夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

年金生活を始めると、私はケチな性格に変貌して、早や10年生・・。

2014-08-11 15:02:52 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市の片隅に住む年金生活の69歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭に築後36年を迎える古ぼけた一軒屋に住み、
お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

そして私より5歳若い家内も、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。
          

私は民間会社の中小業に35年近く奮戦して2004年(平成16年)の秋に定年退職となり、
多々の理由で年金生活を始めた。

       
年金生活を始めた当時、家内は専業主婦だったので、家内の日常のペースを出来る限り乱したくないので、
家内は殆ど従来通りの料理、掃除、洗濯などをしてもらい、その間のささやかな息抜き・・趣味ごと、
これを邪魔にするのは、まぎれなく天敵と私は確信を深めていた。

そして一日、少なくとも一回は外出し、家内の自由な時間を作ることと思い、
せめて日常の買物ぐらいはと思い、買い物の担当を引き受け、
独りで殆ど毎日スーパー、専門店に行き、ときおり本屋に寄ったりしている。

その後も私は独りで自宅の周辺にある遊歩道、小公園などををひたすら歩き廻り、散策をしながら、
季節のうつろいを享受している。
                       
そして散策し帰宅後、随筆、ノンフィクション、現代史、総合月刊雑誌などの読書が多く、
ときおり20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
そして音楽も聴いたりしている。

こうした間、家内が煎茶、コーヒーを飲みたい時を、私は素早く察知して、茶坊主の真似事をしている。
                    

このような年金生活の中、私は平素の買物専任者とあり、買物をする前に、
家内は新聞の折込みチラシのスーパー、ドラッグ・ストアーなどに、
家内は赤のサインペンで丸印し、これが我が家の当日の必須の購入品とし、
あとは私が店頭の商品で魅了された品を買い求めてくるのが、我が家の鉄則となっている。

私は家内からチラシを渡されると、
たとえばインスタント・コーヒーなどが、『お一人さま、一点限り』、
そしてティシュ・ペーパーが5箱入った1ケース『お一人さま、2点限り』、
或いはトイレット・ペーパーが12ロール入った1ケース『お一人さま、2点限り』などを見たりすると、
なぜかしら私は微笑んでしまうのである。


我が家は恥ずかしながら自動車もなく、私は根がケチなせいか、利便性の良い路線バスには乗らず、
ひたすら歩くことが多い。

そして私は買物をする時、多くの品を購入する時とか、或いはビール、お米などの重い品を買い求める時、
買物の引き車と称される『キャリーカート』を曳〈ひ〉いたりして歩いたりしている。
          
               ☆過ぎし日、この『キャリーカート』を私は玄関の前で、段ボールを乗せて、
                ゴムバンドで括(くく)り付けた状景をたわむれで撮ったりした☆    

こうして最寄りの店は徒歩で10分前後、
或いは駅前の店であったならば20分前後の道のりを歩き往復しているのが多い。


我が家は住宅街のはずれに古ぼけた一軒家に住み、小庭の樹の剪定は、
ご近所のお宅の殆どは植木屋さんに年に数回依頼しているが、
我が家は私たち夫婦が自己流でしているのが定年後の実態である・・。

                   
私が定年前は、5年ごとに植木屋さんに依頼するたびに50万円前後を要してきたので、
この間は私が物真似て剪定してきた。
そして私が定年後まもなくして、ご近所より少し広い我が家は、
植木屋さんに年に数回依頼すれば、数10万円と教えられたりした。

こうした時、家内は3泊4日ぐらいの私たちの旅行ができるわ、と言い、
小庭の手入れは私の責務の範疇であったが、年に数回は家内の手助けを借りている。
          

私は民間会社に35年近く私なりに奮戦したサラリーマン時代の時は、
恥ずかしながらインスタント・コーヒーなどの日常品の価格は無知であった。

私は中小業の会社で月曜日から木曜日まで、時間無制限のように奮闘して、
金曜日ぐらいは早めに退社して、7時半過ぎから仲良しグループ、或いは親睦会、歓送迎会などで、
呑みながら、交流を深めることが多かった。

そして私の40代の頃は、血気盛んであったので、殆ど二次会は参加した後、
自宅の最寄駅で独りで居酒屋などで、週末の祝杯をして、タクシーで帰宅したりしていた。

私たち夫婦は子供に恵まれなかったことは人生の誤算であったが、
私たちの同世代の男性の多くは、夫は一家の主(あるじ)として程ほどの収入を得て、家計の責務を負い、
妻は専業主婦で何かと後方支援に努めてもらう典型的なサラリーマン家庭であり、
私もこうした方たちと時代を共にしてきた。
         
                        
昨今の私は目指したスーパーなどで、家内の要望品を買い求めて帰宅した後、
なぜかしら『お一人さま、X点限り』が気になり、
もう一度、あのスーパーに行って買ってくる、
と私は家内に言った後、再び買い求めるために、スーパーに向うこともある。

我が家の家計の収入は、私たち夫婦の年金の厚生年金と企業年金であり、
もとより定額か五年毎に見直しで減少の傾向がある上、
この他の程ほどの国債、定期貯金の金利は、信じられないくらい低利であるので、収入は限度がある。

そして程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな生活をしているが、
もとより貯金は確実に減少してきたので、こうした真情のせいか、
私は年金生活をしていると、現役時代から大きく変貌して、
気弱で小心者の私は『ケチ』の性格に変わり果てた、と苦笑する時もある。
                          

本日も台風一過の後、陽射しが燦々と照らし、風も強く吹く中、
2店ばかりの買物の責務を終えた後、
我が家の片隅にはインスタント・コーヒー、ビールなどの趣向品や調味料など、
或いはティシュ・ペーパーなどの保管場所を見ながら、
これでしばらくは我が家の安全基準在庫だ、と私は微笑んだりする悪い癖となっている。

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コメント (4)
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