世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

鮎魚女(アイナメ)

2023年04月26日 19時40分00秒 | Weblog


鮎魚女(アイナメ)

【語源】
姿がアユに似ている為、「鮎なみ」が転じてアイナメになったと
言う説。鮎と見た目が似ているからではなく、鮎のように縄張りを
持つ習性のため、「鮎のような魚」と言う意味で「鮎なみ」転じて
アイナメになったとも言われる。

 

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       アイナメの椀物

【旬】
旬は春。4月~6月頃だが、三陸ものに限り、冬もうまい。





【うんちく】
アイナメは北海道ではアブラコ、東北や関西ではアブラメなどとも
呼ばれ愛媛では「モミダネウシナイ」という面白い呼ばれ方もする。
アブラコ、アブラメは身に脂がのっている、また、体表のヌメリが
油の様だから。
「モミダネウシナイ」は、この魚をおかずにすると、種モミまで
食べてしまうほど美味いからとか、むかし、ある百姓がこの魚の
美味さにひかれ、モミ種の金まで使い果たしたから・・・。などの
逸話が残されているほど美味しい魚。


沿岸の岩礁域に住み、甲殻類・小魚を食べる。産卵期は冬で雄は
岩礁に縄張りをつくり、雌が産卵した卵を孵化するまで守りぬき
ます。   父親の鏡ですね。
この時期の雄の体色は鮮やかな黄色となり、非常に攻撃的で大型の
魚に対しても攻撃します。  父は強し・・・・・。






【ブランド・産地】
ブランド化はされていない。日本各地に生息し、特別な産地もない
が、しいて言えば福島県相馬のアイナメだろう。



【産地ならではの漁師料理】
福島県相馬の「アイナメの味噌たたき」は郷土料理として有名。
三枚におろし、皮をひいたアイナメの身と味噌をあわせ、包丁で
たたくと言う簡単なもの。「鯵のなめろう」より、ねっとりとして
美味しい。


      アイナメの味噌タタキ


もう一つは、新潟県栗島、漁師の野外料理「わっぱ煮」。

この島の漁師さんは「わっぱ」にご飯と味噌だけを詰めて、漁に
でます。昼時になると近くの磯に上がり火を起し、獲れたての小魚
と小石を焼きます。わっぱのご飯をフタにうつし、わっぱに真水を
入れ、味噌を溶かします。そこに焼いた魚と真っ赤に焼けた石を
入れ出来上がり。豪快・あったか、うまい・・。寒い日には最高。

漁師さんは言います。「このわっぱ煮は、どんな魚でもかまわない
。だけど、アイナメのわっぱ煮に勝るものはない。ダシが良く出て
磯の香りがするんだよ~」と・・・。







【栄養と効果・健康】
脂がのった魚であるが、低脂肪・低エネルギー。
白身魚のわりにはビタミンEやDが多く、細胞の再生を助ける水溶
性のビタミンB2も多く含んでいる。


アイナメの情報ドシドシお待ちしています。




        アイナメと山菜の煮物











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プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】


鰆(サワラ)

2023年04月26日 05時38分47秒 | Weblog



鰆(サワラ)


       サワラの炙り刺身

【語源】
さわらの「さ」は「狭い」と言う意味で、わらは「腹」、体が細長
く、腹が狭くみえた為。別名のサゴシは「狭い腰」からきたもの。

 

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        サワラの木の芽焼き


【旬】
「鰆(サワラ)」は魚辺に春と書くことから、代表的な春の魚であ
るといえる。
しかし、地域によって異なる。関西地方・瀬戸内では5~6月の
春が旬だが、関東地方・駿河湾、西伊豆などでは12月以降の冬が
旬である。特にこの時期のサワラは「寒サワラ」と呼ぶ。


          サワラ幽庵焼き





【うんちく】
沿岸の表層(水面近く)に生息する。但し、秋から冬にかけては
外海のやや深いところに移動。イワシ類、サバ類などを主に食す。
産卵は春から初夏。内湾では春から秋にかけて、外海では秋から
冬のかけて、定置網・流し網などで漁獲される。

近年、瀬戸内海では漁獲量が激減している為、種苗放流の研究が
行われている他、漁獲制限もされている。寂しい話ですね・・・。

特に関西地方では春の味覚として白味噌に漬け込んで焼く、西京焼
きが好まれる。


      サワラの西京焼き




50cmほどの若魚は「サゴチ」と呼ばれ比較的安値で流通している。

サワラの卵巣は、珍味「カラスミ」の代用品としても使われる。
ちなみに、本物のカラスミは「ボラ」の卵巣。

「瀬戸の海や浪もろともにくろぐろと い群れてくだる春の鰆は」
                        若山 牧水



サワラの切身 / 魚屋さんではこの形で売られている事が多い



         サワラの押し寿司

【ブランド・産地】
ブランド化はされていない。漁獲量は長崎県がダントツ。ついで
島根、福井と続く。
特に上品質と言われているのは、4~5月、産卵のために瀬戸内海に
入る鰆(サワラ)。絶品である。







【産地ならではの漁師料理】
漁師さんにサワラの美味しい食べ方をたずねたところ、「サワラは
刺身にかぎる」と即答。マナガツオと並んで漁村では「刺身の王様」
と言っているとか。
食べてみたところサバの仲間にしてはクセがなく、鯛や平目とは
一味違う美味さ・・・。納得の味でした。焼酎かな・・・?







        サワラの炙り寿司










【栄養と効果・健康】
栄養素は鯵、鯖、鰯などの青背魚と似ているが、特に脂肪が多く、
高エネルギー。しかし、動脈硬化を予防するDHAの量も多いので
食べすぎを気にする必要はない。また、血圧を下げる働きをする
カリウムを多く含むのも特徴。


      サワラの幽庵焼き


       サワラのタタキ




            サワラの天ぷら








サワラの情報ドシドシお待ちしています。



        サワラのタタキ











           サワラの酢〆




        サワラの巻き寿司





          サワラタタキの酢の物













              サワラの焼き漬け

 

          サワラの酒盗

 

 

 

 

 

     サワラ炙りのにぎり寿司

 

 

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