その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

猫からの香典

2020-06-03 05:06:57 | 転職

「ハタネズミ」のようですねぇ。

意識混濁からの一時的な回復…そして、安心させた隙にさっさとこの世を去ってしまう。そんなことを何度か経験しているから、昨日暇を告げるときに、「子どもたち(姪たち)の前では言えないが、回復したと思った途端にあの世へと引っ張っていかれることもあるから気をつけて。」などと語って席を立ったのでありましたが、「気をつけて帰れ!」と語った言葉が私への最後の言葉になってしまいました。享年66歳、まだまだ若く迎えた死であります。
積極的治療を行っても余命1年と告知されてから、1年4ヶ月よく頑張りましたよ。いつの間にか『ひさかっちゃん』と私を呼ぶ姉を真似て、姪たちも私のことをそう呼ぶようになってしまった^^; 病にやつれた顔を見られたくなかったのか、家族葬を希望した彼女の顔は安らかであり安堵しましたけれどね。「柩に何を入れてあげようか?」などと、あれやこれやと相談し、私は最後に「甘くて美味しかった。」と褒めてくれたスナップエンドウとたまたま初物として実を結んだインゲンを祭壇にお供えしました。『ひさかっちゃん』も還暦だから、もう何も心配ない。貴女が言ってくれたように、若い頃やりたかった『自由研究』を続けているから…何も成果が出せていないので、私はもうしばらく死ねないから。
疲れ果てて家路について『第2サティアン』で眠っていると、何やら枕元に落ちている…毛むくじゃらな塊は、ハタネズミの口先のようであります。恐らく『でぶ九郎♂』が持ち込んだものと思われますが、イナゴしか獲れなかったドジ猫が、いつの間にか狩りが出来るようになっていましたよ。「あのなぁ!香典包むなら、丸ごと一匹包みなよ。食べた残りをオラによこすなんて失礼だべ。」などと毒を吐きながら、傍を離れない『クロ♂』が頼もしく感じられた夜…今夜だけ Stand by Me.

コメント
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