垂乳根の母は寛いでいるのだが…
幼児虐待など、子どもに対する痛ましい事件報道が後を絶ちませんが、実の母親が加担する場合、母性よりも♀としての性が優ってしまうのではなかろうかなどと考えてしまう。動物の世界でも、♀の発情を誘発するために、子殺しをする♂がいる。理性的には種の保存という側面で説明されますが、感情的には痛ましく感じてしまいます。
「子育て支援」を大義名分に、餌を与えた野良猫『ジーコさん♀』は、『第2サティアン』への訪問回数が増え、朝昼晩と救援物資を要求するようになりました。そして、まったりと寛いでいく。
野良猫と思わしき彼女であるが、食事中に身体に触れさせる。手からパンを受け取る…そんな行動を観ていると、どこかの飼い猫であり、お産のための仮宿を『第2サティアン』に求めたのではないかと思い始めております。
「子猫の鳴き声が弱々しくなっている。」…生き物大好き『柴犬コウ(本名:さくら)』の散歩のついでに立ち寄るオッカーは、さすがに母親である。そんな小さな変化に気付いている。そろそろ、離乳期なのかも知れない…そう思い、『夢屋農場長』の最上級のおつまみ「サバ缶」を涙を飲んで、育児小屋に運んでやるものの、さすが、野良が着いていて、子猫(灰白)さえ「シャー!!!」と鳴く始末…人の心も知らないでと、憤慨する『夢屋農場長』であります。そして、遂に子猫の鳴き声が聞こえなくなりました。『ジーコさん♀』は育児小屋に戻りはするものの、餌を運ぶ様子は見えない。(一度、大きなドブネズミが、子猫たちの傍らに置いてありましたけれどね^^;)
『ジーコさん♀』がお食事をしている間、オッカーと育児部屋を覗くと『灰白』は死んでおりましたよ。(やっぱりなぁ。)餌を与えたことによって、『ジーコさん♀』の野生が解けてしまったのか…今年、初めて『第2サティアン』を訪れた『ジーコさん♀』は、子育ての経験が無いのではないかと自分を慰めておりますよ。痩せてフラフラになって、救いを求めて来た猫に餌を与えたことが悪い結果を生んだとは思いたくない。野良猫を増やす手助けはしたくないという一方で、やはり命が失われるということには悲しみを覚えてしまう。(ならば、餌となったドブネズミの命はどうなのだ!)子猫たちは、そういう運命だったのだと自分を納得させる『夢屋農場長』でありましたとさ。