夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

ときには『年々歳々 花相似 年々歳々 人不同・・』、76歳の私は、思い馳せながら・・。

2021-03-20 15:22:49 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市に住む年金生活の76歳の身であるが、
我が家は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。

こうした中、平素の我が家の買物は、年金生活を始めた2004年(平成16年)の秋の当初より、
私が自主宣言をして、家内からの依頼された品を求めて、
スーパー、専門店に殆ど毎日行っている買物メール老ボーイとなっている。

こうした中で、路線バスは最寄り駅まで、頻繁に走行しているが、
私は原則として乗車しないで、独り徒歩20分前後の歩道を往還している。

この後、帰宅した私は独りで外出して、
自宅から3キロ以内の周辺にある遊歩道、小公園などを散策して、
季節のうつろいを享受している。

こうした根底には、もとより健康でなければ、私自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
いつの日にか認知症、或いは脳梗塞などの難病に遭遇したら、困窮する為、
歩いたりしている。




こうした中、新型コロナウイルスに伴う1都3県に発令している緊急事態宣言は、
今年の1月7日に発令され、2回の延長を経て、
約2か月半の3月21日で解除される、と報じられていた。



しかしながら昨年の新春の頃より、
世界の誰しもが予期できなかった新型コロナウイルスに伴い、
世界の多くの人が、生死の関わる難題に遭遇して、今日に至っている。

過ぎし日の2月上旬の頃から、新型コロナウイルスに伴い、テレビのニュースなどで、
感染した事態が日々報じられ、これ以来何かと重苦しい風潮の中、
私は戸惑いながら過ごしてる。

そして私なりに長らく自粛してきた為か、
新型コロナ疲れとなっているので、あとはワクチン接収までは、
少なくとも自粛の延長戦だ、と自身を叱咤激励をしたりした。

このような明るい希望が心の片隅みがある中、
本日も我が家の周辺を歩いたりした・・。



私は古稀と称せられる70歳を卒業して、9月になれば、
77歳となるが、
私は50代の後半から、私の大切な6人の友人、同世代の知人が不幸にして大病に遭遇して、
やがて逝去され、幾たびか冥福をしたりしてきた・・。


こうした中、つたない人生航路を歩んだ私は、こうして生きている・・。



このようなことを思い馳せていた時、
『年々歳々 花相似 年々歳々 人不同・・』、
漢詩のひとつが脳裏から舞い降りた・・。         

もとより中国の初唐時代の詩人である劉廷芝(りゅうていし)が、
『白頭(はくとう)を悲しむ翁(おきな)に代(かわり)て」と題する詩の第4節ある。

私は東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)の頃に、
小説家・阿川弘之(あがわ・ひろゆき)氏の作品から学んだひとつの詩である。

《・・年々歳々 花相似 年々歳々 人不同・・・》

歳月は過ぎ去ってしまえば、実に早いと感じたりし、
毎年この季節は同じように、花が巡って、さりげなく咲いているが、
この花を観賞できる人は変っている・・。



もとより自然の悠久さと人間の生命のはかなさを対峙させて、人生の無常を詠歎した句であるが、
私はこのように解釈しながら、人生のはかなさ、哀歓を若き二十歳の時に、
この詩を学びだし、早くも55余年の歳月が流れてしまった。



過ぎし一昨年の2019年、予告もなく私は、
新年そうそうの1月3日の夜10時過ぎ、心臓の左胸が圧迫され、強く痛みを感じて、
やむなく救急車で循環器専門の『榊原記念病院』に搬送されたりした。

やがて『胸膜炎』(急性冠症候群)と病状とされ、
しばらく経過観察したく・・ と担当医師から宣言され、
結果的に8泊9日の入院となったりした。


こうした中、退院する数日前、担当医師より『労作性狭心症』の状態でした、
と私は教えられたりした。



何かしら心筋(心臓を構成する筋肉)に、
酸素と栄養を送る“冠動脈”の一部が狭窄(きょうさく)する(狭くなる)ことで、
運動中など心筋の酸素必要量が多くなるときに、
一時的に心筋が酸欠状態に陥る病気のことです。

普段は自覚症状がないものの、
階段の上り下りや軽い運動後など心臓のはたらきが活発になる際に、
胸の痛みや締め付け感、吐き気などの症状が引き起こされます。

通常は安静にして心拍数が落ち着けば、数分で症状は落ち着いていきますが、
冠動脈の狭窄が強くなると、このような“胸痛発作”が頻繁に起こるようになります。

そして、最終的には冠動脈が完全に詰まって、
心筋が壊死(えし)する“心筋梗塞”に進行することもあるため、
注意しなければならない病気のひとつです。



冠動脈が狭窄する主な原因は、
高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病や喫煙習慣などによる動脈硬化であり、
発症した場合は治療とともに生活習慣の改善も必要となります。

このように担当医師から教示され、生活習慣病に私は思いこともあり、
微苦笑をしたりした。



この時に、大学一年の夏季合宿にタバコを喫い始めて、
長年こよなく愛煙者だったが、これを機会にタバコにお別れとなったりした。


何かを断念しなければ生きられないと思い、
65歳の時は糖尿病に遭遇して、お酒は5日毎に1度だけ、
好きな食べ物も程々に、実行して自制してきたりした・・。

そして74歳で、遅ればせながら禁煙かょ・・と苦笑してきた。

このような私の場合は、やっかいな心臓に関して弱点があるので、
ある日、突然にこの世とお別れする事態もあるので、
注意一秒ケガ一生・・と同じようになる。

何かとプラス思考の私は、こうした根底を秘めて、生きている。



世の中は数え年で77歳、満年齢で76歳は『喜寿』と称されているが、
私は9月下旬なれば満77歳となり、『喜寿』の齢は卒業と知り、
コロナの影響で、『喜寿』祝いの旅行も、パスになってしまったょ、と苦笑したりしている。

コメント
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