先程、ときおり愛読している文藝春秋の公式サイトのひとつ【文春オンライン】を見ている中で、
『 転倒、認知症・・・高齢者の血圧を下げ過ぎるとリスクが高まるという事実
~ 医療の常識を疑え #6――血圧の新常識 ~ 』
と見出しを見てしまった。
私は東京の調布市に住む年金生活の73歳の身であるが、
過ぎ去りし年の2010年(平成22年)の秋の健康診断で、糖尿病と明示され、
まもなく食事の内容はもとより、ひたすら歩き廻ったりして、やがて半年後に大幅に改善されている。
これ以来、最寄の内科専門医院に4週間毎に通院して、定期検査日、
その後の4週間過ぎた時に検査結果を受けているが、悪玉コレステロールは基準値の90%、
これ以外は、ほぼ優等生となって、改善努力の成果となっている。
こうした定期健診を受けるたびに隣接した薬局で、血糖値を下げる薬を頂き、
日々朝食後に飲んでいるが、これ以外は至って健康だ、と思ったりしている。
そして血圧に関しては、正常、と診断されて、今日に至っているが、
糖尿病と診断された苦い体験があり、やはり血圧に関しても、気になるので、
この記事を精読してしまった・・。
この記事の原文は、鳥集 徹さんの寄稿文であり、『週刊文春』2017年4月6日号の掲載された記事のひとつで、
そして2018年3月14日 発売の文春ムック『 文藝春秋クリニック 80人の専門家に聞きました 命を守る! 最強の食事』に掲載され、
今回【文春オンライン】に於いて、2018年5月16日に配信されていた。
私は文藝春秋が発刊されている単行本、新書本、文庫本、月刊総合雑誌など、
長年に於いて購読しているよしみに甘えて、無断であるが転載させて頂く。
《・・転倒、認知症・・高齢者の血圧を下げ過ぎるとリスクが高まるという事実医療の常識を疑え #6
医学や健康の常識は、どんどん変わっている。
昨日まで正しいと思われていたことが、いつの間にか誤りとなっていることも少なくない。
古い知識のままで、間違った習慣を続けていると、かえって健康を損なわないとも限らない。
そこで、最新の研究成果や知見に基づき、医学と健康の新常識を98項目集めてみた。
6回目は「血圧の新常識」。
血圧が「高いとよくない」ことは、皆知っているだろう。
しかし、低すぎるのも、またよくないのだ。
どんな場合に気をつけるべきなのか、専門家に聞いてみた。
☆「高血圧論争」の答えは……?
現在、日本高血圧学会が定めるガイドラインでは、
上(収縮期血圧)が140mmHg以上だと、高血圧と診断されることになっている。
これに対して、4年ほど前に日本人間ドック学会が、血圧の基準範囲を「147まで」と公表し、
これに反発した日本高血圧学会との間で「高血圧論争」を巻き起こしたことがあった。
しかし、世界的に見ると、血圧の基準は、もっと緩やかになる可能性がある。
というのも、昨年1月17日、米国内科学会と米国家庭医学会が合同で、
60歳以上の降圧目標を「150未満」とする新しいガイドラインを公表したからだ
(心血管病などのリスクがある人を除く)。
150未満であれば、治療しなくていいとされたのだ。
この基準は妥当なのか、
米国心臓病協会の特別研究員などを務める神戸学院大学栄養学部教授の駒村和雄医師に解説してもらった。
「2017年に出たガイドラインは、9本の信頼性の高い臨床研究を総合的に検討した結果に基づいています。
それによると、血圧が160以上の人を対象に治療効果を調べた研究では、
死亡、脳卒中、心疾患ともリスクが下がっていました。
しかし、血圧がそれほど高くない人に厳しい治療をしても、あまり効果はないことがわかりました。
2015年、血圧を厳しく下げるほうが、よかったという研究も報告されましたが、
これは例外的な結果で、今回のガイドラインのほうが、より普遍性が高いと考えられます」
体力の落ちた高齢者では、血圧を下げ過ぎると元気がなくなり、
転倒や骨折、脳梗塞、認知症などのリスクが高まるとも指摘されている。
したがって、血圧は高すぎも、下げ過ぎもよくないことを、知っておいたほうがいいだろう。
また、血圧は、ただ高ければ危ないというものではない。
一日の中でも血圧は、その時々の状況に応じて、高くなったり低くなったりしている。
したがって、いつ、どのような状況で測った血圧が、高かったかが重要となる。
文藝春秋の掲載より、お借り致しました。
駒村医師によると、高齢者はとくに、早朝の高血圧に注意してほしいという。
「年をとると、寝ている間も交感神経が緊張しやすくなるため、早朝に血圧が高くなる人が増えます。
実は、心筋梗塞や脳卒中は、午前中に起こることが多いのです。
ですから、早朝に血圧を測ってみて高かった人は、医師に相談して治療することをお勧めします」
早朝の血圧を知るためには、血圧計を買って家で測る必要がある。
ただし、早朝であればいつ測ってもOKというわけではない。
駒村医師が言う。
「私は患者さんに、『血圧は朝メシ前と寝る前に測れ』と指導しています。
高血圧治療ガイドラインでも、朝起きて排尿後の1時間以内に、
薬を飲む人は、その前に測定することと書かれています。
また、血圧計は、二の腕に巻いて測るタイプがお勧めです。
血圧は心臓から遠いほど高くなるので、手首で測る血圧計は数値が高く出やすいからです」
最近では、有名メーカーの血圧計を数千円で手に入れることができる。
家族の健康を守るためにも、一家に一台は備えておきたい。
高齢者では、夜中にトイレに起きてしまう人も多いが、これにも注意が必要だ。
駒村医師によると、夜間頻尿の人も、血圧が高い可能性があるからだ。
血圧が高いと、腎臓で濾過される血流量が増えるため、尿もたまるという。
また、夜間頻尿の人は、心不全が始まっている可能性もある。
心不全になると、うっ血して体液量が増えるため、それを外に排出しようとするからだ。
夜中に3回以上もトイレに起きてしまう人は、一度、循環器内科医に診てもらったほうがいい。
睡眠薬や抗不安薬などを飲んでいる人は、夜中に起きると、転倒の恐れもある。
自分の血圧やリスクを知って、うまく危険を回避するようにしてほしい。・・》
注)記事の原文をあえて改行を多くした。
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、古ぼけた一軒屋に住んでいる。
ここ数年は会社時代の少し先輩、或いは後輩の68歳が、いずれも大病で入退院を繰り返した後、この世を去ったり、
ご近所の私と同世代の知人が、突然に脳梗塞で死去されて、数か月の先は誰しも解らない、冷厳なこの世の実態に、
私は震撼させられたりしてきた・・。
私は平素、殆ど毎日のように独りで自宅から3キロ以内の遊歩道、小公園などを歩いたりしている。
こうした根底として、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
いつの日にか認知症、或いは脳梗塞などの難病に遭遇したら、困窮するので、
ひたすら歩き、ときおり大股で歩いたり、或いは足早に歩くことが多くなっている。
今回の記事を読み終わった後、高齢者は血圧を下げ過ぎると、
転倒や骨折、脳梗塞、認知症などのリスクが高まる、私は驚嘆しながら、学んだりした。
私は幸いにも現在では、最寄の内科専門医院に4週間毎に通院して、定期検査日、
その後の4週間過ぎた時に検査結果を受けているが、血圧は正常範囲、と医師から告げられている。
或いは夜間頻尿に関しても、寝てから朝まで安眠してきているので、対象外となっている。
しかし血圧は、変動するし、いつの日にか、高血圧か低血圧には注視して、
自分の身体は自分で守る、改めて自身の肝(きも)に命じたりしている。