「くじら汁」…食文化ですが
月イチ程度の有志による同級会…友人『トシパン』が、「人生これで良かったのかと最近思う。」などとポツリと漏らす。『おやじぃ』が思うに、今までの人生への後悔というよりは、『何かやり残した感』のモヤモヤと受け止めている。「百姓やって儲かると思うか?」…そうそう、山形県の最低賃金は時給822円。これとて全国平均からすれば低いのだけれど、農作業従事日当6,500円が、7,000円程度に引き上がるのだろうか?一方、米の値段は1俵当たり2,000円程低下しているから、10haの経営で同じ仕事、同じ収量を上げたとしても売り上げで200万円程低下することになる。まぁ、経営上の問題だけじゃない…「還暦」を過ぎて、残された人生を考えると、『やり残した感』のあるモヤモヤを晴らしたいという心情もうなずけるところはある。そして、春先の選挙に話題が移り、「どちらが勝っても何も変わらない。」と『おやじぃ』の見解を述べる…優れたリーダーが出て来たとしても、『おやじぃ』たちのモヤモヤ感が晴れるとは思えないのである。
はてさて、経済学者ケインズは90年以上も前に「ゼロ金利社会」を予言していたのだとか…「ゼロ金利社会になれば、必要なものを必要なところに供給される体制になっている。」ということらしいのだけれども、確かに「お金があれば…」の世界であって、「富の再分配」が上手く進んでいるとは思えないのでありますよ。
決まった量と同じフードで幸せかい?
「Millionaire(百万長者)」は必要なくなる…資産を百万通貨単位以上保有している人を指すのだそうだけれど、それなら『おやじぃ』も『富裕層』の仲間入りである^^; こりゃ~円建てではなくて、ドル建て100万ドル(約1億1千4百万円)の話だわなぁ…今では「Billionaire(億万長者)」の世界だから、ケインズの予言も少々心許なくなる。結局のところ、国が資産を支配する世界も、政府や経済界が資産を支配する社会も、人間が持つ「貨幣欲」というものが留まるところを知らないということの証左ではあったと思うのでありますよ。
はてさて、貧乏人は大富豪に憧れ、あるいは恨み、『お金=幸せ』ではないと話題をすり替えようとする。「それは幸福感、価値観の違いだよ。」と言ってのければ格好も良い…けれども、初老の『おやじぃ』たちのモヤモヤ感が晴れるとも思わないんだなぁ。人生60年も生きて、それぞれに身の丈に合った資産形成をして、物欲もそこそこに満たされて…それでも「やり残した感」はついて回るんじゃないかなぁ…生きているんだもの。
#戦争反対 『平和ボケ』と言われる日本に生まれ、育っても決して晴れることの無いモヤモヤ感…人生は長いようで短く、短いようで長いもの。戦争という大人の不毛な戦いで、貴重な人生を無駄にしちゃいけないなぁ…今朝も呪文だけは唱えよう「戦争反対」と。