その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

猫への恩返し

2019-06-10 03:24:07 | 転職

子育てもストレスの連続ですかねぇ?

全国的に日曜日でも『夢屋農場長』はお仕事である。それでも、朝は自慢の『イレギュラーコーヒー』を飲むくらいの余裕はある。原チャリ『シェリーさん』で出勤すると(高々50mの距離であるが^^;)バイクのエンジン音を聞きつけて、黒猫『ジーコさん♀』が約束通りやって来た。『第2サティアン』の玄関から入ろうとするので、『身分』の違いを分からせるように「お前さんは、そっちから!」と勝手口(テラス)を指示すると素直に裏口から入って来た。昨日の約束であるから、生活応援トップバリューの猫缶(ひと缶43円)の残り半分を『ジーコさん♀』専用のお皿に盛って上げる。それ以上はダメである…満腹になれば、家賃(ネズミ捕り)が払えなくなるから…と、大家は店子の家賃の支払いを心配してあげているのである。
まったりとくつろぐ『ジーコさん♀』の頭頂部が、何故か薄い。何かに擦りつけたのか、ケンカしたのか、ストレスによる円形脱毛症か?子育て中のストレスと信じて、今朝は農場長専用の座椅子を提供しても良いだろうなんて、仏心が湧いてくる。
『夢屋農場長』は田んぼの手直し(補植作業)…欠株箇所を埋め終えて、今年の補植作業は終了であります。(というより、もう差し苗する苗が無い!)作業中、農機具小屋からは、子猫(3)たちの鳴き声が一段と大きくなっている。ご近所への手前もあるけれど、そろそろ外に出て狩りを覚える時期なのかも知れないし、離乳食が必要な時期なのかも知れない。作業を終えて、『ジーコさん♀』だけでなく子猫(3)にも差し入れをしてやろうと思いテラスを見れば、『ジーコさん♀』からの農場長への贈り物が座椅子に届いていた。(大きな大きな「ウ〇コ」)「何じゃいこりゃ~!!!」気のいい大家さんも、さすがに店子に抗議に出掛けた。しかし、先程まで鳴いていた子猫たちは、定置場所に一匹も居ないのであります。夜逃げ(朝逃げ)かぁ…最後の贈り物が「ウ〇コ」とは、恩を仇で返すとは、まったくこのことであると、『夢屋農場長』は腹を立てたのであります。しかし、子猫(3)たちの行方が気に掛かる。少々、情というものが湧いてしまっておりますよ。
この秋にパイプハウス2棟を頂くことになった『タロちゃ』から、「先にビニール(天幕)を持って行ってくれ。」と声を掛けられ、ビニールや諸材料を大量に頂きました。(廃棄物だからありがたいと言われても、何かしらのお礼を考えなければ…。)農機具小屋に収納していると…あれまぁ…中二階(天井裏)に隠れて、声を潜めている子猫(3)を発見!一昨日、定置場所に居るところを農場長に見つけられ、今度は屋根裏に隠したようであります。(まずはひと安心…いや、抗議しなければ!)夕方、思った通り、何食わぬ顔で現れた『ジーコさん♀』は、これまた平然と子猫(3)に用意した猫缶の残りを食べておりますので、『夢屋農場長』は、蹴躓いたフリをして、円形脱毛症の頭を軽く一発、足で撫でてあげましたとさ。これが農場長の『猫への恩返し』であります。

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完全オフ

2019-06-09 03:26:09 | 転職

娘さえ家長が帰れば、席を離れるのに…

温厚な『夢屋農場長』に救助を求めて来たノラ猫『ジーコさん♀』は、農場長の夕方のおつまみ「サバ缶」と『さくらさん』がアレルギー症状で食べることが出来なくなったドッグフードと鶏モモ(『ノロ社長』提供)で、かなり体力を回復したようであります。ノラにはノラなりの猫生(人生)がある…したがって、餌はやらない。(ケチじゃないよ^^;)が、奇妙な店子は、昨日残りの鶏モモを平らげ、さらに食料提供を要求するようになったにゃ~
そして、今朝は農場長の指定場所を占拠するという行動に出ました。そして「にゃぁ~!」外は梅雨の雨…半ナマドッグフードを腐らせても仕様が無いし、子育て支援政策として残りを差し出すが…今朝は食い付きもしない。そしてまた「にゃぁ~!」…夢屋農園は完全歩合給、ネズミを捕らえることに対して、家賃無料で住まわせているのであって、父親が子育てに参画しない母子(3)家庭であっても福祉という美名の下に、無条件の給付は行わないのであります。夢屋農場長が2回、オッカーが1回彼女の成果を確認しているので、3回だけは給付基準を緩和してあげよう…ドッグフードに見向きもしない彼女に「ライトツナ」をひと缶あげることにした。(結局、餌をあげている^^;)
「にゃぁ~!」「シャ~!!!」「にゃぁ~!」「シャ~↑↑↑」…『ジーコさん♀』は、懐柔策と脅迫を繰り返す…これはどこかで見た光景である。「給料日のオッカー」「酒飲んで帰ったときのオッカー」「昼飯を奢ったときのオッカー」「誕生日を忘れていたときのオッカー」…そうである。間違いなく『ジーコさん』は♀なのである。ここは「女人禁制」の『第2サティアン』である。早々に退去を求めよう!久し振りの農業完全オフ日に、親孝行のマネごとをして、オッカーの実家から帰った『夢屋農場長』は、下手なフォークギターで弾き語り…居眠りこいた『ジーコさん♀』は、テラスの床板に頭をぶつけて「ゴツっ!!!」…騒音公害で追い出しを図ったものの、完全リラックスモード…そうかいそうかい、夢屋農場長の下手な歌を聞いてくれたかい。晩酌に付き合ってくれたホステスさんには、チップをあげないとなぁ…生活応援トップバリューの猫缶43円を半分だけ?(結局、猫缶を買ってしまった。)
「子育てはどうした、子育ては!」と『第2サティアン』を戸締りし、「また、明日来いや!」と声を掛ける完全オフ日の『夢屋農場長』でしたとさ^^;

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ジーコさん親子

2019-06-08 01:33:26 | 転職

田んぼのヒエに除草剤の効果が…

ご当地、山形県も梅雨入りしたようであります。ひと雨ごとに稲は成長し、ひと雨ごとに草も繁茂する。畑の維持管理はこれからが正念場であります。毎年、田んぼの水管理が上手に出来ず(宮仕えで時間の余裕がなく。)水の掛けムラがあるところのヒエを叩くことが出来ずにいましたが、今年は動噴の更新と小まめな管理で、初期処理で叩くことが出来そうです^^;
さて、オス猫『ジジィ』と思い込んでいたノラは、メス猫『ジーコさん』と判明し、余程安心したのか、今朝も『第2サティアン』に昨夜の残り餌を食べにやって来ました。農場長は無視を決め込み、『ジーコさん』もあいさつさえしない、無機質な家主と店子の関係であります。水稲、ナス、京南蛮、キュウリの定植も終わり、ようやく春作業も終わりを告げようとしております。本日の課題は、農具倉庫の清掃と整理整頓…農場長が放置し、オッカーと長男『ポン太郎君』が資材を無造作に押し込んだ結果、ゴミと道具と資材がゴチャゴチャ…中古のスチール棚を購入し、コンテナで格納すれば、何と素敵な農具倉庫に変身…これでまた、作業効率が上がります^^;
と、『第2サティアン・テラス』を覗くと、『夢屋農場長』専用の座椅子に『ジーコさん』が我が物顔でくつろいでおります。オス猫『ジジィ』ならば、大声で叫び、鎌を片手に追い立てるところですが(まさかそこまでは^^;)、メス猫『ジーコさん』は子育てで疲れているのだろうと専用椅子の占有を許可する寛大さ。(急にフェミニストぶるところが恐ろしい^^;)というか、『ジーコさん』がくつろいでいる隙に、店子のプライベートを覗き見することにいたしました。(子どもの数調査であります。)たまたま、夕方の『お花摘み』に出る途中の『柴犬コウ(さくらさん)』とオッカーを小声で手招きし、藁置き場隣りの押入れ付近の探索であります。かっかっか^^;椅子の陰に隠れておりました。キジトラ、キジ白、サバ白、ドブネズミ?…性別は分かりませんが3匹の子猫確認。そして、どデカイ動かぬドブネズミが1匹横たわっております。「黒なら実家の兄貴が欲しがるだろうけれど…。」我が家もサバ白1匹位なら、『柴犬コウさん』の許しさえあれば置いてやっても良いのだが…残る1匹は…。子猫に匂いを付けないように、こっそり帰って来ましたけれどね…ノラ猫は増やしたくないし、かと言って飼い主が見つからないことにはねぇ…農場長の管轄外のところで、新たな問題が発生しております^^;

『ジーコさん』は、ネズミの巣穴の前で、じっと息を潜めて待っている。そして、ネズミを捕らえているようです。ペットフードに飼い慣らされた最近の家猫にはない逞しい女性でありますよ。

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シェアハウス

2019-06-07 02:32:57 | 転職

『ジジィ』…お前さん♀だったの?

販売用の果菜類、キュウリにナス、京南蛮の定植がようやく終わりました。あとは、トウモロコシや枝豆など、順次芽出しをして植えていくだけ…収穫までの育成期間は、少しだけゆったり出来そうな感じがします。春まきのスナップエンドウも婦女子の評判が良く、夏野菜の売上前の貴重な収入源と考えておりましたが、今年は若芽をナメクジに食害され瀕死の状態。(第1回め)播き直しの2回めは、宿敵『ジジィ』(魔女宅の黒猫「ジジ」をパクリました^^;)に踏み荒らされ、3回目は、ドブネズミに総て掘り返されてしまいました。執念で播いた4回目も一部、ドブネズミに荒らされ、今年は収穫を諦めかけていましたが、第1回めの瀕死のスナップエンドウが、避難所の自宅玄関で奇跡的に持ち直し、定植後ようやく花を着け始めました。(農場長の執念が、何とか実を結びそうです。)
さて、黒猫『ジジィ』は、割れたガラス窓から盛んに藁小屋に出入りする。ネズミ退治を家賃替わりにネグラを提供して来ましたが…春作業で小屋の扉を開けると藁置き場の方から「みゃ~みゃ~♪」と名古屋子猫の鳴き声がする。あらら『ジジィ』も親父になったかい。最近は、温厚な『夢屋農場長』さえ警戒せず、通路で寝そべり逃げようともしない。「お父さん!黒猫が最近痩せこけて、オッパイ垂れてたけど…。」…な~に~!『ジジィ』は♂ではなく、レディだったのかい@@;(そう言えば、赤トラ『虎次郎』よりも、ひと回りも小さい。)
昨日の『農場長お誕生会兼収穫祭?』で、食べに来ることを承知で「ラムチョップ」を残しておりましたが、夜中にジンギスカン鍋から失敬する姿を目撃しております。今日は、味をしめたのか休憩所の前に寝そべって逃げません。基本ノラ猫に餌をやることはないのですが、痩せこけた姿に同情して、夕方のおつまみ「サバ缶」をひと缶提供しちゃいましたよ。そしたらね…また「にゃ~♪」と鳴く『ジジィ』…子どもの頃、猫を飼っていたので餌をねだる声だと聞き分けた『夢屋農場長』は「あんだ、『ノロ社長』のところで餌もらっているでしょう!」とたしなめますが、一向に去ろうとしません。さらに、半ナマドッグフードを大匙一杯…ようやく満足して帰って行きましたけれど、余程お腹が空いていたんでしょうねぇ…餌ボールの傍らの農場長に近寄って来ましたから。ノラ猫を増やすお手伝いはしたくないのでありますが…ついでに、持ち物を拝見いたしましたが、確かに期待した『タマタマ』はございませんでした^^;
一度、ドブネズミを咥えた姿を見ているしねぇ…とりあえず『ジジィ♂』の名を改め『ジーコさん♀』とでも呼ぶことにいたしますか…『第2サティアン』の戸締りだけはしないとなぁ^^;

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雑草魂

2019-06-06 06:23:04 | 転職

除草剤の効果は?

おバカに付ける薬はある!ただし効くかどうかは分からない。遂に50代最後の誕生日を迎えてしまいました。40代、50代とそれぞれの感慨を持って迎えましたが、60歳の壁は、何かとの決別の香りがする。既に宮仕えとは決別し、自由裁量労働制の『お百姓さん見習い』として再スタートを切りましたが、貧乏生活から抜け出せるのか…前途多難であります。
「きゅうりで一山当てたら『サティアン』で肉を食おう!」を合言葉に、長男『ポン太郎君』と日々、悪戦苦闘する『夢屋農場長』でありますが、きゅうりの苗が届き、定植も完了したことから、『お誕生会兼収穫祭?』を急遽開催することにいたしました。お肉は「ラムチョップ」…結構、お高い^^;
何故、今『収穫祭?』か…農場長が圃場を見ていると、これまで3年間の集大成と言いますか、肥料対策、灌水対策、防風対策、雑草対策と既に形だけは『プロ級』の仕上がりであります。後に残る課題は、防除対策と収穫への根気(きゅうりに対する愛情)…防除対策は、新たに動噴を導入することを決めております。その圃場を見れば、耕作者のやる気や技量が推し量られるというもの。これでもまともなきゅうりが獲れないとしたら、愛が足りないだけという確信が出て参りました。したがって、収穫前から『収穫祭?』を前倒しで開催することにしたのですが^^;
(天候の変化…天の恵みも影響しますけれど…天が我々を見放すならば、我々が天を見放してやる位の勢いであります^^;)
さて、それとは別に『夢屋本田』は、昨年の粗放農業が災いし、ヒエを叩き切れておりません。一発除草剤だけでなく、中期除草剤を重点的に散布して、もう一度叩く必要があるようです。オモダカは、最終的にはイネより低い位置で繁茂するので、影響は少ないと思いますが、深い根と塊茎で叩き切れない手強い雑草であります。
世では、『草魂』とか『雑草魂』などと、やたらと格好をつけたがる輩がおりますが、最後は手で掻いてやる…踏まれても踏まれても…最後は掻いた草を水田の土中に深く埋めて、息の根を絶ってさしあげるのであります。草との戦いは、病害虫対策と並ぶ重労働…こちらが『雑草魂』を上回らなければ、生活できないもんねぇ^^;

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落日

2019-06-05 04:37:49 | 転職

遠き山に日は落ちて~♪ 山形県は山ばかり^^;

元々が好きなことだから楽しい。人生二度目の職業選択…自由裁量労働の日々と願っても叶わないような毎日を送っている。しかし、キュウリ生産部門を任されているとは言え、やらされ感の強い長男『ポン太郎君』の気持ちはどうなのだろうとも考えたりする。したがって、その日の仕事も親子で重ならないような作業を考える。私は私、息子は息子…『ポン太郎君』の仕事ぶりを見ていたら、イライラ感が募ってしまう。鈍いのではなく、仕事が丁寧なのだと考えるようにしている。彼は、彼なりに父の仕事ぶりを見ているはずである。朝のミーティングで一日の目標を定め、夕刻に缶ビールとジュースで振り返る。反省とは悪かった点を論うものではなく、昨年から積極的に改善されたところや作業中に気付いたことなどを話し合うようにしている。そして、気付けば日が暮れる…。


正直、還暦前のオヤジの肉体は悲鳴を上げている。

田んぼの水見の帰り道、ヨシの葉(荒廃した田んぼ)を見付け、子どもの頃、一番下の叔父に作り方を教えられた『葦笛』を作って遊ぶ。葉の根元から巻き上げるだけの笛ではあるが、吹き口の部分を微妙に潰し、反対側を丸める…何度作っても鳴らなかった笛は、今は微妙な調整で吹けるようになりました。今は、30歳間近の息子に作り方を教えている。(やっぱり鳴らない。)こんな日々がいつまで続くのだろうか?仕事の忙しさを理由に、家族と向き合わなかったツケが、今に至っていると思ってみる。18歳にもなれば、地方から都会へと家を出て行き、場合によってはそのまま就職…親子としてひとつ屋根の下で暮らせる日々は意外と短いのである。そんな自分の経験を下に、部下たちには家に帰るように言い続けて来た。自分自身の落日もそう遠くないところにあるような思いがある。子どもたちには伝えることは伝えておかなければと考える日々であります。

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働き方改革

2019-06-04 05:02:09 | 転職

働き蜂♀は、朝からテンションが高い^^;

午前4時、もう目が覚めてしまう。前日を思い出しながらブログを書き、FBなど覗きながら時間を潰し6時…お百姓さんの始業時間であります。水を調整し、追肥…マニュアル通りではないが、毎年の工程はもうメモ帳を見なくても身体に染み込んでしまいました。肥料袋の残量を見ながら、今年は少々撒き過ぎたかななんて考えながら、「はえぬき」は養分を吸い、熟してくれるから大丈夫…なんて、一端の農家のオヤジのように自論を展開する。
帰路、甘い香りに誘われて荒地を覗くと、気付いてはいたのだけれど「ノイバラ」の白い花が咲き乱れている。そして、西洋ミツバチがホバリング、着水、ホバリング、着水を繰り返し、花粉を集めております。もしも、ミツバチに心というものがあるのならば、その声を聴いてみたいと思うのでありますが、決して言葉を発してくれることはありません。しかし、花粉の海にダイブする様子は、まるで修学旅行で宿屋の布団に飛び込むように、喜々として歓声を上げているように思えるのは考え過ぎだろうか^^;
ミツバチは実に働き者である。『働き蜂』なのだから仕方がない。姉妹のために身体の半分もあるような花粉の塊を巣箱に運んでいく。それでも楽しげに感じるのはなぜだろう。野ばらの甘い香りがそう思わせるのか、朝日に照らされた海が心を弾ませるのか…仕事が楽しいと感じる人に、世に言う『働き方改革』は通じない。楽しいだけで辛くはないのだから。妻や子どものことさえ忘れて没頭してしまう。いや、煩わしい家のことを忘れてしまいたいのかも知れない。そして、気付いた時には、取り返しのつかない事態になっている。どんなに楽しくても、どんなに煩わしくても、子どもとして向き合えるのは、高々20年…今、反省し、時間を取り戻そうとしている。楽しげなミツバチを見ながら感じた我が30年の話ですけれどね^^;

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技術者魂

2019-06-03 05:11:03 | 転職

『シェリーちゃん』は緊急外科手術を受けた!

農業の世界でも「果樹園芸」は、芸術的分野ではないだろうかと思う。学生時代お世話になった埼玉園試の向井果樹部長は、梨作り(豊水他三水)に関しての技術は、農家には負けないと豪語していた。
一方、蔬菜園芸は…栽培期間が短いので、品質を芸術的領域まで高めるといった意識は薄いのでありますが、やはり技術力や知識が物を言う世界であるとも思える。農業は、気象学や経営学、土木技術、機械工学、化学、生物学など総合的な学問分野であると考えているのであります^^;
さて、かつての上司が断捨離をして頂いた「ホンダシャリー」…田んぼの水見には最適と頂いたものですが、2年間のお蔵入り。結果、ブレーキランプの配線がネズミに齧られ、エンジンさえ掛からない。専門外ではあるけれど、取引先の自動車修理工場に「乗れる程度」の修理をお願いしました。ハーネス、後輪、バッテリーetc.一台分のお値段にも届きそうな請求であります。さらに、エンジンは掛かっても、走行中に止まってしまう。当初は、キャブレターの調整をと言っておりましたが、三度の納車を受けても改善されません。(一度は、今回は直りましたと納品された玄関先でウンともツンとも音を立てない。)四度目の入院…一週間以上も返って来ません。「もうダメ?」とダメだしすると…「今度は大丈夫!燃料供給が止まってしまうようで、燃料ポンプを付けました。修理費は請求しません!」とのお返事であります。
納車された『シェリーちゃん』を見て驚いた!!!オーナーの同意書もなく、緊急外科手術が施術され、体外に人工心肺が取り付けられている。しかし、『シェリーちゃん』の動悸息切れは見事に改善されました^^;
あ~あ!『夢屋農場長』にダメだしされて、技術者魂に火がついてしまったようであります。見てくれは悪いですが…所詮、水見用のバイクですから走れば十分!農場長の公用車「軽トラ」は、今年給水車としての活躍が期待され、給水作業中はバイクを使うしかないのよねぇ…「技術者魂」…『夢屋農場長』の心にも意地というか拘りというか…作物に生産に対する技術者魂が沸き起こるかしら?

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不思議な影

2019-06-02 04:44:14 | 転職

田んぼに『おタマちゃん』が泳ぎ出しました^^;

一発除草剤を散布して、ほっと一服。それでも、長男『ポン太郎君』の新規就農と自立に向け、加工用ナスの植え付けと京南蛮の植え付けを終了しました。後は、キュウリ苗の到着を待つだけ…まだまだ、自活出来るだけの本数ではありませんが、今年は収穫作業や単位収穫量の調査、準備期間の年と捉えております。買い入れ単価(品質の向上)と生産量は、技術水準を磨くことによって向上可能。問題は、どれだけ畑を効率的に動かせるものか、作目や所要時間をつかみ、5年後の農家所得200万円達成を目指し、ひとつひとつの課題を潰していく必要があります。(新規就農支援制度…準備型の助成を受けるためには、5年後の所得200万円を達成するための具体的な経営計画を作成する必要があります…審査する方はいい加減だと思いますけれど^^;)
さて、田植え後一週間が経過し、ようやく田んぼの水が澄んで来ました。朝日に照らされて、土には摩訶不思議な影絵を作り出し、『おタマちゃん』やイナゴ?まで泳いでいる。農薬使用の是非は別にして、田んぼの中は実に豊かであると感じております。勤めていた頃は時間に追われ、生き物に出会い、触れ合うことが出来なかった。自分にとっては、こうして生き物が息づく姿を眺めていることが、至福の喜びであり、農業の魅力だと思うのでありますが、心の豊かさとともに、懐の豊かさも追求しなければならない。私には5年後の年金支給があるけれども、長男『ポン太郎君』には何の保証もない。本当にこの道で良いのだろうかと疑問に思いつつ、彼の優しさは、野菜作りに向いていると思う父であります。

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除草作業

2019-06-01 07:21:33 | 転職

長男『ポン太郎君』…本人の承諾なく掲載^^;

今年は「じゃがいも」の育ちが良い…『じゃがいもが良い年は、寒い。(冷害)』などという根拠のない言い伝えもありますが…。田植えが済んで、除草剤を散布すれば、田んぼ作業も一段落。ようやく畑作業に本腰が入れられる。入梅前には、畑も草がチョロチョロと…この時期を逃すと、一気に雑草が生い茂り、我が物顔で畑の主役となってしまいます。農薬なんざぁ、正直あまり使いたくはない。自然の力(地力)で栽培出来たなら、食味も身体にも良いことは分かっている。分かっちゃいるけど…止められない。


夏の「田の草取り」は重労働でした。

水田農業が大規模化出来たのは、機械化もさることながら、除草剤の開発が一番の功績だと信じて疑いません。学生時代に宇都宮大学教授「重松教授(当時)」の除草論集中講座を選択し、『水田除草処理層理論』に共感し、講義中、惜しみなく拍手を贈ったのは私ひとりだけでした。(農学部などと言っても、田の草取りなどしたことのない学生ばかりでしたから^^;)
夏の日盛りに、大汗をかき、伸び始めたイネの葉先に目や腕の皮膚を刺されながら、イネの回りを中腰で手で掻いていく…そんな作業を想像出来る方は、もう少ないでしょう。農薬が「悪」というのならば、その作業の対価として高いお米の代価を払って頂きたい。一俵(60kg)6万円もするお米が本当に欲しいのならば…けれども、パンやご飯は、毎日食べるものであり、そんなお米を食べられる人はそうそういらっしゃるものではない。田んぼの「カメムシ」の発生状況を虫取り網で確認しながら、殺虫剤を1回減らしたところで、販売するお米の価格は変わらない。だったら楽して慣行防除をすれば楽である。それが現在の農業のあり方なのだから。ただ、私は少しでも農薬は減らす。そんな努力をしたところで消費者には、その思いは伝わらないだろうけれど。長男『ポン太郎君』は農場長の指示で、じゃがいもの『芽欠き作業』を行っています。低価格で大規模な経営を目指すなら、こんな作業はやっていられない。省力化、除草剤散布…あとはテレビでも見ていた方が楽である。少しだけのこだわりを伝える方法が無いものだろうかと思う日々であります。

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