夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

この時節の小鳥たち、縄張り争いを見て、サラリーマンを卒業した私は微苦笑して・・。

2012-10-17 13:06:01 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市の住み、民間会社を定年退職した年金生活の68歳の身である。
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
そして雑木の多い小庭に古ぼけた築後35年の一軒屋に住み、
お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅みの地域に於いては、
我家の小庭にも定期便のように小鳥が飛来する・・。

この時節を迎えると、ここ10日前の頃から、
樹の高い処に止まって、何かしら甲高い鳴き声をしたり、別の小鳥は離れた樹で止まり、
やはり甲高い鳴き声をたびたびしている。

三日前の朝のひととき、いつものように小鳥が甲高い鳴き声をしていたので、
『XXちゃん、小鳥たちが最近・・変に甲高い鳴き声をしていているよねぇ』
と私は家内に話しかけたりした。
『あれは・・小鳥がこの周囲は私の縄張りょ、と宣言している鳴き声なの』
と家内は笑いながら私に言った。
『そうなの・・』
と私は家内から教えられた苦笑したりした。


我が家は私より家内の方が小鳥に関して詳しいのである。
晩秋になると、目白(メジロ)、シジュウカラ、雀(スズメ)が多い、と確か5年前の頃に教えて貰ったことを、
ぼんやりと私は思いだしたりした。

この時は、午前の10時過ぎに、居間で家内とお茶の時間としていた。
私は煎茶で家内はコーヒーであるが、
居間の窓際のテーブルにお盆を置いて、飲んでいた。

モミジの朱色の葉は、わずかに残っているが、小枝に小鳥が2羽が飛んで来た。
『XXちゃん、小鳥が2羽・・いるよ』
と私は小鳥好きな家内に言った。

『あれはメジロです・・』
と家内は言った。

『あれがメジロかょ・・』
と私は言った。

『前にも・・教えてあげましたょ・・』
と家内は微笑みながら言った。


私は雀ぐらいは解かるが、あとはすべて小鳥と称している。

メジロの1羽は小枝から小枝に飛んで、何かを啄(つい)ばんでいる・・。

もう1羽のメジロは小枝から枝先の方に移動し、少し身体をよろけている・・。

家内は笑っている・・。

家内に言わせれば、器用に餌(えさ)を啄(つい)ばめことのできるメジロもいれば、
或いは不器用なメジロもいるらしい。

以前も家内から教えられたことであるが、
さしずめ少しよろけたメジロは私に似ているのかしら、と思って私はみつめたりした。

よろけたメジロは、この後はしっかりとした枝に止まり、
先程の動悸を鎮(しず)めているのか、陽射しを浴びている。


このようなことを私は思い浮かべたりした後、
やはり小鳥たちも冬季になると何かと餌不足となるので、この時節に縄張り争いをするのか、
と苦笑したりした。

私は中小業の民間会社を35年近く勤めていたが、
私は殆ど専門職の多い管理畑だったので、社内の後方支援のような立場であり、
上層部の栄進には無縁となったが、出世コースの制作、営業畑の多く人の奮戦を見たりしてきた。
そして派閥のようなグループをそれぞれ作り、意気揚々としたふるまいを傍観していた。
こうした中で栄達された方、或いは敗退して退社された方を眺めたりしてきた。

私は新聞や雑誌などで、無知な官界、政界も同じように、多くの方たちは派閥を作り、
互いに縄張り争いをしている、と学んだりしてきたので、
小鳥たちを見ていると、小鳥もよくやるよなぁ、苦笑させられたのである。

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コメント
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