国道6号線の環七近くに、かつてホーさんカレーという店があった。
行こうと思ったら無くなっていたのだ。
友達に行ってみようと話した。
その友達は中学校の理科の教師をしている。
友達「馬鹿、ホウ酸カレーなんて喰ったら死んでしまうぞ!」
ゆきたんく「毒入りカレーの訳ないよ。」
ホーさんというのは、ホウ酸ではなく、ヴェトナムの「慈愛に満ちた飄々たる風貌、また腐敗や汚職、粛清に手を染めなかった高潔な人柄」からホーおじさんと呼ばれているホー・チ・ミン氏のことだ。
ゆきたんく達の会話はヴェトナム国民が聞いたら激怒するような内容だったのである。
サイゴン改め、ホーチミンはヴェトナム南部の中心地である。
ヴェトナムに着いて一番落ち着いた気分になれたのは、ホテル窓からの景色を見た時である。
ホテル・レジェンド・サイゴンに宿泊した。
サイゴン川沿いに建つ5つ星ホテルである。
窓から見たサイゴン川。手前の道路を車がゆっくりと走って行く。
この時は雨季で、空港からホテルまでの間は窓観光をするということだったが、雨景色であった。
ホテルに着く直前に雨がやんだ。
それが、このモノクロームに近い写真となったのだ。
疲れが癒えていく景色であった。