奈良県は東大寺の大仏様のいらっしゃる大仏殿。金堂ともいうのだが、その中の柱には穴の設けられたのがある。
その穴をくぐると幸せになるとか、なんとか…
中学校3年生の時の修学旅行で初めて見たのだが、穴より先に見たのは行列であった。穴を潜る順番を待っていたら、自分たちの学校の集合時間に間に合わないのであきらめた思い出がある。
「ああ、俺はこれで幸せにはなれない」なんて捨て台詞を吐いた次の日には清水寺の音羽の滝で、3本の滝の水を全部飲んで「ああ、これで幸せになれる、あの子と…」なんてやっているのだからいい加減なものである。
清水寺内・音羽の滝
真夜中の撮影で暗くて申し訳ない
もっとも、清水寺に着くまでに、バスのガイドさんからは
「滝に向かって左が学問成就の水、真ん中が恋愛成就の水、右が延命長寿の水。どれかひとつだけ選んで、一口だけお飲みください。いくつも選ぶと、どの願い事も叶わなくなってしまいます注意してください。」
というような話を聞いているはずであった。
こんなんだから、我慢などというものとはほど遠い生活を送ることになる。
最初の話に戻そう。東大寺金堂にある柱の穴をくぐると、「子供の寝小便とか厄除けに効き目がある」という説が本当らしいが大人になってもくぐることができる人が、この日はいた。私はとてもじゃないが通ることはできない。胴回りが立派なのである。いわゆる活習慣病と言われても何も言い返せない体型なのである。