その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

22才の別れ

2020-06-05 06:15:30 | 転職

子どもの頃は食べられなかった^^;

年の離れた(6学年差)姉には、私からプレゼントを贈ることは一度もありませんでした。稼ぎも良かったし、何も欲しなかったから^^; だから最期に私の誕生日のプレゼントをおねだりしました。オッカーの誕生日が葬儀の日と重なり、そして今日は『おやじぃ』の60回目の誕生日であります。通夜の晩には、メロンの大きなケーキを買って祭壇に供えてから姪たちに食べさせましたが、「悔しかったら化けて出て来い!」と毒を吐く始末^^; 私たちが子どもの頃は、決して食べることなど夢にも思わなかったケーキであります。無事に家族葬を終え、嫁ぎ先に祭壇を作り終えてから帰路に着きましたが、ふとオッカーの誕生日だったことを思い出す。忘れていると今度は私が首を絞めかねられないので、自宅近くから再度、お菓子屋さんに戻って買い求めたタルトであります。「還暦」…もう一度、赤ん坊に戻って、新たな人生の始まり。店員さんに「サービスでローソクおつけできますけれど?」と聞かれ、「60本ですよ。全部挿したら食べれなくなっちゃうよ^^;」と冗談をかましました。それぞれが疲れ果てて、食べれませんでしたけれど、今夜、私の誕生日に合わせて食べることになるのかな?


広食性の「クサギカメムシ」農業・衛生害虫です。

通夜会場に現れた「クサギカメムシ」…周辺は住宅地でありますが、一画の農地に飛来したものでしょうか?彼女もまた、断末魔の叫びをあげております。ここでひとつの疑問が…昆虫はどうして死ぬとき「仰向けの姿勢」を取るのでしょうか?「昆虫は脚が長く、体の重心位置が高いから。脚の筋肉の付き方について、脚を内側に曲げる力の方が強いから。」といった説明をされる方が多いようです。山形では『へくさ虫』という方言で一括りにされ、害虫として嫌われるカメムシでありますが、彼女なりの人(虫)生を歩んだに違いない。またひとつ『自由研究』のテーマが増えたなぁ。彼女は、恐らく何も知らない方の靴で踏み潰され、土に還っていくだろう。「樹木葬」を希望した姉は、四十九日に山寺の近くに埋葬し、土に還っていく。色々な煩悩の区切りとなった60才の誕生日…やるべきことが多過ぎて、まだまだ死にません、死ねません。新たな人生の始まりでありますよ(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする