西瓜の苗10円^^; さて、何個採れる?
「花卉三層倍、薬九層倍」と覚えておりましたが、ことわざ辞典によれば「肴三層倍、花八層倍、薬九層倍」が正しいらしい。古き良き時代、農業は「どんぶり勘定」でも真面目に取り組めば『おらだの農協口座』に米代金が入金されておりましたけれど、「秋の精算の段になると、口座には幾ばくかの残金があるだけ。こんな状態で何で課税されるんだ?」と良く言われたものである。そりゃ~そうだわ…生活費を通帳から取り崩し、予約販売の農薬・肥料費は精算時に購買代金として引かれ、農家応援商品としてジュースや煎餅を購入させられ、万が一にでも口座に現金が残っていようものなら「建更(積立型損害保険)」に加入させられる。子息の進学資金のために融資はバンバンしてくれるが、同等の生命保険に加入させられetc.…『商社農業協同組合』は着々と集金システムを完成させていったのでありますから^^;
いつの間にか、本来の農業関連事業よりも金融部門の黒字がないと立ち行かないような組織に変容してしまいました。大体ねぇ、『夢屋農園』の主力作物として位置付けている「きゅうり」は、所得率が高いと言われますが、時として手数料・運賃の控除率が45%に達する場合がある。遠距離の大阪市場に運んだ結果でありますが、市況価格は東京市場も大阪市場も取引価格にほとんど差がないのでありまして、供給過剰による価格低下の際の『お付き合い』という意味合いは理解出来ても農家手取りが減少してしまう取引に文句を言う農家はいないようであります。農協手数料は取引高に乗じられるから決して農協の売り上げが減ることはないのでありますよ…農家だって原価計算はしなければならない。現代百姓は数字にも強くないと儲からない。当たり前のことが当たり前ではない世界がそこにあるのでありますよ^^;
夏休みの自由研究に…押し花作りは?
新型コロナウイルス感染症の影響で、小学校の夏休みは短縮されてしまう雲行きであります。山形県高畠町の小中学校は、緊急補助事業で普通教室にはエアコンが整備されたので、何とか夏の授業も耐えられることとは思いますけれど、やっぱり夏休みの醍醐味は「自由研究」や「工作」じゃないかと思うのであります。(結構、これが辛いという親御さんもいらっしゃるとは思いますが…。)意外に夏に咲く花は少なく、植物採集(押し花)をしようと思っても、きれいな花が咲いていないことが多いのであります。(経験談^^;)お百姓さんの『夢屋父ちゃん』ならば…「我が家の田んぼの草」と題して植物採集をさせようと思うのであります。ぬかるんだ田んぼの土に手を突っ込んで、出来るだけ長く根っこまで採集する。「オモダカ」は地中の塊茎まで採集出来たら合格でありますよ^^;
さて、少々進化した『現代百姓』であれば、花卉八層倍、薬九層倍は真実か?原価計算なんかもやらせてみたりしてねぇ…見切り品として売れ残った「西瓜の苗」10円…スイカは肥料を必要としないから、あとは水と摘芯が上手く行けば、時季外れの西瓜を2個ほど採ることを目標として、1個500円で市場で売れれば、2個1,000円で、『百姓百層倍』が達成できる。『とらぬ狸おやじぃの皮算用』…ことわざは正しかった!なんて『夢屋少年』の自由研究は続くのであります(笑)
〇×先生!これ合格ですか?不合格ですか?