先程、私は愛読しているネットの『プレジデントオンライン』を見ている中、
【 「歩く速度」で認知症を早期発見する方法
まずは老親を散歩に誘ってみよう 】と見出しを見たりした。
私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活のまもなく73歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、築後39年を過ぎた古ぼけた一軒屋に住み、ささやかに過ごしている。
ここ数年、私が何よりも恐れていることは、認知症となり、自身が正常に自覚をできないことである。
私は親戚の方、知人の方とか、書物、ネット記事などで、認知症の悲惨さを少しばかり学んだりし、
たとえば私が認知症となり、介護をしてくれる家内の身を案じるとたまらない真情となる。
或いは逆に家内は認知症となり、私が看病する場合も同様である。
認知症の本人は介護して下さる方も解らず、
何よりも介護する方は、看病する張り合いがないと思われるからである。
このような私は、やはり認知症に関して、気になり記事を精読してしまった・・。
この記事の原文は、ジャーナリストの岡村 繁雄さんが、NHKで認知症に関する多数の番組を手がけてきた
科学・環境番組部の青柳由則チーフ・ディレクターにインタビューされて、纏(まと)められた記事で、
ビジネス人生をより豊かなものにする総合情報誌の『プレジデント』の2016年8月29日号に掲載された記事のひとつであり、
関連の【プレジデントオンライン 】に2017年9月10日に配信され、 無断ながら転載させて頂く。
大きな社会問題になっている「認知症」。
治療は困難と思われてきたが、最新の研究から、予防と回復の方法が明らかになってきた。
大切なのは早期発見。
そのポイントは「歩く速度」だという。
☆「年のせい」にすると手遅れになる
認知症の人の数がますます増えている。
厚生労働省の研究班の試算では、2025年には730万人に達する。
急増の理由は、高齢者が多くなったからだけではない。
認知症になる人の割合が増えているのだ。
65歳以上の5人に1人がなってしまう。
「放っておくと、2060年には1000万人を突破します。
自分自身だけでなく、奥さんや両方の親を含めると6人になりますから、
そのうちの誰が認知症になってもおかしくありません。
いや、むしろなると覚悟したほうがいいでしょう」
そう話すのは、NHKのチーフ・ディレクターとして、医療の最前線を取材する青柳由則氏。
この6年あまり、認知症をテーマに世界中の研究者や医師を訪ね、「NHKスペシャル」などで取り上げてきた。
番組制作を通して、驚くべきことがわかった。
根本的な治療法はないとされている認知症も、
予防と早期発見で従来の生活を維持できるという事実だ。
ポイントはMCI(軽度認知障害)と名づけられた認知症の一歩手前の段階である。
ここで気がつき、適切に対処できれば進行を抑え、場合によっては正常レベルに回復するという。
「私が使わないようにしている言葉があります。
それは『年のせい』です。
もの忘れが、ひどくなったとか、動きが緩慢になったと感じたら、
年齢を理由に『仕方ない』とあきらめるのではなく、MCI(軽度認知障害)を疑ってください。
そうでないと、取り返しのつかないことになってしまいます」(青柳氏)
☆脳の状態が80歳から23歳に
そうならないために、青柳氏が提案するのが、40代からの予防だ。
超多忙なビジネスマンの、とかく乱れがちな生活習慣、
とりわけ運動や睡眠の見直しが、効果的な対策につながる。
「近年の医学研究で身体と脳、より具体的にいえば、
歩行と認知機能には深いつながりがあることが証明されています。
おそらく、脳の高度な機能というと、記憶力や計算を思い浮かべるでしょう。
しかし、身体を動かすことも、脳を使う活動なのです。
なかでも、周囲の安全に注意しながら、歩くという行為では、
脳内で高度な情報処理が行われます」(青柳氏)
だから、歩くことが脳を刺激し、認知症の最大の予防策になる。
青柳氏が取材した米国・イリノイ大学ベックマン研究所のアート・クレーマー教授の研究成果は注目に値する。
高齢者に1年間、さまざまな運動を体験してもらった。
その結果、歩行を続けた人では、脳が80歳の老人から23歳の若者の状態になった。
青柳氏の問いかけに対し、クレーマー教授は
「1回1時間程度のウオーキングを週3回。それを1年間継続しただけです。
運動量は、特に多いわけではありません。
ただし、歩き方に条件があります。
早歩き、息が少し上がる程度です」と答えたという。
通常、脳の活動は、加齢とともに衰えていく。
けれども、こうした適度な運動をすることで、改善できるのだ。
また、記憶をつかさどる脳の器官で、年をとるにつれて縮小していくはずの海馬が、
早歩きを励行することによって、大きくなることも明らかになったのである。
「負荷のかかる運動はすべて、身体と脳にプラスに作用します。
通勤や仕事のなかで工夫をして、運動量というより活動量を増やすことが大切です。
駅ではエスカレーターではなく、階段を使い、
会社に着いても、エレベーターに乗らなければ、いい運動になります。
海外へ取材に行くと、ドクターたちは椅子に座らず、立ってデスクワークをしていました」
☆睡眠不足は極めて危険!
こう提案する青柳氏は、手首にリストバンド活動量計を着けている。
これは、1日の歩数や早歩きなどのアクティブ時間、移動距離、消費カロリーを測定し、
データをスマホに送信してくれる。
運動の“見える化”が可能になりモチベーションも上がる。
実は、運動が自分のためになるとわかっていても、続けることは意外に難しい。
専門的には生活変容というが、それまでの習慣を活動的なライフスタイルに
チェンジしていくことには、それなりの努力が必要だからだ。
だからこそ毎日、その日の活動量を確かめ、手応えを感じることが大事なのである。
ちなみに、インタビュー前日の青柳氏は、1万2000歩、ビルを22階まで上るのと同等の運動をしていた。
しっかり活動することは、睡眠にもいい。
ところが、現代のビジネスマンは、残業続きだ。
十分に眠れないと、脳にアミロイドβという物質が蓄積され、
アルツハイマー型認知症を引き起こすことがわかっている。
つまり、睡眠不足は極めて危険だといっていい。
まして、徹夜などすると、一晩で一気に増加してしまう。
「睡眠をしっかりとると、朝スッキリと目覚めることができます。
こうした気分だけではなく、脳から老廃物を排出するという大切な作業も
眠っている間に行っているのです。
運動によって、睡眠の質が上がり、認知症の発症が抑えられます」(青柳氏)
現役ビジネスマンの親の世代であれば、
やはり早めの気づきが、認知症への最善の対応になる。
前述のMCI(軽度認知障害)であるかどうかは、
日常生活におけるちょっとした変化で、見つけることができる。
例えば、MCI(軽度認知障害)になると、信号機が青に変わったとき、
以前は、楽に横断歩道を渡れていたのに、
信号が赤になるまでに、道路の反対側に行けなくなってしまう。
65~69歳の男性が、1秒間に進める平均距離は約1.4メートルだ。
一般的に信号機は青が点滅するまでの間に、毎秒1メートルで歩けば、渡りきれるように設計されている。
それができないというのは、要注意だ。
そこで青柳氏は、盆や暮れに帰省したときに、親を散歩に誘うことを勧める。
一緒に歩いていて、「あれ、ずいぶんゆっくりで歩幅も短いな・・」と思ったら、
近くの医療機関に連れていくべきだという。
「おそらく嫌がるかもしれません。
それは認知症と診断されるのが怖いからです。
これまでは、神経内科や脳神経外科、精神科を訪ねましたが、
最近では、もの忘れ外来(認知症外来)を掲げる専門病院も全国にあります。
ぜひ、利用してください」・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
私は定年した60歳より多々の理由で年金生活を始め、
殆ど毎日のように家内から依頼された品を求めて、スーパー、専門店で買い求めたりしている。
このような買物メール老ボーイとなっている私は、
利便性ある路線バスは頻繁に走行しているが、季節のうつろう情景を眺めたり、
歩くことは何よりの健康の源(みなもと)と信愛している私は、原則として路線バスに頼らず、
ひたすら歩いて往還している。
帰宅後、やがて独りで我が家から歩いて3キロ範囲にある遊歩道、小公園をひたすら歩いたりしている。
こうした根底のひとつには、もとより健康でなければ、私でも日頃のささやかな願いも叶わないので、
いつの日にか認知症、或いは脳梗塞などの難病に遭遇したら、困窮するので、
ひたすら歩き、ときおり大股で歩いたり、或いは足早に歩くことが多くなっている。
今回の記事の中で、『いざチェック!あなたは大丈夫か?』と検査表が掲げられていた・・。
何かしら《3個以上当てはまる人は、認知症の一歩手前の可能性があります。
(出典:『認知症は早期発見で予防できる』青柳由則著)》
そして私は、少しためらった後、こっそりと受診してしまった・・。
私は年金生活をしている中、相変わらず亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、
恥ずかしながら男の癖に、おしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。
或いは、知人とか友人と時折お逢いする時は、しばらく、と私は笑いながら逢ったりして、
日中はコーヒー、夕暮れからはビール、水割りのウィスキーを飲みながら、談笑をしたりしている。
ときおり国内旅行を私たち夫婦は重ねてきたが、
旅先でも、私は食事処、ロビーなどて隣席した見知らぬ方でも、
話しかけて談笑したりしている。
こうした中で、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。
私は自動車の運転免許証は、過ぎし年の2005年(平成17年)の更新時の前に、
瞬時の感覚、判断力も鈍(にぶ)ったことに、気付かされて、
自動車の運転を断念した身であるので、《車を擦ることが増えた》該当外となる。
今回の『いざチェック!あなたは大丈夫か?』で、該当する項目は、
《同じものを買ってしまう失敗が増えた》、無念ながら該当している。
私は本屋で背文字に魅せられて文庫本を購入したが、
帰宅後に数行読んだりしていると、読んだことがあるよなぁ、と思い書庫に行き、
定年前に単行本で購読していたことに気付いたりした。
私は年金生活13年間の中で、こうした二度あったことを告白する。
これ以外は、ないよなぁ、と微笑んだりした。
しかしながら、私は70歳を過ぎた頃から齢を重ねるたびに、物忘れが多くなった、と改めて気付き、
独り微苦笑する時もある・・。
たとえば家内とテレビの旅番組を共に視聴したりしている時など、
あそこも行ったよねぇ、と私は家内に言ったりした時、その地の情景などは鮮やかに重ねることができても、
肝心の地域名が言葉に出来ないことが、もどかしさを感じる時もある。
このように私は、体力の衰え、物忘れが多くなったことは実感して過ごしているが、
程ほどの食事、熟睡、歩くことなどで、何とか健康寿命を保ち、
せめて後期高齢者入門の75歳を迎えたいと念願している。
☆下記のマーク(バナー)、ポチッと押して下されば、幸いです♪
にほんブログ村