広東料理 「海鮮名菜 香宮」(シャングウ) 再訪。
ずい分と前のことになりますが、連れ(寝太郎さん)の誕生日ランチに当店を利用。
その際、「ハトの丸揚げ」がオススメであることをうかがい、必食を誓い、
半年が過ぎました。
ようやく、という感じですが、
某日はその「ハトの丸揚げ」を予約のうえ、いただきにあがりました。
ご案内は、入り口より左手の少し大きめの個室
2人でこの空間を使わせてもらえるなんて贅沢だわ。
テーブル・セッティング等は変わらず。上着をハンガーにかけて着座。
まずは、生ビール@735×2 を注文。
「ハトの丸揚げ」以外は、本日のオススメをお聞きした上で相談。
組み立てをお願いしました。
そのため、本日はサーブ時にご説明いただいたものを急ぎ控え
記録していますから料理名は日本語で。正式名とは異なる点があるかもしれません。
また、料理は基本的に各人ごとのポーション。
あるいは大皿で運ばれた後に目前でスタッフの方の手により取り分けられます。
アミューズ
当店に来たからにはここからスタートしなければ!!と顧客様の支持が厚い
フォアグラの紹興酒漬け いちじくソース。
今日は、紹興酒の効き加減が絶妙。美味し!
別皿には、外側を甘くコーティングしたカシューナッツ。
もちろん、お好みで料理全般に使える辣椒醤(ラチュジャン)もセットされます。
(ノブロー) 「香宮」さんにきたーー!って感じだな。
これ、うめえんだよ。酒の肴にもってこいだで。
前菜盛り合わせ
皮蛋(ピータン)を前菜に組み込んで欲しいとリクエストした前菜盛り合わせ。
左下から時計回りに
1.皮付き豚バラ肉のクリスピー焼きと自家製釜焼きチャーシュー
2.甘鯛香り揚げ
3.やわらかピータン 黒酢風味ソース
4.白子の茶碗蒸し風
時間帯に合わせ焼き立てを用意してくださったという焼き物は、
双方とも想像を超えたジューシーさ。
クリスピー焼きは皮目がぱりっと、脂もほどよく、噛み締めると口の中で広がる
品の良い肉の旨味には驚かされた。
他店との比較は、申し訳ないのですが
香港「利苑酒家」さんの冰焼三層肉(豚ロースト)が本マグロで言うところの
赤身の旨さならば、当店は中トロ級の美味しさ。
あとは、召し上がられる方の好みになると思います。
もちろん、自家製釜焼きチャーシューもしっとり脂がのって旨味濃厚。
写真では隠れてしまっていますが、五香花生米付きです。
次に、リクエストをした皮蛋(ピータン)ですが、黒酢風味ソースには
みじん切りの生姜入り。もちろんアンモニア臭などとは無縁のもの。
ねっとりとした舌触りがたまらず美味。黒酢もアリかなと口元がほころぶ。
一口いただき、前菜の最後まで大事にキープ。
白子の茶碗蒸し風は、えっ?これが中国料理の前菜に?という面白みのあるもの。
甘鯛香り揚げもからっと揚がり、しつこさを残さないライトな食味。
すべてにおいて、ひと手間かけられた前菜盛り合わせに、高い満足度を
得ることができました。
ぎゃーー!!どこのおじいさん??
(ハトの丸揚げ) 失礼な。わしはハトじゃよ(怒)
支配人さんがテーブルまでお持ちくださったのは予約した「ハトの丸揚げ」
ハトの丸揚げ(要予約)
お披露目後に厨房に戻り、ズバッと真っ二つで再登場。
各自にナイフとフォークがセットされます。
ジビエ好きの連れ(寝太郎さん)がウハウハ興奮状態。
(ノブロー) フィンガーボウルも置かれただ。
当店のハトは国産(茨城県)、生後40日のものですから、手づかみが妥当。
皮目はぱりっと。肉は独特の濃さがあり、しっとりとジューシー。
むしゃぶりつく寝太郎さんは、かなり美味い!と大喜び。
スパイス使いにシェフの本気度が伝わる丸揚げでした。
ぺろりとたいらげると、ここでおしぼりの差し替えあり。
んーー♪本日2回目どちらも良い香りがするわ。
支配人さんのお話によると、ワイン会のときは、はじめのおしぼりには香りをつけず、
最後だけ香りつき、というように、変えてらっしゃるんですって。
このことに限らずですが、当店のきめ細やかなご配慮に感心させられます。
実は、予約日はシェフが体調を崩され、厨房に入ることができるか難しい局面。
ですから「ハトの丸揚げ」がいただけるか微妙だったのです。
支配人さんが、私達の希望を酌み取り、機転を働かせ、早めに連絡を入れて
くださったことからスケジュールを再調整でき、念願のお料理をいただくことができました。
フカヒレと白菜の蒸しスープ
干し貝柱、クコの実も確認。
うわぁ♪ でかっ。小ぶりの器にフカヒレの存在が強烈だわ。
(フカヒレの)処理は完璧で、アンモニア臭もなく、その食感を堪能。
今日はスープの味が少し微妙かしら?
はじめは、いつものように美味い、美味いとスプーンを持つ手を休めず
飲んでいたのですが、後半になるとやや塩辛さが舌に残るようになってきた。
しかし、この点も細かく記録すれば、の話であり、実際は綺麗に飲み干しています。
タラバガニとネギの炒め
熱々じゅうじゅう♪ いい音をさせてお披露目です。
たっぷりの香菜とスライスした生姜も確認。
目前でかき回されると香りが立ちのぼり、より一層、食欲がそそられます。
各自にナイフ、フォーク、カニスプーンがセット。
カニは食べやすいように包丁入り。
タラバガニは衣をつけさっと揚げた後に炒め合わせたのでしょう。
身はふっくらぷりぷり。素材の旨味をじっくり味わえました。
XO醤
料理は進行具合を支配人さんがチェックし、タイミングを見計らって
サーブしてくださいます。
最後の食事のつなぎに出されたのは当店自慢のXO醤。
蝦子(シャーヅ)、干しエビ、干し貝柱など、複合的な旨味が融合されています。
黄ニラ入り醤油風味の焼きそば
私のリクエスト。今から考えると別の選択肢もあったかな、と思いました。
というのは、寝太郎さんは、前回も焼きそばを食べていたので。
シンプルな焼きそばは、辣椒醤をつけて完食。
デザートは3種類から選択。違えて注文しました。
洋梨のコンポート スープ仕立て。
このデザートが恐ろしく仕事をなさっている。
白キクラゲ入り、スープに浮かぶ真紅の実はザクロ、
中央の丸いものは、イチジクなのです。
無知な私は、はじめ種かと思っちゃいましたよ。
こうした細かい作業が素晴らしい。
小豆のブリュレ バナナのアイス添え
ブリュレですから、上のキャラメルをバーナーで炙ってらっしゃいます。
両デザートとも、味はもちろん見た目も麗しい。
食後のデザートまできっちり楽しめるところが当店の魅力でもあります。
さらにプティフール付き。
マンゴーとパッションフルーツのゼリー、月餅(蓮の実あんとアヒルの塩卵入り)、
杏仁マカロン、紅茶クッキー、イチゴ大福。どれも1口サイズ。
月餅は、ラード(豚脂)ががっちり効くと、腹にズシンと響いてくるのですが
こちらは美味しくいただけました。
(レンタロー) 杏仁マカロン、オラのサイズだっ♪
卓上でティーウォーマーを使っての中国茶。鉄観音と記憶しています。
会計は、テーブルにて。
本日のコース仕立てのお料理は一人当たり12,000円で、ご提供いただけました。
ほか、紹興酒@3,675×2とサービス料10%を加算し、
1人当たり19,000円(千円未満四捨五入)
退店時には、シェフと支配人さんの丁寧なお見送りを受け、気持ちもお腹も
充分に満たされました。 ありがとうございました。
力の入ったお料理をいただき、寝太郎さんもシェフの大ファンになったよう。
ミシュラン級の味とホスピタリティ、当店からは目が離せません。
中国料理満足度数は、★★★★★ 特別。 必再訪(*^・^)ノ 熱烈応援。
《本日のお気に入り》 ・前菜盛り合わせ(特に焼き物) ・ハトの丸揚げ
・洋梨のコンポート スープ仕立て
海鮮名菜 香宮 (シャングウ)
東京都港区西麻布1-4-44 シグマ西麻布Ⅱ1F
TEL 03-3478-6811
営業時間/月~土 11:30~14:00(L.O.)15:00(CLOSE) 17:30~22:00(L.O.)23:00(CLOSE)
定休日/ 日曜日