伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

整備順その①、16号棟。

2017-06-24 23:49:31 | 言いたんく

軍艦島16号棟。

通称「日給住宅」と呼ばれていた建物。

この歴史が、何と30号棟の2年後ということだからやはり100年近い間立ち続けてきた鉄筋コンクリート住宅ということになる。

30号棟の整備保存が不可能となった今、この16号棟の存在は大きい。



右手の建物が16号棟。2017.06.17


地獄段と呼ばれて階段の上部が見える。


グラバー園で放映していた動画から


かつて職員は月給制、鉱員は日給月給制だった。

その日給制の鉱員が住んでいたことがら、「日給社宅」と呼ばれていた。

16号棟はその「日給社宅」の一部だという。

 この16号棟の1階には、商店街があり、洋品店、雑貨屋、本屋、電気屋、中華料理屋、果物屋、八百屋などがあった。

屋上には弓道場があり、屋上庭園今でいうビオトープがあった。日本最古の屋上庭園だったということだ。

戦後には畑や水田まで作られていて、軍艦島に住む子供達の教育のために、学校の教材用に使われていた。



日給住宅屋上の庭園…グラバー園で上映されていた動画から。


 

1918年築の、この16号棟が整備の最優先になったことは嬉しいことだ。

30号棟が朽ちた時、日本最古の鉄筋コンクリート住宅をその姿で語ることのできる存在だからだ。

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