その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

招かざる客

2020-06-12 04:19:33 | 転職

「ミニダイコン」が「とう立ち」してしまいました。

パイプハウスの中が暑過ぎるのでしょう。今年、試しに蒔いてみた「ミニダイコン」が、充分に成長する前に「薹立ち」してしまいました。植物は生育条件が合わないと、サッサと花芽を分化して子孫を残そうとする。昆虫たちの一部にも生活環境が悪化した場合に「有翅型」の成虫が現れて、快適な生活環境を求めて移動する種もある。私たち人間の場合は、土地に縛られ、組織(会社、学校)に縛られ生きている。「適応能力」という言葉でひと括りにされてしまいがちでありますが、適応出来ない人々には逃げる場所がないのでありまして、「皆、何がしか我慢をしながら生きているのだ。」と諭される…「環境ストレス」に耐えられないなら、サッサと逃げ出すのも一手である。苦しいこともあるが、それ以上にあるに違いない「楽しい」ことを経験せずに「死」を選んではいけないと子どもたちには伝えたいと思うのであります。
さて、適応しているのか我慢しているのか?長男『ポン太郎君』の就職先である『夢屋農園』は、令和2年度の主力作物(果菜類)の定植が終了いたしました。あとは、適宜、副産的な作物を試験的に蒔いたりもしますが、水掛け、薬剤散布、整枝作業など管理業務が主な仕事に移行いていきます。が、しか~し…


きゅうりの葉についた「アブラムシ」

露地栽培では、ほとんど被害が無かった「アブラムシ」であります。発生している場所に偏りがあることから、ハウス側面のビニールを開放していない、風通しの悪い箇所での発生であると『夢屋農場長』は仮説を立てました。教科書では見たことはあるだろうとは思いましたが知識を高めるのも仕事の内と、収穫作業中の『ポン太郎君』を呼んで、実体顕微鏡を覗かせてみました。農場長の知識では、「モモアカアブラムシ」「ワタアブラムシ」「ジャガイモヒゲナガアブラムシ」あたりが有力だろうと思っておりましたが…よく分からない。一説では、日本では700種ほど確認されているというアブラムシでありますし、個体変異もあるから同定が出来ないのであります^^;
きゅうりと同じハウスの小松菜に付いたアブラムシはオレンジ色であり、はてさて、同じか違う種か?農薬残留試験や魚毒性などの試験を経て認可されている殺虫剤ではありますが、人の食べ物であるから極力薬剤は使いたくない。使わないためには、日々観察し、耕種的防除に心掛けたいところでありますが、日々の収穫作業に追われ、お金を求めるが故に措置できない日常でした。「アブラムシ類やダニは、ライフサイクル(世代交代)が速いから、薬で叩く時には徹底的に叩く。そうしないと薬剤耐性を持った子孫が残ってしまうから、薬剤散布はたっぷりと!」などと、薬剤防除のノウハウを提供しながら、息子と実体顕微鏡を覗いて改めて勉強するのも悪くない^^;
そして考える。アブラムシ類は、夏場に雌が単為生殖して爆発的に増える…ああ、人間は単為生殖する生物でなくて良かったよかった…これ以上、「オッカー」そのものの女性が増えたら、えらいこっちゃもん(笑)

 

コメント
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