夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

NHKのBS『人生のロングトレイル ~現代のアメリカ人の心の旅』を視聴し、心の浄化をされ・・。

2012-03-12 14:59:49 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の67歳の身であるが、
この一週間は、東日本震災と福島原発に関して、
購読している読売新聞を精読したり、NHKテレビのドキュメンタリーの番組を多く視聴したりしてきた。
この間、『文藝春秋』の3月臨時増刊号として、
『3.11から一年 100人の作家の言葉』を購読したりしてきた。

そして、昨夜の深夜、『文藝春秋』の4月号の中で、
読み残した猪瀬直樹(いのせ・なおき)氏の『東京電力の研究』を読んだりした。
氏は東京都副知事をされ、ノンフェクション作家であり、
副題として《 埋蔵金は必ずある 》、《 膨張するファミリー企業にメスを入れよ 》、
と掲げられ寄稿文である。

改めて多々教示されたが、戦後の経済発展に電力の安定した供給の責務に、
電力各社は多大に貢献をしたことは、まぎれない事実でもある。
しかしながら、原子力に安全神話を作り上げ、危惧される方は排除してきた原子力村の仲良しグループ
(文部科学省の『資源エネルギー庁』、経済産業省の『原子力安全・保安院』の基で、
電力会社などの規制・審査権の権限を保有)に於いて、省内利益の拡大、
そして協調してきた電力会社は、独占地域の基で、国民に対して余りに甘えて、
権限と業容の拡大と利益に邁進してきた。

こうした中で、東電グループの諸兄諸姉は、稀にみる優遇な恩恵を受けてきた。
福島第一原子力発電所で事故が発生、その後も相次ぐ事故に関して、主要国の諸国まで注視された中、
私は恐れていた周辺の一時避難、放射能洪水してきた一年、
これまで職務に携わってきて、特に退職された東電グループのOBの諸兄諸姉は、
この一年、安眠をされているのかしら、と小心者の私は思ったりした。

このようなことを考えても、私も無力ながら、このサイトに福島原発に関して、
無学なりに数多く投稿してきたが、むなしさを感じながら深夜の2時に布団にもぐった。

今朝、7時半過ぎに起きだして、ぼんやりとひとときを過ごした。

その後、居間で家内と遅い朝食を頂く頂いた後、家内はテレビを視聴した、
私は茶坊主のひとりであるので、コーヒーを淹れて、家内の手元に運んだ後、
何気なしにテレビを見て、森林の中をひとりの男が歩いていたので、
この情景に見惚れて、私はこの番組を途中からであったが、視聴した・・。

NHKのBS『人生のロングトレイル ~現代のアメリカ人の心の旅』と題された番組であった。

アメリカの東部にあるアパラチ山脈の全長3500キロ、
この長い森林の中に『アパラチアン・トレイル』と称された山道があり、
圧倒的に自然が息づく深い森となり、ロング・トレイルとなっている。

このロング・トレイルを半年ぐらい歩く過酷な旅であり、
スルーハイク(Thru-Hike)と称されている言葉を、私は初めて教えられ、
過ぎし大戦後の60数年、次第にアメリカ人の間では増えている、とのこと。

こうした中で、解説の寄れば、《・・失業や離婚、戦争からの帰還など、人生の転機に際し、
自分自身の生き方を見つめ直し、新たな目標をつかもうとする人々だ。
荒々しくも美しい自然の中、それぞれの人生をかけた現代アメリカ人の心の旅を追う・・》
という内容である。

この中のひとりは、1970年に海兵隊に入ったが、事務方に配属され、
多くの友人、知人がベトナム戦争で亡くなったり、帰還兵には後ろめたい辛い長い期間を過ごした後、
裸足でロング・トレイルを歩き続ける・・。
この男は、ベトナムに派遣される直前に、
自分は人を撃ち殺すことはできない、と上官に抗弁して、
結果としてはベトナム戦場に派遣を免れた体験も告白したりした・・。

番組は、それぞれの人の思いを発露されながら、展開していく。

私は番組を視聴した後、主庭にあるテラスに降り、
白梅は遅ればせながら、三分咲きを見つめたり、
紅梅は3輪ばかり咲いているのを長らく見つめたりしていた。

こうした中で、玄関庭の白梅は満開となった情景も思い重ねたりし、
世の中の心の節度を失くされた人たちは、彼方の出来事と思えたりした。


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