夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

処暑の時節が過ぎれば、東京郊外でも朝夕は涼風となり、私は微笑みを重ねて・・。

2014-08-24 14:11:19 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活のまもなく70歳を迎える身であるが、
昨日の朝、ぼんやりとカレンターを見つめると、『処暑(しょしょ)』と明記され、
私は思わず微笑んだりした。

私の住む地域は、世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅に於いては、
残暑厳しい35度近い日々が続いていた。
私は何かと暑さに苦手な身で、いつまでも熱さがつづくのょ、と天上の気候の神々の采配に戸惑ったりした。

昨日の午前中のひととき、平素の買物専任者の私は、
いつものように独りで歩いて10分ばかりのスーパーに向った。

そして買物を終えて帰宅に向う途中で、予告もなく小雨が降りだしてきて、
日中は晴れ時々曇りで、夜の7時過ぎからは雨が予報されていたので、
どうして早く降るのょ、と戸惑いながら急いて帰宅した。
          

帰宅するし、家内が早朝から奮闘した洗濯物の数多くが、外干しの竿に見られていたので、
玄関に入ると、
『XXちゃん・・雨が降ってきたょ・・』
と私は大声で家内に伝えたりした。

我が家は夏季の期間は、各部屋には簾(すだれ)を吊るして、陽射しの熱さを少しばかり遮断しているので、
小雨が降っていても、奥まった部屋にいると、雨しずくも聞こえないのである。

家内は急いで数多くの洗濯物を取り込んで、途中から私も受け取りながら、
部屋の片隅に臨時置き場としたりした。

やがて家内は乾燥機に洗濯物の一部を入れたりしていると、
本降りの雨となり、小庭の樹木、草花を濡らしたりした。

一時間ばかり降った後、曇り空となり、幾種類かの蝉(セミ)の一群は盛大に鳴き響いてきた・・。
先程は本降りの中、中断して鳴きをひそめていたが、今鳴かなくていつ鳴くのよ、
といったようにダンス・ミュージックの一団が奏(かな)でるように、
蝉(セミ)の一群は鳴き響き、私は苦笑したりした・・。

そして私は玄関の軒下に下り立つと、32度ぐらい暑かった熱気を押し流すように、
27度ぐらいの涼しげな空気となり、
乾ききった地面、樹木、そして草花も潤(うるお)し、清々しい情景に変貌し、
残暑の厳しい状況から初秋のように移り変わり、
改めて天上の気候の神々の確かな力に、私は敬意したりした・・。
          
         
我が家の小庭では、この時節の朝は鈴虫(スズムシ)が鳴いて、
蝉(セミ)も負けじと盛んに鳴いて二部合唱となる。

そして日中の暑い中は、蝉(セミ)が独壇場のように、今鳴かなくていつ鳴くのよ、
といったように鳴き響いている・・。

こうした中で、鈴虫(スズムシ)の鳴き声が聴こえないのは、
日中はお休みの睡眠時間の最中で、夕暮れの6時過ぎに目覚めるのかしら、と私は解釈している。

そして夕暮れの6時過ぎになると、蝉(セミ)は鳴き声が途絶える・・。
私は暑さの日中に蝉(セミ)は盛んに鳴いていたので、
きっと鳴き疲れてお休みの睡眠時間になったと思ったりしている。

鈴虫(スズムシ)は夜行型、蝉(セミ)は日中型、と少しボケた私でも理解は出来るが、
我が家の蟋蟀(コオロギ)は、何故かしら耳をすませないと聴きもらす・・。

夜のひととき、鈴虫(スズムシ)の盛大な合唱の中、
定年退職後に何かと気弱になった主(あるじ)の私の気持ちを察してか、
蟋蟀(コオロギ)だけは、少し遠慮しながら鳴いているのである。

そして私は愛(いと)おしく、少し哀れな蟋蟀(コオロギ)であるが、
やがて初秋になれば、蝉(セミ)は消え果てるので、ライバルは鈴虫(スズムシ)となる。

やがて鈴虫(スズムシ)も夏の間、盛大に鳴いてきたので、
疲れ果てて、少しはおとなしくなるかしら、と私は秘かに願ったりしている。
          

          
このように思いながら過ごしてきたが、 昨夜、玄関の軒下に下り立つと、
微風が吹く中で、心も身もゆだねると心地よく、
今朝も清々しい空気につつまれて、朝涼のひとときと感じながら、
この時節は古人から処暑(しょしょ)と称され、改めて実感させられたりした。

もとより旧暦に於いては、暑さが止むと云われているが、
新暦の今日では朝夕は涼しく感じられ、日中の残暑があるが、
過ぎ去った一時の連日の35度前後の猛暑を思い浮かべれば、
それなりに暑さに苦手な私でも、笑って受け止めることが出来る。


今朝、我が家の近くに流れている野川には両岸が遊歩道があり、付近の小公園も
私は散策したりした・・。
          

風の匂いも初秋めいて、今週が過ぎれば8月も終わり、学童は夏休みが終わってしまうよなぁ、
とぼんやりと思ったりしていると、人影の少ない遊歩道を歩いたりした。

やがてシンガーソングライターの井上陽水さんが創られた『少年時代』の歌を、
かぼそい声で唄ったりした・・。
まもなく過ぎ去る熱かった時節に愛惜を重ね、やがて心の中で唄ったりした。

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