その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

昔のトマトは旨かった

2020-06-14 04:51:29 | 転職

『えっちゃん』に貰った「子だくさん」

友人『ノロ社長』が命名した『マダラでぶ♂』というアダ名に気分を害してしまったのか、同居猫『でぶ九郎♂』は、今年三度目の『男磨きの旅』に出掛けてしまったようであります。これで一週間は、平穏な日々が続き、食費も大幅に低減することでありましょう。大人になって、姉猫『シロ♀』とは微妙な距離感を保つようになり、『でぶ九郎♂』が居ると食事時間以外は『シロ♀』が別の場所(恐らく隣家の床下でしょう。)で過ごすことが多く、『でぶ九郎♂』が不在と見るやツンデレ『シロ♀』が農場長の傍らから離れない。昨日は小雨の中、丸茄子の収穫をお手伝い?してくれましたよ。しかし、オス猫というものは、体力をすり減らしても旅(縄張り確認)をするようであり、奥さんが居ながらツマミ食いも出来るグルメ芸人と同じように、持って生まれた性癖なのでありましょうか^^;
さて、加工品用の規格外きゅうりは、まだ集荷前なので、『夢屋農場長』は、早出しのきゅうりをご近所に配るのでありますが、返礼としてきゅうり以上の物を頂いております。いわゆる『わらしべ長者』状態でありますなぁ^^; 昨日は『ノロ社長』のお隣りの『えっちゃん』に初もぎの「梵天丸ナス」を渡したら、返礼に「茄子漬」と里芋の種芋で返って来ました。毎晩のようにおつまみを届けてくれるお礼のつもりだったのに…さっそく、転作田に植え込んで来ました。『夢屋農園』が採用している「土垂芋」より濃厚で、晩成種。山形県定番の芋煮には最高でありますよ。何より、種芋の冬越し方法を聞き出せたということの方が財産であります。色々な人が色々な方法を伝授してくれますが、中々冬越し出来なくて失敗ばかり、今回の方法はこうして種芋が残っている訳ですから確実性が高いはず!


これまた失敗の連続の「ジベ処理」

この節、田んぼ作業や野菜の植え込みで毎年処理適期を逃してばかりです^^; 昔、中坊の頃は、全校行事でぶどう農家の援農と学校の教材・備品費調達のために「ジベ処理」のお手伝いをしたものでありますが…。
はてさて、同級生のお嬢さんが家業を手伝い農業に従事しておりまして、直売所でも良く顔を合わせるのでありますが、「味自慢!自根きゅうり」と看板を掲げておりました。「○×子ちゃん!自根きゅうりが美味しいと言うのは何かで読んだの?」「はい、ネットに出ていた気がします。」…やっぱりね。確かに、接ぎ苗きゅうりは「台木のかぼちゃ臭がする。」と掲載している方がいる。そう感じるならばその通りなのだろうが、最近は耐病性品種のきゅうりを台木に使用しているから、そこからかぼちゃ臭はしないはずなんだけれど…ましてや、各種苗会社とも、品種改良によって色々な特性を持った品揃えをしておりますのでね、自根きゅうりの方が美味しいというのは、同一品種で比較した結果で語るべきではないかと思うのありますが…今流行りのエビデンスに乏しいということになりますなぁ^^;
「昔のトマトは旨かった。」「昔のトマトは青臭かった。」とトマトの評価は人様々でありますが、昔は輸送手段が劣り、青い状態で収穫し追熟(赤色発色)させていたのが青臭さの原因ではなかろうかと思います。これを品種的に改良したのが「桃太郎」であり、赤く色付いても実持ちが良いのでありまして、「きゃ~完熟とまとは美味しい~!」と奥様方に評価を得ている訳でありますが…実持ちが良いということは、必然的に肉質が硬いということになりましてね。恐らく「昔のトマトは旨かった。」と語る方は、食べるおやつも無く、庭の畑の樹上完熟したトマトを食べていたに違いない。がしか~し、山形ではトマトに塩ではなく砂糖をかけて食べるという風習もあったのでありまして、想像するに昔のトマトは甘くなかったとも言えるのでありますけれど。まぁねぇ…「昔のトマトは旨かった。」と語るのは一種のノスタルジーではないかと思う農場長でありましたとさ^^;

コメント
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