る「にこごり」は、フグやサメ、アンコウにも
劣らないとか・・・・!
一度は食べてみたいですね~!



【栄養と効果・健康】
高たんぱく、低エネルギー、低脂肪、低コレステロール。

ビタミンでは、B6が豊富。これは、体内でたんぱく質を作るときに
必要とするものです。
たんぱく質も多く、B6も多いです。たんぱく質を多く摂取したい
方には、最高の食材と言えます。












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6月29日は「佃煮の日」

2021年06月29日 06時03分38秒 | 今日は何の日?お魚編


  イカナゴの釘煮(くぎに)


6月29日は佃煮(つくだに)の日です~~

全国調理食品工業協同組合が制定しました。

日付は佃煮発祥の地とされる東京都佃島の住吉神社大祭が6月29日であることにちなみます。

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東京都中央区に佃島がありあます~

佃煮はここで生まれました。

佃島で煮た物だから「佃煮」と言う様になったのです。


一方、大阪の西淀川区にも佃島があります。

しかも、島の形まで東京の佃島とそっくり。

実は、大阪の佃島の方が先輩なんです~~~






天正10年、本能寺の変により織田信長は自刃!

その時、徳川家康は大阪堺にいました。

信長死すの報を受けた家康は自らの危険を察知し、すぐさま居城のある岡崎(現愛知県岡崎市)に帰ろうとしましたが、

すでに京都は明智勢に押さえられ、帰路にあたる奈良街道も、明智の盟友筒井勢が押さえ、

陸路はすべて塞がれた状態にありました。

側近として仕えていた伊賀忍者の服部半蔵は、機転を利かせ海路脱出を図ります。

住吉・佃の漁師に船を出してもらえるよう依頼し、快く受けた佃の漁師たちは海路で家康を紀伊半島に

送り届けました。

また、漁師たちは帰路の道中にと、漁師の保存食「潮炊き」の小魚を分け与えたとか。

この「潮炊き」こそ佃煮のルーツであります~






伊賀忍者の先導とその潮炊きのおかげで、家康は無事帰りつき、その後は天下取りに邁進します。

また、佃の漁師たちとの交流も続き、大阪冬の陣、夏の陣においては、大阪城の出入り漁師に扮し、

大阪方の情報を徳川方に伝えていました。

この「潮炊き」がなければ家康は天下を取れなかったかもしれません。


関が原の戦い(1600年)を征した徳川家康はその3年後江戸に幕府を開きます。

そして御用漁師に佃の漁師を呼び寄せ、その後、今の佃島に住まわせたことから「佃煮」は

参勤交代に訪れる大名たちにより全国に広まって行きました。





そう~江戸幕府を開き~大阪の佃島の漁民達を遠く江戸へ招いたのは~ほかならぬ家康です。

その後、江戸前の新鮮な海の幸を幕府に献上するようになりました。

隅田川下流の中州を与えられた漁民達が数年に渡る大掛かりな整備を経て築島し、

故郷の名(佃島)をそのまま付けたチックな~~


歴史やな~~~ロマンやな~~~



今日は佃煮で~~~~一杯!&米!




      ワカサギの甘露煮



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