その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

追悼

2009-08-16 15:58:54 | 暮らし

8月15日、終戦記念日。
我が家の古老ですら、あと2~3日で戦場に赴かなければならないという状況下で終戦を迎えた人であり、当然、私などは、戦争など記録映像でしか知らない世代であり、平和ボケした世代であります。
一方、野田聖子消費者行政推進担当大臣は、私と同じ歳であり、現役閣僚として唯ひとり靖国神社に参拝したとか…「参拝は、例年のこと」と。
泣き虫だった私は、亡くなった祖母に英雄・英傑の話を繰り返し聞かされましたが『爆弾三勇士』の話は強烈でした。「敵陣鉄条網に行く手を阻まれ、突撃路を開くため、爆弾を抱えた兵士3人が爆死を覚悟で突き進んでいく…。」愛国の美談とされ、小学6年生の冬、靖国神社の灯篭に三勇士のプレートを見つけた時、「これが有名な爆弾三勇士か…」と感心した記憶があります。
私自身は、宗教的なこだわりのない人間ですから、神仏には手を合わせます。しかし、考え始めるとおかしな現象に気付く訳です。東北地方には数多く祀られている八幡神社。八幡太郎義家(源義家)を軍神として祀ったものでありますが、よくよく考えてみますと、中央の政府に従わない蝦夷地を成敗に来たわけですから、世が世なれば征服者に対して手を合わせていることになる…?
           
ん~。こういった問題は、ひとりで考えてはいけないのかもしれない。ひとりで考えると不安だから、いい大人が、みんなでつるんで参拝するのでしょう。まぁ、このへんの年代の方々は、徴兵される心配はもはやありませんし、しっかりした宗教観に基づくものであれば、外圧なんぞ何のその、しっかり参拝するはずです。
勝者と敗者による戦争の評価は、当然違っていて当たり前。国家権力によって徴兵され、私の論理であれば不本意な死を遂げられた方々や非戦闘員ながら戦争の犠牲となった方々の霊を追悼し、不戦の誓いを新たにする。
8月15日は、純粋にそうした日にしなければ、マスコミさえも戦争を賛美した時代に逆行してしまうことになる。私たちの子どもたちや孫の世代に、二度と銃を取らせることがあってはならないと、ちと真剣に考える夢屋であります。

コメント (2)
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