今日もコロッケ♪明日もコロッケ♪
トンカツ、カレーライス、コロッケは、『大正の三大洋食』とも言われるそうでありますが、ヨーロッパからの原型は明治時代には伝わっていたようであります。そんな洋食ブームもあってか、「益田太郎冠者」なる方が作詞した「コロッケの唄」は、連日コロッケ責めの新婚生活をコミカルに唄い上げている。1962年には巨匠 浜口庫之助さんの作詞作曲による同名の歌が発表されているのだけれど、サビの部分である「今日もコロッケ♪明日もコロッケ♪これじゃ年がら年中コロッケ♪」という歌詞は同じようである。昨夜、恒例の晩酌会でゴチになったコロッケを眺めながら、昔、親父が食卓に並んだコロッケを見て、サビの部分を口ずさんだことを思い出した。果たして、親父がどちらの曲を歌っていたのかは分からないけれど、「戦争中は芋ばかり食わされていたから食わん。」と頑なに芋料理、特にカレーは口にしなかったことは憶えている^^;
「今では、パックに包装されて売られているけれど、子どもの頃は『かど店』で冷蔵庫にも入れていないやつを買って食べていたのよねぇ…。」などと『おやじぃ』が言うと、「それも薄紙の袋に手で入れてね。」などと友人『ノロ社長』も思い出を語る…昔の衛生観念が雑だったのか、今が潔癖過ぎるのか?昔語りに出て来るアルアルではあるけれど、コロッケの作り方を覚えたお袋に「美味しい。」と言ったがために、『茶箪笥』に入れたコロッケが一週間続いたことだけはしっかり憶えておりますよ(笑)
今夜は『エっちゃん』からの差し入れが…
さて、義父の状態は思っていたほど重篤でもなく、再検査をするとのことだから、来週末には義母とともに久し振りに面会が叶うようでありますよ。福島県三春町の「滝桜」を見物に連れて行ったことを非常に喜んでいたから、もう一度、近くの桜見物に連れて行きたいと思ってはいるのだけれど、今のご時世、面会がやっとで外に連れ出すことなど出来ますまい…。
はてさて、今回、面会が叶わなかった『公用』という名の行事は、町の行政委員の「委嘱式」であり、『おやじぃ』の発音が悪いから、『ノロ社長』は『移植式』と聞き間違いをしたらしい。「区長になった記念に桜の樹でも植樹するんかい?」などと聞き返すから笑ってしまいましたよ。久し振りに午後からのバイトを要請され、お隣の南陽市吉野地区まで出掛けましたが、川沿いや山際に咲いた各種の桜が美しかった。さっさと終わらせて晩酌を…あれまぁ、折角買い込んだお惣菜をトラックに置き忘れ、彼は戻ることになる。「オラをボケ呼ばわりするが、お前さんも相当来てますなぁ…。」とたまには仕返しをしなければならない。発音といい、聞き間違いといい、物忘れといい…お互い、二つの事を同時に進めることが難しくなり始めたお年頃のようでありまして、「今日もコロッケ♪明日もコロッケ♪これじゃ年がら年中コロッケ♪コロッケ♪」…どうせ、昨日何を食べたかも定かでないから、何日続いても大丈夫だべぇ(笑)