『 本当の「健康寿命」を知れば、親も自分も人生設計が大きく変わる!
「老いのプロ」が語るうまい老い方 』、
と題された見出しを見たりした。
《・・
「幸齢者」になる秘訣を語り尽くします!!
大べストセラー『80歳の壁』著者の精神科医・和田秀樹さんと、
90代のいばら道を痛快に切り開く評論家・樋口恵子さんが、
『うまく老いる 楽しげに90歳の壁を乗り越えるコツ』で伝えたいこととは…!?
第2回後編では、もうひとつの「健康寿命」を紹介。
そこには、老後、自立できない期間は男性1.5年、女性3.3年と。
これを知ると、きっと親や自分の人生設計を考えなおせるはず――。
前編記事<老後を不安にする「健康寿命」の判定方法とは? 「老いのプロ」が語る幸せな寿命の延ばし方>
和田秀樹さん
実は、健康寿命には、別の算出方法があります。
その方法では、「自立」とする基準を、主観的なものではなく、
介護保険の要介護2未満としています。
65歳の人が、要介護2になるまでの平均期間を「65歳平均自立期間」といい、
65歳の平均余命と比べて、どのくらいの期間を占めるかを知ることができます。
このデータは、国民健康保険中央会が算出していますが、
令和3年の調査結果によると、65歳男性の平均余命は16・5年の81・5歳。
そのうち、自立している期間が、80・0歳までとなり、自立できなくなった期間が1・5年でした。
65歳女性では、平均余命は22・6年の87・6歳、
自立している期間が84・3歳まで、自立できなくなった期間は3・3年でした。
つまり、男性80・0歳、女性84・3歳までは、要介護2未満で、
ある程度自分のことは自分でできるということ。
これは、厚労省の「健康寿命」とは、大きな開きがあります。
私はこちらのほうが、実態に近い「健康寿命」ではないかと考えています。
厚労省の健康寿命の都道府県ランキングと、
65歳平均自立期間の都道府県ランキングでは順位も大きく異なります。
厚労省の健康寿命では、男性の1位は山梨(73・21歳)、2位は埼玉(73・10歳)、3位は愛知(73・06歳)、
女性の1位は愛知(76・32歳)、2位は山梨・三重(76・22歳)、4位は富山(75・77歳)ですが、
65歳平均自立期間では、男性の1位は長野(81・4歳)、2位は滋賀(81・2歳)、3位は奈良(81・0歳)、
女性の1位は長野(85・1歳)、2位は島根・広島(85・0歳)、3位は石川・滋賀(84・9歳)です。
自治体によっては、こちらの65歳平均自立期間のほうを、
健康寿命として採用しているところもあるんです。

樋口恵子さん
まあ、上位の顔ぶれも違っていますね。
ふむふむ、65歳平均自立期間。
よく覚えておきましょう。
こちらのデータでは、自立していない期間がわりと短くて、少しほっといたしますね。
年をとって最後は、寝たきりになるにしても、それが長い時間続くと思うと、
家族にも迷惑をかけたくないし、ご自身もつらいということで、
長生きしたくないという気持ちになってしまうのは当然でしょう。
それが何分の一かに短くなれば、気持ちはずいぶん軽くなります。
☆寝たきりもそんなに長くない!?
和田秀樹さん
もちろん、残念ながら寝たきりになる人も、いらっしゃいます。
ですが、10年20年という長期間、寝たきりになるというのは、
例外的なケースです。
寝たきりの期間が、5年以上の人が4割というデータがありますが、
これは今、寝たきりで生きている人のなかで、5年以上の人が4割いるという意味です。
生きている人を対象とするので、寝たきりの期間は、どうしても長期化する傾向にあります。
一方、短期間の寝たきりで、亡くなってしまう場合、
どんなに数が多くても、統計には反映されにくい。
寝たきりになってしまうと、残念なことにたいていの場合、
そんなに長く生きられず、余命は確か1年に満たないぐらいのはずですよ。
もちろん、寝たきりにならないようにすることが、いちばん大事なのですが、
寝たきりになっても、みんながみんな長期間、というわけではないことは、
知っておいてほしいですね。
樋口恵子さん
厚労省はなぜ、あいまいな「健康寿命」を用いて、
長い長い介護期間が待っているから覚悟せよ、とおどかすのでしょうか。
和田秀樹さん
厚労省が、何を意図しているのかわかりませんけど、
老後は要介護になるよ、寝たきり期間も長いよと言ったほうが、
予算をぶんどりやすい。
国民からも、介護保険料を集めやすい。
私などは、そう勘繰ってしまいますね。
<都知事選出馬!の70代から90代のヨタヘロ期まで、老いのステージを樋口恵子が和田秀樹に赤裸々に語る>です。
対談相手の和田秀樹先生は、高齢者専門の精神科医として、
耐える高齢者ではなく、人生を満喫する生き方や実践方法を説いて、大きな支持を受けています。
そんな「老いの達人」2人が初タッグを組んだ話題の対談本です。
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
そして評論家の樋口恵子さんに関しても、これまで20数年、
たまたま今回、お二人の対談され、一部を抜粋された記事であり、
私は読みながら、多々教示されたりした。
特に厚生労働省が2021年12月に公表された「健康寿命の令和元年値について」の資料に於いては、
男性は、平均寿命81・41歳に対して、健康寿命72・68歳、
女性は、平均寿命87・45歳に対して、健康寿命75・38歳、
と報道されてきた。
私は79歳の身であるが、こうした老年の指針として、
平均寿命と健康寿命の概算9年間は、やむなく介護にお世話になる期間かしら、
と漠然ながら思ったりしてきた・・。
今回、敬愛している
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65歳の平均余命と比べて、どのくらいの期間を占めるかを知ることができます。
このデータは、国民健康保険中央会が算出していますが、
令和3年の調査結果によると、65歳男性の平均余命は16・5年の81・5歳。
そのうち、自立している期間が、80・0歳までとなり、自立できなくなった期間が1・5年でした。
65歳女性では、平均余命は22・6年の87・6歳、
自立している期間が84・3歳まで、自立できなくなった期間は3・3年でした。
つまり、男性80・0歳、女性84・3歳までは、要介護2未満で、
ある程度自分のことは自分でできるということ。
これは、厚労省の「健康寿命」とは、大きな開きがあります。
私はこちらのほうが、実態に近い「健康寿命」ではないかと考えています。
こうした平均実態を学び、「健康寿命」が延びたことは、
微笑んだりした・・。