その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

ストレスと甘さ

2021-04-03 09:06:31 | 転職

本日は「ネギ・豚・ネギ」で『ねぶたね』^^;

露地の茎立菜(菜の花)も薹(とう)が立ち、ポツリポツリと収穫出来るようになりました。そろそろ昨秋の残渣を整理して、春植えの作物との切り替えを考えなければならない。「貧乏性」も極まると、切り替えの適期を逃してしまい結果、畑の回転効率が悪くなってしまうのだけれど…。昨年は『第1ハウス』のトマトを12月まで引っ張った結果、ハウス内ががら空きのまま、冬を越すことになってしまいました。(ひと冬、長男『ポン太郎君』は悲鳴を上げながら排雪していたのだから^^;)結果、メロンの後作のほうれん草や春菊をポツポツ収穫しておりますが、彼の人件費に見合う収量が上がっていない。トマトもまた、「甘くない」という理由で最後は収穫放棄…見切りの時期の判断が重要なようでありますなぁ^^;
ネギは、自家用の保存分を残して降霜前にすべて格安で販売してしまいました。家事消費用のネギは十分賄えるほどでしたけれど、保存方法さえ工夫すれば、まだまだ売れる。ハクサイ、キャベツ、ダイコンの類も同じであり、日常使う物を上手に保存して、冬期間に高値で売れればしめたものであります。(前年は暖冬、今年は大雪と冬越し条件が違うので判断が難しいですけれど…。)


お父さんは「お仕事中」なんだけど…

山形名物「芋煮会」用に、友人『ノロ社長』は、昨年、ネギを大量に植え込んだ。(倍量買い込んだネギの苗を頂いて、我が家は利用させていただきましたけれど^^;)植え替えもせず、そのまま放置したから、見事に太くなったネギが、冷たい雪の下の環境を生き残り、今いただいております。ネギの場合、潮風、曲がりネギ(横に伏せて植える)、雪といった環境ストレスで甘くなることが知られている。ひとつの生体防御反応なのかも知れないが、これを利用しない手はないなぁ^^;(ネギの甘さが嫌いと言う方は少なからずいらっしゃるのも事実である。)我が祖母は「ネギは藁を食う。」と言っていた。おそらく、ネギの根は湿気に弱いから、排水性を確保するために圃場に藁をすき込めという『格言』であろうとは思うのだけれど…。どうも稲作農家の性分が身体にしみ込んでしまっているようで、降霜前(11月上旬)に鼻水を垂らしながら、ネギや里芋を掘るという重労働は避けたいのよねぇ^^; キャベツは雪の下から収穫した…甘い食品が満ち足りているから、もう子どもの頃のように、そのキャベツが特段甘いとも感じられなくなりました。本来は、野菜にはそれぞれ「旬」というものがあったはずなのだけれど、流通手段が整備されて、食べたいと思う時に、食べたい物が手に入るようになりました。(高い安いは別にして)『ひと冬、雪の下を耐え抜いたネギ!』なんてね。キャッチなコピーでも考えて売り出してみますかねぇ…まぁ、曲がったネギは調理がしづらいと敬遠されるだろうけれど。ストレスに立ち向かう野菜も素晴らしいなぁなんて感じた朝でありますよ(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする