先程、ときおり愛読しているネットの【ファイナンシャルフィールド】を見ている中、
『 映画鑑賞は、老後のゆとりある時間の過ごし方のひとつ!
おトクな割引制度をおさらいしてみましょう 』と見出しを見たりした。
私は年金生活の73歳の身であるが、セカンドライフのゆとりある時間の過ごし方には、
それぞれの御方は自在にお過ごしと思いながらも、私なりに関心があるので、
記事を精読してしまった。
相談者に対して適切なアドバイスや提案ができるファイナンシャル・プランナー技能を習得した者に与えられる資格)の
上野 慎一(うえの・しんいち)さんの寄稿文であり、
【ファイナンシャルフィールド】に7月29日に配信され、無断ながら転載させて頂く。
《・・昨今は長寿高齢化が進展して「人生100年時代」へ。
結果として余生期間、すなわちセカンドライフがより長くなります。
そのため、そこに向けての準備やいざ迎えた時の心構えなどが、
以前よりも多く世の中で語られているようにも思われます。
◎リタイアすると時間にゆとりができますが、問題はどう過ごすかでしょう。
退職してリタイアすると、時間にゆとりができます。
退職したり、年をとったりしてよかったと思うことを聞かれた際に、
「時間にゆとりがある」という声が圧倒的に多いようです。
そのほか、「ストレスが少なくなった」、「趣味や好きなことを楽しめる」、
「心のゆとりができた」などもあるようですが、それらも時間的ゆとりが、もたらしたものといえます。
時間にゆとりがあるのは結構なことですが、
いきなり「毎日が日曜日」の状態に放り込まれると、日々の過ごし方に戸惑いあがくこともあるでしょう。
セカンドライフを本当に楽しく充実したものにするためには、
「自発的にやりたいことが20個ほど必要」との意見を聞いたことがあります。
その中身のバランスも大切で、夫婦で一緒にできるもの、仲間たちと楽しむもの、一人でできるもの、
身体を動かすもの、静かに楽しむもの、屋外型、屋内型などなど、
要は引き出しを、いかにたくさん用意できるかがポイントのようです。
◎映画鑑賞をシニア層がおトクに楽しめる制度とは・・・
映画鑑賞も、このような引き出しの有力なひとつに数えられるでしょう。
新作映画でも、公開開始後に数カ月~1年以内程度には
DVD化やネット配信される時代ですが、やはり封切りを映画館でいち早く、
そして迫力ある画面と音響で鑑賞できるのは格別です。
そんな映画鑑賞をシニア層がおトクに楽しめる割引制度として代表的なものは、次のとおりです。
1.夫婦50割引
<利用できる映画館>大手系ほか多くの映画館(※)
<利用できる年齢>夫婦どちらかが50歳以上(同時間に同一作品を鑑賞する場合に限る)
<割引内容>夫婦2人分で2200円に割引
2.ハッピー55(G.G)
<利用できる映画館>イオンシネマ
<利用できる年齢>55歳以上
<割引内容>1100円に割引(一部、対象外となる作品あり)
3.シニア割引
<利用できる映画館>大手系ほか多くの映画館(※)
<利用できる年齢>60歳以上
<割引内容>1100円に割引
(※)利用できることを事前に確認しておくと無難です。
映画割引は上記以外にも、特定の日にち・特定の曜日・特定の時間帯、レディースデー、
あるいは各映画館グループのマイレージ・ポイント・クーポンなどのメンバーカード制度
(入会金・年会費ほかの費用がかかる場合あり)、携帯電話やクレジットカードなどの会員特典、
会員制割引優待サービス、前売り券、個別の映画館や映画作品で用意されているもの…などなど、非常に多くの制度が設定されています。
また、各映画館グループ会社の株主となって、株主優待券で映画を楽しむやり方もありますね。
◎まとめ
一般社団法人日本映画製作者連盟(映連)の公表(2018年1月)によると、
2017年の映画入場人員数は1億7400万人あまりでした。
単純に割り算すると、映画館に足を運ぶ回数は、国民一人当たり年間1.4回足らず。
ピーク時(1958年)の同人員数11億2700万人あまりに比べると、見る影もありませんが、
時代や娯楽の中身、そして映画そのものの視聴形態も大きく変容したということでしょう。
数カ月前、筆者も一人で(「シニア割引」を利用して)映画館に足を運びました。
先ほどご紹介した3つの割引制度は、年齢要件さえ満たせば映画料金(現在の一般料金1800円)が
いつでも回数無制限で40パーセント近くも割引される、大変おトクな制度です。
ゆとりある時間を有意義に埋めてくれる楽しみのひとつとしても有用でしょう。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
私は民間会社で35年近く奮戦し、2004年(平成16年)の秋、定年退職となり、
多々の理由で年金生活を始め、早や14年生となった身である。
午前中のひとときは、我が家の平素の買物を自主的に担当となり、
家内から依頼された品を求めて、私は独りで歩いて7分前後にある最寄のスーパー2店か、
或いは最寄駅まで15分前後歩いて、数多くスーパー、専門店で買い求めたりしている
買物メール老ボーイとなっている。
この後は、帰宅後も私は独りで外出して、自宅から3キロ以内の周辺にある住宅街、遊歩道、小公園などを
本格的に意識して、歩き廻り、季節のうつろいを享受している。
こうした根底として、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
いつの日にか認知症、或いは脳梗塞などの難病に遭遇したら、困窮するので、
ひたすら歩き、ときおり大股で歩いたり、或いは足早に歩くことが多くなっている。
やがて午後の大半は、私は随筆、ノンフィクション、近現代史、総合月刊雑誌などの読書が多く、
或いは居間にある映画棚から、20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
ときには音楽棚から、聴きたい曲を取りだして聴くこともある。
こうした中、ブログの投稿文を綴ったり、数多くの御方の投稿文を読ませて頂き、
多々シニア世代の日常生活を学び、人生の確かな教科書と学んだりしている。
私は恥ずかしながら青年時代に、映画、そして文学青年の真似事をして敗退し、
やがて音楽業界のあるレコード会社に35年近く勤めた為か、
書物やビデオ・テープ、DVDなどの映画作品、或いはレコード、カセット、CD、DVDなどの音楽作品は、
程々に所有している。
たとえば、その日に観たい映画は、居間にある映画棚が引き抜いて、
少し大きなテレビ画面を通して、鑑賞している。
そして私なりのつたない鑑賞歴でも、魅了された作品は、何回でも観るタイプである。
例えば邦画の場合は、『二十四の瞳』、『東京物語』、『浮雲』、『雨月物語』等である。
洋画に関しては、『街の灯』、『市民ケーン』、『第三の男』、『逢びき』、『ライムライト』、
『ジョニーは戦場に行った』等は、10年ごとに観たりしている。
或いは最初の一ヶ月に於いて、少なくとも10回以上熱中して観る映画もある。
邦画の『七人の侍』、『用心棒』、『駅~STATION~』、
洋画の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』、『ディア・ハンター』、
『ゴットファーザ Ⅱ』などが鮮明に記憶に残っている。
このように若き時代の一時には、映画館に通ったりして、程ほどに映画作品を鑑賞してきたので、
1966(昭和41)年頃までに上映された作品は知っているつもりであるが、
その後は数多くのサラリーマンと同様に多忙な時代を過ごしたので、余り鑑賞する機会がなくなった。
定年後は年金生活をして、ときおり居間の映画棚に保管してあるビデオテープ、DVDの1000作品ぐらいを
居間のテレビを通して鑑賞したりしている。
しかしながら、2000年(平成12年)の頃までに制作された作品が圧倒的に多いので、
古き良き時代の映画の愛好者のひとりかしら、と微苦笑する時もある。
そして私は、その時に観たい映画作品は、何故かしら、やはり季節に応じて観てしまう。
冬の季節の時などは、『アラビアのロレンス』、『プラトーン』、
『イングリッシュ・ペイシェント』等の砂漠、荒野、ジャングルの背景が多くなる。
そして夏の時節は、『ドクトル・ジバコ』、『カサブランカ』、『かくも長き不在』等の
寒冷地、静寂な戦争を背景にした選定が多くなったりしている。
不思議なことであるが、猛暑の夏の時、『アラビアのロレンス』の砂漠、
『戦場にかける橋』の熱帯林の背景は、やはり暑くて落ち着かないのである。
かといって、居間を寒いぐらいに冷房を冷やして、
鑑賞するのは映画の内容からして、おかしな事と思ったりしている。
このようにして私は鑑賞しているが、1950年代、1960年代の公開された作品が圧倒的に多く、
ときおり私は、どうしてかしらと微苦笑したりしている。
そして私の拙(つたな)いなりの観賞歴であるが、過ぎし年に私はベストテンを勝手に選定している。
映画専門雑誌の名高い『キネマ旬報』の1999年10月上旬特別号 として、
『映画人が選んだオールタイム・ベスト100の外国映画編』を購読し、
私なりに喚起させられて、まもなく選定した私の洋画のベストテンである。
①『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』セルジオ・レオーネ監督(1984年)
②『ディア・ハンター』マイケル・チミノ監督(1979年)
③『イングリュシュ・ペイシェント』アンソニー・ミンゲラ監督(1979年)
④『ピアノ・レッスン』ジェーン・カンピオン監督(1993年)
⑤『かくも長き不在』アンリ・コルピ監督(1961年)
⑥『街の灯』チャールズ・チャップリン監督(1931年)
⑦『ゴットファーザー(三部作)』フランシス・F・コツポラ監督(1972・1974・1990年)
⑧『自転車泥棒』ヴィットリオ・デ・シーカ監督(1948年)
⑨『ジョニーは戦場へ行った』ドルトン・トランボ監督(1973年)
⑩『逢びき』 デイヴィッド・リーン監督(1945年)
数多(あまた)の感動をもたらしてくれた作品の中より選定するのが、
もとより酷な作業で、『時』が人生にもたらす影響をヒントに選定したが、
いずれがベストワンになっても良い作品とも思ったりしている。
そして選定の際に於いて、 『第三の男』キャロル・リード監督 (1949年)、
『市民ケーン』オーソン・ウェルズ監督(1941年)、『アラビアのロレンス』 デイヴィッド・リーン監督(1962年)、
『許されざる』クリント・イーストウッド監督(1992年) 、『カサブランカ』マイケル・カーチス監督(1943年)等は
最後まで検討させられた作品でもある。 《1999年9月29日、私の日記より》
そして小説、映画、音楽などの選定する時は、その人の性格、人格、思想を表わす、と改めて気付かされたりしている。
この後も、キネマ旬報』の1999年10月下旬特別号として、
『映画人が選んだオールタイム・ベスト100の日本映画編』を購読し、
私なりに喚起させられて、まもなく選定した私の邦画のベストテンである。
①『駅 STATION』降旗康男 ・監督(1981年)
②『用心棒』黒澤 明・監督(1961年)
③『人間の條件(全六部作)』小林正樹・監督(1959~61年)
④『東京物語』小津安二郎・監督(1953年)
⑤『七人の侍』黒澤 明・監督(1954年)
⑥『浮雲』成瀬巳喜男・監督(1955年)
⑦『雨月物語』溝口健二・監督(1953年)
⑧『飢餓海峡』内田吐夢・監督(1964年)
⑨『切腹』小林正樹・監督(1962年)
⑩『砂の器』野村芳太郎 ・監督(1974年)
洋画と同様に、【時】が人生にもたらす影響をヒントに選定したが、
上記のいずれがベストワンになっても良い作品でもある。《2003年8月16日、私の日記より》
こうした選定作業の時、その人の人生を歩いてきた思考の全てが反映する、と改めて感じたりした。
このように当時の私は選定したが、邦画に関しては、ここ数年は、
小学5年生の時に、独りで映画館で観た『楢山節考』木下恵介・監督(1958年)が、
私のベストワンだ、と思い返したりしている。
今回、記事を読み終わった後、映画館で映画を鑑賞しょうと思ったりしたが、
ここ10年、映画館に行くのがおっくうとなり、
後日にソフト販売店で年に3枚前後DVDかブルー・ディスクを買い求めて、
我が家の居間で鑑賞しているのが実態となっている。